今日の言葉は「情動」です。
人は一目惚れをするとき、そこに論理的な理由などはありません。
「〇〇である、よってxxが好き」でなく、一目見たときの鼓動の高まりから「これは恋だー」と直感し、恋に落ちます。
感情という主観的なものを科学として扱うとき、重要となる概念が「情動」です。
これは、次の式で成り立ちます。
情動=情動表出+情動体験(感情)
感情を理解するために、心理学では「好きだ」という感情を「情動体験」とし、「ドキドキする」という心拍数の高まりを「情動表出」として扱います。
一目惚れはドキドキという情動表出が脳に伝達され、好きという情動体験として解れたと考えます。
情動は、この情動表出と情動体験を合わせたものと定義されます。
そして好きという情動体験は、いわゆる感情になります。
なぜ、情動表出と情動体験を分けて考えるのかというと、この2つが異なる脳の回路によって処理されているからです。
しかし、ここで疑問が生じます。
では、私たちの心とは、ドキドキした心臓にあるのでしょうか?
それともドキドキを好きだと解釈した脳にあるのでしょうか?
「好きだからドキドキするのか、ドキドキするから好きなのか」
この疑問については、外界からの何らかの情報がまず身体反応(心拍数や呼吸数の上昇、発汗など)を引き起こして、その変化を脳が察知することで情動が生じる「末梢起源説」というものがあります。
この説にもとづけば、「ドキドキするから好きになる」ということになります。
