【書評】『DIE WITH ZERO』感想|「一番お金持ちで死ぬ」のは勝ち組か?元教師が衝撃を受けた"人生の採点"
突然ですが、一つクイズを出させてください。
Q. あなたは一生懸命働き、節約に励み、死ぬ瞬間に「1億円」の資産を残すことができました。さて、この人生は次のどちらでしょう?
A: 経済的な不安なく生き抜いた「大成功」の人生
B: 1億円分もタダ働きをした「大失敗」の人生
……答えが決まりましたか?
もしあなたが「A」を選んだなら。
そして、今の生活で「やりたいこと」を我慢して貯金に励んでいるなら。
今日ご紹介する本は、あなたの価値観を根底から覆す、劇薬になるかもしれません。
このクイズの答えを「B:大失敗」と言い切る、衝撃的なベストセラー。 ビル・パーキンス氏の『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね) 人生が豊かになりすぎる究極のルール』をご紹介します。
こんにちは。元・英語教師で、現在は転職エージェントをしている34歳です。 これまで1万冊以上の本を読んできましたが、かつての私は典型的な「A」の思考でした。 「老後が不安だから」「何かあったときのために」と、通帳の数字が増えることに安らぎを感じていました。
しかし、この本は問いかけます。 「使わずに死んだお金は、あなたがそのために費やした労働時間を『ドブに捨てた』のと同じではないか?」と。
▼【結論】「貯金」こそが正義だと思い込んでいる方へ
この本は、無駄遣いを勧める本ではありません。死ぬ瞬間に資産を「ゼロ」にすることを目指し、適切なタイミングで「経験」にお金を投資する。そうして人生の幸福度を最大化するための戦略書です。
※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。本書が、あなたの「お金の使い方」を変え、人生を彩り豊かにするきっかけとなれば幸いです。
この本は、一言で言うと「"アリとキリギリス"の寓話のアリのように働き続け、遊ぶことなく死んでいくのが怖い人」のための本です
転職エージェントとして、高年収の方とお話しする機会が多いですが、中には「お金はあるけれど、使う時間がない」と嘆く方がいらっしゃいます。
若いうちは「お金がないから」と我慢する。
中年になると「時間がないから」と我慢する。
老後になると「体力がなくて」遊べない。
これでは、いつ人生を楽しむのでしょうか? 本書は、「喜びを先送りするな」と強く訴えます。 お金には「賞味期限」があります。80歳になってから100万円使うのと、30歳で100万円使うのとでは、得られる価値(経験の質)が全く違うのです。
【本題】元教師の僕が「貯め込む人生」をやめ、今にお金を使い始めた3つの"理由"
私が「通帳の数字」を増やすことへの執着を手放し、旅行や学びに積極的にお金を使えるようになったのは、本書の3つのルールに衝撃を受けたからです。
理由1:【思い出の配当】。経験は「複利」で増える
①本書の教え
投資の世界に「配当金」があるように、人生には「思い出の配当」があります。 若い頃にした素晴らしい経験(旅行、留学、挑戦)は、その瞬間の喜びだけでなく、その後の人生で何度も思い出し、幸せな気分にさせてくれます。 早く経験すればするほど、死ぬまで「配当」を受け取れる期間が長くなります。 つまり、「経験への投資」は、できるだけ若いうちにするのが最もリターンが高いのです。
②僕の体験談
教師時代、私は無理をして夏休みに海外旅行に行きました。 当時は「高い出費だったな」と思いましたが、今でもその時の景色や、現地の人との会話を思い出すだけで、仕事の疲れが吹き飛びます。 あの時の出費は、今も私に「元気」という配当を払い続けてくれています。 お金は減りますが、思い出は減りません。迷ったら、早めに「経験」に変えておくのが正解なのです。
理由2:【タイムバケット】。やりたいことには「旬」がある
①本書の教え
「いつかやりたいことリスト」を作っている人は多いでしょう。 しかし、本書はそこに「年齢」という軸を足せと言います。 「スカイダイビング」は、80歳ではできません。「子供と全力で遊ぶ」のも、子供が小さいうちしかできません。 人生を5年〜10年の区切り(バケット)に分け、その時期にしかできないことを割り振っていく。 そうすると、「老後に取っておくべきお金」と、「今使うべきお金」が明確になります。
②僕の体験談
私は「いつか世界一周したい」と思っていました。 しかし、この「タイムバケット」を作ってみて、「体力が落ちる老後では楽しめないかもしれない」と気づきました。 そこで、完璧な世界一周ではなくても、今の体力があるうちに、少しずつハードな国への旅行を計画することにしました。 「いつか」は来ません。その体験ができる「旬」を逃さないでください。
理由3:【ゼロで死ぬ】。それは「人生を使い切る」こと
①本書の教え
この本のタイトル通り、理想は「資産ゼロで死ぬ」ことです。 もちろん、計算通りにゼロにするのは不可能です。しかし、それを目指す「姿勢」が重要なのです。 死ぬ時に多額のお金が残っているということは、そのお金で買えたはずの「喜び」や「経験」を捨ててしまったことと同じです。 お金は、あの世には持っていけません。生きているうちに、自分や愛する人のために使い切ることこそが、お金への誠実な態度なのです。
②僕の体験談
「もし明日死ぬとしたら、今の貯金は何の意味があるだろう?」 そう自問した時、私は怖くなりました。 それ以来、私は「無駄遣い」はしませんが、「心を豊かにすること」には糸目をつけなくなりました。 読みたい本を買い、会いたい人に会いに行く。 そうやってお金をエネルギーに変換している今のほうが、貯め込んでいた頃より、はるかに人生が充実しています。
まとめ:この本を、あなたの「人生の決算書」に
『DIE WITH ZERO』が教える、お金の使い方のルールを振り返ります。
【思い出の配当】:経験への投資は早いほど良い。思い出は一生の資産になる
【タイムバケット】:やりたいことには「旬」がある。先送りせず、その年齢で楽しむ
【ゼロで死ぬ】:お金を余らせることは、人生の一部を無駄にすることである
節約も、貯金も大切です。 しかし、それはあくまで「幸せになるための手段」であって、目的ではありません。
お金というツールを使って、あなたはどんな「思い出」を作りますか? 人生の最後に「いい人生だった、全部やりきった!」と笑うために。 今、その財布を開く勇気を持ちませんか?
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。 このnoteでは、これからも1万冊読んだ僕の視点から、あなたのキャリアに役立つ書籍や思考法を発信していきます。
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