後編【出口戦略】NISAで「積み立てれば安心」と思っている人へ──65歳の「大渋滞」は、本当に想定されているのか
前編では、投資市場の構造を
「悪魔の実」に僕なりに例えて見てきた。
ここからは、より現実的な話だ。
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■ 投資で一番難しいのは「出口」
投資は登山に例えられることが多い。
だが本当に難しいのは、
「どう登るか」ではなく「どう下りるか」 だ。
- いつ売るのか
- 誰に売るのか
- その時、買い手はいるのか
ここを曖昧にしたまま、
多くの人が山を登り続けている。
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■ 同じ年齢で、同じ行動を取るということ
少し未来を想像してみてほしい。
団塊ジュニア、氷河期世代が
一斉に65歳前後になる。
年金だけでは足りず、
生活費として資産を取り崩す。
- 売りたい人は多い
- 買う側は人口減少で少ない
もしこのタイミングが重なれば、
需給が歪む可能性は十分にある。
これは予言ではない。
構造上、起こり得る話 だ。
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■ 「羊の毛刈り」という思考実験
金融の世界には
「羊の毛刈り」という言葉がある。
大衆の資産が十分に育ったところで、
利益を回収するという考え方だ。
必ずそうなるとは言わない。
ただし、もし需給の歪みを狙う存在がいたら──
狙われやすいのは、
全員が同じ出口に向かう瞬間 だ。
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■ 国やメディアが語らない“違和感”
ここで、多くの人が気づいていない点がある。
- 氷河期世代が売りに走るタイミング
- NISAの出口が重なるタイミング
- そのリスクを国はほとんど説明しない
- メディアは「アメリカ株を買おう」と煽る
これは陰謀というより、
制度を広めるときはメリットだけを強調しがち
という行政の性質に近い。
ただ、結果として
“みんな同じ方向を向く” 状態が生まれている。
これは投資の世界で最も危険な状態だ。
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■ だから考えるべきは「自分の出口」
念のため付け加えると、
少額・分散・余裕資金で行うNISAは
有効な制度でもある。
問題は、
思考停止で「みんなと同じ行動」を取ること。
- いつ現金化するのか
- 相場に依存しない選択肢はあるか
- 最悪のケースを想定しているか
ここを考えずにいると、
出口で身動きが取れなくなる。
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■ 最後に
「国が勧めているから安心」
それは、最も楽な判断だ。
だが、
最悪のシナリオ──
出口が詰まる未来 を想定した上で
ハンドルを握る。
それが、この時代を生きる庶民にとっての
最低限のリスク管理なのだと思う。
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