50代になったら一度見直したい「昔から着ている服」
「この服、もう何年着ているんだろう?」
クローゼットを整理していると、そんな一着が出てくることがあります。
昔からお気に入りのニット。
何にでも合わせやすいパンツ。
少し高かったジャケット。
何年も愛用しているカーディガン。
長く着られる服があるのは、とても素敵なことです。
だから、50代になったからといって、昔買った服を手放す必要はありません。
ただ、一度だけ考えてみたいことがあります。
「昔似合っていたから」ではなく、「今の私にも似合っている?」
ということ。
服は同じでも、着る私たちは少しずつ変わっていきます。
今回は、50代になったら一度見直してみたい「昔から着ている服」について考えてみます。
「古い服」と「古く見える服」は違う
まず最初にお伝えしたいのは、
何年も前に買った服=手放すべき服
ではないということです。
10年前に買ったシャツでも、今の自分に似合っていて、きれいな状態ならまだまだ着られます。
逆に、2年前に買った服でも、
「なんとなく今の自分にはしっくりこない」
ということはあります。
大切なのは購入した年ではありません。
今の自分が着たときにどう見えるか。
だから「○年以上着たら捨てる」と機械的に決める必要はありません。
年数ではなく、
今も着たいか。
今も似合うか。
今の生活で使えるか。
この3つで考えてみましょう。
1.何年も同じ「定番」として着ている服
「私は昔からこの形が似合う」
そんな自分なりの定番を持っている人も多いと思います。
たとえば、
細身のデニム。
丈の短いカーディガン。
身体に沿うニット。
定番のジャケット。
ベーシックなシャツ。
もちろん、定番を持つこと自体は悪くありません。
問題は、
「昔似合っていたから」という理由だけで選び続けていないか。
ということです。
50代になると体重そのものは変わっていなくても、身体のラインや全体のバランスが少しずつ変化することがあります。
昔はちょうどよかった丈。
昔はきれいに見えたシルエット。
昔は気にならなかった首元。
それが、今は少し違って見えることもあります。
そんなとき、
「私にはこの形しか似合わない」
と決めつけず、一度違うシルエットを試してみる。
それだけで、新しい定番が見つかるかもしれません。
2.「まだ着られる」だけで残している服
穴が開いているわけではない。
ファスナーも壊れていない。
サイズも入る。
だから残している。
でも、
最後に着たのはいつだったでしょうか?
ここで区別したいのが、
「着られる服」と「着ている服」です。
服として問題なく使えることと、自分が実際に使っていることは別です。
クローゼットの中には意外と、
着られるけれど、着ていない服
がたくさんあります。
そんな服を見つけたら、
「なぜ着ていないんだろう?」
と考えてみてください。
着心地が悪い。
丈が微妙。
合わせにくい。
今の体型では落ち着かない。
今の生活では着る場所がない。
理由が分かれば、「残す・手放す」の判断もしやすくなります。
3.くたびれているのに「着やすいから」と残している服
お気に入りの服ほど、たくさん着ます。
だからこそ、
毛玉。
色あせ。
襟元のヨレ。
袖口の傷み。
生地のくたびれ。
こうした変化にも気づきにくくなります。
毎日のように見ているからです。
特に注意したいのが、
「着心地がいいから、つい着てしまう服」。
自宅ではまったく問題ありません。
でも、そのまま外出したときに、
「なんとなく疲れて見える」
「生活感が出る」
ということがあります。
50代からは、新しい服をどんどん増やすより、
よく着る服こそ状態を確認する。
毛玉を取る。
アイロンをかける。
靴を手入れする。
傷みが大きければ似たものに買い替える。
それだけでも全体の印象はかなり変わります。
4.「痩せたらまた着る」と残している服
クローゼットの奥に、
「あと3kg痩せたら着られる」
という服はありませんか?
もちろん、目標として一着残しておくのも悪くありません。
でも、それが5着、10着と増えていくと話は別です。
その服を見るたびに、
「昔は着られたのに」
と思ってしまう。
それではクローゼットを開けること自体が楽しくなくなります。
服は、
今の自分を責めるためのものではなく、今の自分を素敵に見せるためのもの。
「いつかの体型」のための服より、
「今日の自分」が気持ちよく着られる服を大切にしたいものです。
5.高かったから手放せない服
これは本当に迷います。
思い切って買ったコート。
ブランドのバッグ。
上質なワンピース。
ほとんど着ていなくても、
「○万円もしたのに……」
と思うと手放せません。
でも、一度だけ、
値段を知らなかったとしても、この服を残したい?
