1日4本。18時10分、山あいの駅に最後の列車がやってきた【四万十川】
2026年8月
高知県の四万十町を旅していた。
この日の宿は、土佐大正駅前にあるゲストハウス。
呑んで屋という居酒屋で夕食を食べて外に出ると、まだ18時前だった。
すぐに宿に帰るのもなんだったので、土佐大正駅をのぞいてみることにした。
木造の小さな駅舎。大阪の大正駅とは趣が全く違う。
山に囲まれた静かな駅だった。


宇和島方面は、
6時15分
10時10分
13時46分
18時10分
1日4本。
反対の窪川方面も1日4本だった。
そして、もうすぐ18時10分。
宇和島方面は、これが今日最後の列車だった。
18時10分、派手な列車がやってきた
しばらくすると、山あいの線路の向こうから列車がやってきた。
静かな駅に入ってきたのは、想像していたローカル線とはずいぶん違う派手な車両。

赤と緑を基調に、車体には大きなかっぱ。
なかなかのインパクトだった。
乗客は7、8人ほど。
列車がホームに停まり、人が乗り降り、、、はしない。
そして、また走り出していった。
列車がいなくなると、駅はまた静かになった。
しかも、かっぱが乗っていた

列車を近くで見ていたら、車内にも何やらいる。
よく見ると、座席にかっぱが座っていた。
名前だけじゃなく、中にもちゃんとかっぱがいた。(笑)
1日4本しかない列車。
その日の最後にやってきたのが、かっぱうようよ号。
狙って見に来たわけではない。
たまたま泊まった宿の近くに駅があって、たまたま夕食後に歩いてきて、たまたま18時10分だった。
こういう偶然があるから、旅は面白い。
18時10分で、もう最後
普段の生活で18時10分といえば、まだ夜が始まる前くらいの感覚だ。
でも、この駅では宇和島方面の列車はこれで終わり。
次に列車が走るのは、翌朝6時15分。
場所が変わると、時間の流れ方まで変わる。
便利とか不便とか、そういう話だけでもない気がする。
列車がやってきて、少しだけ駅が動き出す。
そして列車が去ると、また山あいの静かな駅に戻る。
旅をしていると、有名な観光地よりも、こういう何でもない時間の方が妙に記憶に残ることがある。
土佐大正駅の18時10分。
かっぱを乗せた、その日最後の宇和島方面の列車を見送った。
この日の泊まりはここでした。
