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カッパ嫌いの柴犬が、雨の中で夢中になったこと


ポツッ、…ポツポツポツッ

あー降ってきちゃった、レインコート着て散歩行くの面倒だなぁ

しかし柴犬と暮らす私たちは、雨でも雪でも嵐でも散歩に出かけていく。トイレは外派というのが多くの柴のこだわりだけど、柴自身は雨で濡れるのを嫌がる。しかもカッパ嫌い。

家でトレーニングしたけど、丸一日でもトイレを我慢するから根負けした。私は帰った後の濡れた愛犬ケアもすごく面倒で、ため息が出る。

でも、カッパ姿で一目散に大用トイレ場所を目指す彼の姿は、全ての苦労をチャラにするほど愛らしい。

ののが唯一受け入れたカッパ

「のの、カッパすごく似合ってるね
そのかわいさにテンション上がり、雨の中スマホカメラを向ける私
「・・・」
一方、カッパ着せられテンションだだ下がりの、のの

雨で濡れる以上にカッパ嫌いな愛犬は、いつも用が済んだら急いで帰路につく。しかし台風6号が迫っていた6月3日水曜日午前9時、彼はザーザーと音を立てて流れる小さな側溝が気になり恐る恐る近づいて行った。

(写真は、大雨が去った後のもの。ピーク時は写真どころじゃなかった)

いつもは乾いている側溝内を、雨水が勢いよく流れている。のぞき込むと、次から次に葉っぱやゴミが流れてくる!彼は興味津々で葉っぱを追いかけ始めた。側溝に蓋があると、先まわりして追いかけていた葉っぱが流れてくるのを待っている。よほど楽しいらしく、また元に戻って他の葉っぱの流れを追いかける、を繰り返す。

目を輝かせそーっとのぞき込む後頭部がかわいくて、
私も一緒に追いかけた。
カッパ着てるのに、私たちは共にずぶ濡れで、
もう笑うしかない

犬にとっての、「雨の中だからこその楽しみ」

雨の匂いや雨粒が当たる音、
流れてくる雨水、
きっと、いつもと違うニオイも流れている、
いつもの散歩道が雨によって違う世界になっている
葉っぱさえも、うごく生き物と化している
ののの動きを見ていると、どうやら「狩猟スイッチ」が入ったようだ。

自然界では、「雨が降る」は狩猟のサインでもある。

捕食者の足音やニオイは雨で消えてステルス状態となり、獲物に音もなく忍び寄る。小雨や雨後など、シカは活発に採餌する。自然界では、雨によるメリットとデメリットを戦略的に使いこなす。
「雨天時の狩猟」より/Dive Bomb Industries (リンクは資料編にあり)


雨の日が待ち遠しい!?

雨の日は面倒だ。
嫌がるカッパを着せるのも、帰ってから体を拭くのも、とても面倒だ。

でも、あの日の側溝をのぞき込む愛犬を見ていると、「雨の日は犬もかわいそう」と私は決めつけてしまっていたのかもしれない。

雨の日には雨の日の匂いがあり、
音があり、流れがあり、
晴れてる日には現れない楽しみがあるんだね。

葉っぱを追いかける愛犬の姿を見ながら、私は反省した。
雨が嫌だったのは、犬ではなく私の方だった。

次に雨が降ったら、
やっぱりまた「面倒だなぁ」とため息をつくだろう。

それでも、あの側溝の前を通る時には、
愛犬がハンターの様子を示していないか、そっと期待したい。


晴れた翌日、側溝をのぞき込むのの。葉っぱは動かない。
納得するまで待ってるよ~


脚注・資料編


🔗「雨天時の狩猟:迷信と実際の利点」/Dive Bomb Industries
科学データと、野生の森での観察(ハンターたちのフィールドワーク)を組み合わせた、雨の日の「捕食者と獲物」の力関係に関する詳細な解説が記述されていて、とても興味深い。



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