今の時代の新しい技術と言えば「自動運転とか自動設計とか自動加工とか」人の手を介さずとも何でもできてしまうものを連想しますよね。技術とは人の生活を楽に豊かにするためのものです。人が時間をかけて、場合によってはキケンな状態になりながら行うことを、何らかの手段で自動的に行なってくれるということには意味があります。
ずっと「できるできる」と言われている自動運転も「呑んだ後に自動的に家に戻ってくれる」ことが可能になれば、田舎の飲み屋さんももっと繁盛するでしょう。だから、こういうキラキラした技術に優秀な人やお金が集まってきます。政府もそういう目に見える部分を支援します。
でも日々の生活や仕事に直結した技術は、もっと「泥臭い」のです。自動技術はソフトウェアの世界ですが、制御通りにきちんと安定して動いてくれるハードも必要です。繰り返しの過酷な動作でも、精度を保って耐久性を確保するためには、材料や構造が整っていなければ実現しません。
こういう「枯れた」技術にこそ価値があるはずなのです。地味で泥臭い分野ですので、人も金も集まりにくいのですが、日本の勝ち筋はここにあるのかもしれません。
