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nanadays
大企業、70歳定年へ
こんにちは。
私のしおりです。🌿
先日、帰宅した夫の夕食を食卓に並べ、箸を取る夫の向かいに腰を下ろした。
テレビのニュース番組から流れてきたのは、「大企業、70歳定年へ」という見出しだった。
思わず、ため息が漏れた。
人生100年時代と言われるけれど、70歳定年という言葉を聞くと、社会からそうあるべきと言われているようで、なぜか気が重くなる。
子どもの頃、周りにいたお年寄りは、今よりもっと時間にも心にも余裕があったように思う。
孫の面倒をみたり、近所にお裾分けを持っていったり。
訪ねてきた人には、お茶を二杯勧めるのが祖母の決まりだった。
沖縄では古くから、「お茶は二杯目までいただくと災いを避ける」と言われている。祖母はその言い伝えを大切にしていて、空になった茶碗に急須から二杯目のお茶を注ぎながら、「二杯目まで飲んでから帰りなさい」と、いつも優しく勧めてくれた。
「働くこと」から少し距離を置きながらも、誰かの手伝いを喜んで引き受けてくれる。そんな人たちが、あの頃にはたくさんいたように思う。
豊かになったはずの時代なのに、本当に豊かになったのは何なのだろう。
長く働けることは幸せなのかもしれない。
でも、安心して休める時間を選択できることも豊かさなのではないのか。
これから先は、長く働きたい人もいれば、安心して一度立ち止まりたい人もいるだろう。
どちらの生き方も選べることが、本当の豊かさなのかもしれない。
そんなことを考えながら、夫の向かいでテレビを眺めていた。
