日本のアイドルに多大な影響を与えたフランスアイドル『シルヴィ・ヴァルタン』について
『シルヴィ・ヴァルタン』(Sylvie Vartan)は、1961年にデビューしたフランスのアイドル歌手。ジャンルはポップ、ロックなど幅広いレパートリーを持ち、ライヴ・ステージが本領の歌い踊るエンターテイナー。彼女の功績は日本の女性アイドルにも大きな影響を与え、ロールモデルとなった。代表曲には「アイドルを探せ」「悲しみの兵士」「あなたのとりこ」「哀しみのシンフォニー」など数多くあり、世界中にファンを持つ。フランスで4000万枚のレコードとCDを売上げ、ブリジット・バルドーやカトリーヌ・ドヌーブよりも雑誌の表紙に登場したアーティストである。

フランス音楽界に17歳でデビューし、ハスキーな歌声と容姿・ファッションでアイドルとして人気を博す。10代でロリータコンセプトのアイドル歌手として活躍し、日本でも1965年から1970年代にかけて多くのヒット曲を出して成功を収めた。またフランス・ギャル、ダニエル・ビダルといった他のフランスアイドルや映画なども日本で絶大な人気を得る。1950~1960年、当時のフランス映画(アイドルを探せ! / Cherchez Idole!)と歌手たちが日本で大きな人気を博した。彼らは日本でレコードも出してしばらく活動したりもした。彼女たちはフランスでYé-yé girls(イェイェ・ガール)と呼ばれ、ファッショニスタと呼ばれるなど水着画報を撮ったりもした。そして「ユーロビジョン・ソング・コンテスト1965」の受賞者であるフランス・ギャルなども人気が高かった。
以後、日本では10代のフランス歌手たちの影響を受けて「10代の少女+ロリータコンセプト=アイドル」と定義された。オーディション番組『スター誕生!』は、ユーロビジョン・ソング・コンテストと内容が酷似しており、山口百恵や松田聖子といった昭和の日本のアイドルたちがフランス行きスタイルの典型である。実際にその当時、日本の女性歌手や演歌歌手を除いた場合、LP版のフォント、デザイン、ファッションなど多くの点でYé-yé girlsのLP版デザインコンセプトと似ている点が見られた。韓国の女性アイドルたちはアメリカの女性歌手やガール・グループから影響を受けたが、日本の女性アイドルや女性歌手たちはフランスの女性歌手から影響を受けたと見るのがより正確である。シルヴィ・ヴァルタンの楽曲は現在でも日本のコマーシャル等に起用されるなど親しまれている。
