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<2025花スケッチ>神代植物公園「つばき・さざんか園」:白侘助に思わず息をのむ

 今週はじめのスケッチ教室で、生徒さんがこれを描きたいと一輪の赤い山茶花の花を持ってこられました。

 「そういえば、もう山茶花の季節か」と思いながらデモスケッチをし、帰宅して神代植物園を検索したところ、山茶花が咲き始めているとありました。

 神代植物公園の冬は出かける機会はないと思いこんでいました。確かにこれからは山茶花、椿の季節です。さっそく翌日でかけました。

 いつもは、正門から入るのですが、今回は深大寺門から入りました。
 深大寺門から「つばき・さざんか園」は近いからです。

 門から右へ橋を渡ると「つばき・さざんか園」はすぐです。道の脇に二本の赤い花を咲かせた山茶花が見えました。しかし、見渡す限り常緑で、花は見えません。あとから分かったのですが、その一帯はつばき園で、山茶花はさらに奥でした。

 しばらく道なりにカーブして歩むと、常緑の樹海の中に、白い小さな花を一杯に咲かせた2本の木が現れました。

図1 突然現れた白い花

 もともと、白い花は気高く感じる上に、周りは常緑の海ですから、なおさら清冽に感じます。名札を見ると「白侘助」とあります。

 近寄ると半ば開いた小さな花が可愛らしく美しい。

図2 近寄って撮影

 足元を見ると落ちツバキも美しい。

図3 落ちツバキ

 お隣には、同じく白い花の品種「臘月ろうげつ」が、目の前に二輪大ぶりの花を咲かせていたのでスケッチすることにしました。

図4 スケッチ直後

 下に線描を示します。

図5 わたなべ・えいいち《神代植物公園、つばき・さざんか園の「臘月」の花スケッチ》 
A4 ペンとインク

 なお、描いている時にふと見上げると、どこかで見た枝ぶりが眼に入りました。すぐに思い出しました。あの椿だと。
 そうです、速水御舟《名樹散椿》の椿です(図5)。

図6 速水御舟《名樹散椿》1929 重要文化財 紙本金地・彩色・屏風(2曲1双)
出典:wikimedia commons, public domain.

 この絵については、彩美しい花の方に眼が行きがちですが、意外にも枝の曲がり具合が記憶に残っていたのだと気が付きました。

 「臘月」の枝ぶりを以下に示します(図7)。

図7 「臘月」の枝ぶり

 こうしてみると、速水御舟はつばきの枝ぶりの特徴を正確に把握していることが分かります。しかし、絵では現実そのものを描いたのではなく、小枝や、不要な枝は捨てていて、幹回りの枝の配置は計算されつくしていることが分かります。

(おしまい)
 なお、さざんか園については後日報告することにいたします。

前回の花スケッチの記事は下記に示します。


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