未来の自分に会いに行く
ある一枚のカードから
先日のグリーフカフェでのこと。
奥さまを亡くされた男性が、最後にグリーフをテーマにしたカードを引いた。
そこには
「出会う」
「未来に会いに行く」
と書かれていた。
その時ぽつりと、
「誰に会いに行くんですかね?」
というつぶやきが聞こえた。
私の中に何かが降りて来たような気がして、思わず
「未来の自分に会いに行くんじゃないですか?」
と答えていた。
その瞬間、「あぁ」と言ったその方の、いつも寂しげな表情が、ほんの少し動いたように見えた。
その一言で何かが劇的に変わったわけでは無いだろう。
けれど、その方の中で何か小さなものが動いたような気がして、私にとって忘れられない瞬間になった。
人は何かを思い出すために生きているのかもしれない
カウンセリングの場に立ち会いながら、講座の中でいろいろな人と触れ合いながら、私はいつも考える。
人は何か新しいものを手に入れるためだけに生きているのではなく、何かを思い出すために生きているのではないか、と。
忘れていた感情
本当は大切にしたかったこと
自分らしさ
そして、自分の中に眠っている可能性
人生の中で私たちは、何度もそれらを見失い、迷い、立ち止まる。
けれど、ふとした瞬間に思い出すことがある。
その瞬間に、私はいつだって心を動かされてきた。
心が震えた世界観
最近読んだ本の中に、「私たちは元々ひとつだった存在が分かれて生まれ、人生を通して本来の自分を思い出していく」というものがあった。
それは幼い頃から、なんとなく感じていた私の宇宙観と重なった。
それが事実なのかどうかは分からない。
けれど、その考え方に触れた時、不思議なくらい心が震え、
「ああ、私はこの物語を知っている。」
そう思った。
人生で出会う喜びも、悲しみも、喪失も、迷いも。
それらは何かを得るためではなく、本来の自分を思い出していく旅なのかもしれない。
サロンドポーズで育てたいもの
最近、「サロンドポーズをなぜ広げたいのですか?」と聞かれることがある。
私は、人を変えたいのではない、
何かを教え、導きたいわけでもない。
ただ、その人がその人自身と再会する瞬間に立ち会いたい。
忘れていた自分を思い出し、本来の自分とのつながりを取り戻す。
そんな時間や場を育てたいだ。
そして、それは参加される方だけではなく、私自身もまた、自分の旅の途中にいるのだと。
未来の自分に会いに行く
あの日のカードの言葉は、今も私の中に残っています。
「未来に会いに行く」
それは未来の成功した自分でも、理想の自分でもないのではないだろうか。
もっと深いところで、自分自身と再会すること。
人生とは、そのための旅なのかもしれない。
私もまた、未来の自分に会いに行こうと思う。🌱✨
