ドラ息子Sはピザ配達屋さん 噂編
みなさんこんばんは!
ドラ息子Sだ🙋♂️
2016年5月。
25歳だった俺は、
クローバーピザ博多南店(仮名)
というピザ屋で働き始めた。
これまでピザ屋経験は3年半ほど。
大学生のバイトでも2ヶ月ほどで仕事に慣れるこの業界ではベテラン中のベテランだった。
そんな俺は家から近い博多南店の所属だったが、いつでも入れるフリーターということで、天神店を中心にいろんな店舗にヘルプに出される生活が続いていた。
だが俺は、博多南店でも天神店でも不満を募らせていた。
博多南店のバイトの大学生は、出勤状態にしたまま店の裏の喫煙所で駄弁っていて出てこない。
話の内容も大学生の間で流行っていたパチンコばかりで全くついていけなかった。
天神店では、
「フリーターならしっかり働かないと生活できないだろ」
と足元を見られ、天神店所属のバイトの人よりも働く生活にウンザリしていた。
俺は移籍をすることにした。
高宮店という店舗は、天神店よりも忙しくないし、スタッフも多く程々にシフトに入れると聞いた。
高宮店の村中店長と相談し、11月からは高宮店に移籍することになった。
これまでのピザ屋フリーター記事はこちらから↓
ドラ息子のピザ屋放浪記|米粒(ドラ息子S)|note(ノート)
移籍が決まったことを村中店長に伝えると、村中店長は天神店や近隣店舗など方々に報告していたそうだ。
天神店の全く話したことのなかった後輩からも、
「Sさん‥でしたっけ?もう天神にはヘルプ来てくれないんですか?」
と言われるほど、良くも悪くも天神店の顔のようになっていたようだった。
移籍する直前の10月29日。
この日は土曜日で、俺は福岡空港の近くにあるクローバーピザ空港店に初めてヘルプに行くことになった。
空港店には当時店長という店長がおらず、バイトだけで毎日店を営業していたらしい。
その日のバイトリーダーは、俺より5歳年下だった小村くんという20歳のフリーターの青年だった。
休憩時間が一緒になり、近くのスーパーに一緒に弁当を買いに行くことになった。
スーパーまで2人で歩いている道中、急に小村くんから話しかけられた。
「Sさんのこと、噂で聞いたことありましたが今日すぐわかりましたよ。その金髪目立ちますもん。ダイヤピザで3年くらいバイトリーダーやっていたなら、もう仕事だいぶわかるでしょう。」
「いやーまだまだですよ。食材仕込みもこれからってところです」
「Sさん高宮店に移籍するって噂も聞きましたよ。高宮店は天神店よりは忙しくないし人数が多いので、手厚く教えてくれると思いますよ。ただSさん、高宮店なら崎松にだけは気をつけてください」
そう話す小村くんの表情は一瞬で曇っていた。
「崎松って人がどうかしたんですか?」
「実は俺、空港店に来る前は高宮店でバイトしていたんですけど、崎松と揉めて俺が移籍することになったんですよ。とりあえず高宮店に行くなら、崎松とさえ揉めなければ働きやすいと思います。今年の5月に入ったSさんは知らないでしょうけど、これまで何人も崎松が原因でバイトを辞めていて、崎松が辞めたら俺は高宮店でまたバイトをするって人が多いんです」
スーパーで弁当を買って戻るまでに、今の高宮店の内情をあらかた聞いた。
崎松という人は35歳で、高校生の頃から17年以上クローバーピザで働き続けているベテラン中のベテラン。それゆえにクローバーピザを支配していて、少しでも気に入らないことがあるとパワハラをしてくるという性格の持ち主だそうだ。
村中店長は崎松さんのことは何も言っていなかったので、完全なる誤算のようだった。
そんな不安を抱えつつ10月が終わり、俺は博多南店から去ることになった。
つづく
まさに隣の芝は青く見えるだな。
アディオス!!
