スカーレットカーソン
ryuchellさんのことは正直なところよく知りません。お名前は聞いたことがある。ただそれだけ。ryuchellさんのことについて何か言う資格は自分にはありません。世の中の大多数の人と同じように。知らない人について当然のように大っぴらに何かを述べるなんて異常です。
それでもうっかりとSNSのトレンドを開けて、そこにひたすら並んでいた膨大な悪意の塊を見てしまい、しかもそれがあらゆる側面からの意図的な悪意であったので、思わず何かを言わずにはいられませんでした。
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Remember the 12th of July
この言葉は、もちろんRemember the 5th of Novemberから来ています。
忘れるな、忘れるな、11月5日を
たまたま先週末に"V for Vendetta"という映画を見ていました。マトリックスのウォシャウスキー姉妹が製作・脚本の映画で、疫病を理由に全体主義の独裁国家に陥ってしまったイギリスが舞台です。少しでも他人と違うところがあるとわかると、排除されて殺害される世界です。
この映画は、自分にとって、一度見始めると途中で中断できず、そして必ず最後に泣くことになる映画の一つでもあります。
劇中、レズビアン(またはバイセクシャル)の女性のエピソードが再現されます。スカーレットカーソンという、映画全体を通して通奏低音となる深紅のバラの由来となるエピソード。
彼女は俳優でしたが、周囲が悪意に満ちてくるにつれてごく当たり前のように排除され、生体実験に利用されて殺害されることになります。
そんな世界は望んでいません。
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もちろん現実の世界のすべてが悪意に満ちているわけではありません。
この世界は、ごく普通のことや善意に満ち溢れているはずです。
カワウソ祭さん(@otter_fes)という方の一連のツイートを見てもらえませんか。スペースの都合上、スレッドの最初と最後のツイートだけリンクを貼りますが、特に最後のツイートを見て欲しい。悪意に溢れかえる中、このツイートを見てどれだけ救われたか。
友達カップルの彼氏が長い時間をかけて女性になって、カップル関係は曖昧なまま2人支え合って暮らしていた霊が身近にあり、自分も第三者ながら彼が彼女になっていくまでの不安定な気持ちや、やるせないトラブルなども少なからず見ていて、
— カワウソ祭 (@otter_fes) July 13, 2023
「我らはすでに共にある」のだ。ずっと前からある。ずっといる。それに気がついていないのは、そういう人たちが一緒に暮らしていても問題がないからだ。普通じゃないカップルや家庭があっても、何の問題もない。あなたの人生から何かが奪われると言うことはないし、権利が減ることもない
— カワウソ祭 (@otter_fes) July 13, 2023
カワウソ祭さんのツイートされている女性とryuchellさんは、違うのかもしれません(念のため確認してみたら、ryuchellさんはトランスジェンダーであるとはカミングアウトされていないようでした。違ってたらごめんなさい。BBCのニュースではryuchellさんの代名詞は"they"になっていましたが、そのことの根拠は、すみません、よくわかりませんでした)。
でも
「普通ではない」我々は既にともにあります。
そしてそこには何の問題もありません。
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問題のないことを問題にして騒ぎ立てるというのは、やはり意図的な悪意だと思うのです。特にSNSでは、騒ぎ立てることが利益を生みます。単に金銭的な理由、もっというと強欲さ、から騒ぎ立てているとしか思えない連中もいる。
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昨日の記事は思わず書いてしまったことではあるけれど、今、思い直してみても、やはりryuchellさんと7月12日のことは忘れないと思います。
忘れろと言われるような世界になったとしても
忘れるつもりはありません