と考えてみてください。
もし答えが「NO」なら、残している理由は服そのものではなく、購入価格なのかもしれません。
高かった服だからこそ、状態が良いうちにフリマやリユースを利用するという方法もあります。
無理に捨てる必要はありません。
「持ち続ける」以外の選択肢もある。
そう考えると整理しやすくなります。
6.今の生活では出番がなくなった服
以前は仕事でジャケットを着ていた。
子どもの行事で少しきれいな服が必要だった。
ヒールで出かけることが多かった。
でも今は、
スニーカーが多い。
家で過ごす時間が増えた。
近所への買い物が中心。
旅行では歩きやすさを優先する。
生活が変われば、必要な服も変わります。
それなのにクローゼットだけが昔の生活のままだと、
服はたくさんあるのに、今日着たい服がない。
という状態になってしまいます。
50代のクローゼットは、
「これまで何を着てきたか」より「これから何を着るか」。
こちらを基準に考えてみてもいいと思います。
7.「昔の自分らしさ」に縛られている服
少し難しいのが、このタイプです。
「私は昔から黒が好き」
「パンツしか履かない」
「かわいい服は似合わない」
「スカートは苦手」
長く服を選んでいると、自分なりのルールができます。
でも、そのルールは本当に今の自分にも必要でしょうか?
10年前は似合わないと思った色が、今は似合うかもしれない。
昔は苦手だったゆったりしたパンツが、今は心地いいかもしれない。
昔は選ばなかった明るい色が、今の顔をきれいに見せてくれるかもしれない。
50代は、
「私はこういう服の人」と決めすぎない。
それも、おしゃれを楽しむ方法の一つです。
では、何を残せばいい?
ここまで読むと、
「じゃあ昔の服は全部見直さないといけないの?」
と思うかもしれません。
そんな必要はありません。
むしろ、長く着ている服の中には、
今の自分にも本当に合っている服
が隠れています。
残したいのは、たとえばこんな服です。
・着ると自然に気分がいい
・サイズ感が今の自分に合っている
・手持ちの服と合わせやすい
・今の生活で実際によく使う
・状態がきれい
・「また着たい」と思える
こういう服は、買った年に関係なく大切にしていいと思います。
むしろ、
「なぜ私はこの服をよく着るんだろう?」
と考えてみてください。
そこには、これから服を買うときのヒントがあります。
迷った服は「3つの質問」で考える
クローゼットの前で迷ったら、次の3つを自分に聞いてみてください。
① 今、この服をお店で見つけたらもう一度買う?
② 来週、この服を着て出かけたい?
③ この服を着た今の自分を好きだと思える?
3つともYESなら、迷わず残していい服。
反対に、
「高かったから」
「まだ着られるから」
「いつか着るかもしれないから」
しか理由が出てこないなら、一度見直してみてもいいかもしれません。
それでも迷ったら、すぐに捨てなくていい
「残すか、捨てるか」
その場で決められない服もあります。
そんなときは無理に決めなくて大丈夫です。
クローゼットの端や別の箱に移して、
1〜3か月だけ「保留」にしてみる。
その間、一度でも、
「あの服を着たい」
と思ったら戻せばいい。
一度も思い出さなかったなら、
自分にとって必要な服ではなくなっている可能性があります。
服を整理する目的は、
たくさん捨てることではありません。
自分が納得して残せる服を増やすこと。
そのくらいの気持ちで十分です。
50代は、おしゃれを「減らす年代」ではない
50代になったから、
派手な服をやめる。
若い服をやめる。
持っている服を減らす。
そんなふうに考える必要はありません。
むしろ、
「なんとなく持っている服」を減らして、「本当に着たい服」を残す。
そう考えてみる。
するとクローゼットは少しずつ、
「昔の私の服が置いてある場所」から、
「今の私がおしゃれを楽しむ場所」
に変わっていきます。
今日、一着だけ見てみませんか?
クローゼットを全部整理する必要はありません。
今日やることは、一つだけ。
一番長く持っている服を一着取り出して、鏡の前で着てみる。
そして、
「まだ着られる?」
ではなく、
「今の私が、これを着たい?」
と聞いてみてください。
YESなら、これからも大切に着る。
NOなら、なぜ着たくないのかを考えてみる。
それだけでも、これからの服選びは少し変わります。
50代になったから、昔の服が似合わなくなったのではありません。
今の自分に似合うものが、少しずつ変わってきただけ。
昔の自分に合わせて服を選ぶのではなく、
これからの自分に合わせて、服を選び直していく。
若作りはしたくない。
でも、素敵ではいたい。
そんな大人のおしゃれを、これからも楽しんでいきましょう。
高い服より、自分に合う服を。
頑張りすぎない、これからのおしゃれを一緒に。
わたし服、これから。
