音楽7:動き続ける

 大学が終わり、来年度の試験に向けて勉強しているため記事の更新が滞っております。
 読書も最近はほとんどできていないんですよね。


 櫻坂46の新曲MVが公開されましたね。いつもは急いで確認することもないのですが、「毎日イコライブ」を毎日楽しみにしている関係でYoutubeを開いたので見てみました。

櫻坂46『The growing up train』

作詞: 秋元康  作曲 : APAZZI  編曲 : 樫原伸彦

 正直、楽曲のクオリティーが高く、こちらの期待のハードルを軽々と越えてきた感じがします。
 AKB48の「名残り桜」もよい楽曲だと感じましたし、他の坂道グループにも良い歌詞を書いている、というのは今までの記事でも書いてきました。SKE48の「サンダルだぜ」もかつての雰囲気を感じる良曲だと感じています。

 こんなことを一素人が書くのは失礼ですが、「どうした、秋元康」という感想が思わず漏れてしまいます。2026年はかなりの良曲が期待されます、とハードルを上げておきます。
 乃木坂46ファンの同級生も「康の歌詞にはあまり期待していない、歌詞だけがだめだ」と厳しいことを語っておられました。そんな同級生の見方も秋元さんは打ち破ってくるでしょう。

 2026年の秋元作詞の特徴は「メタ認知」だ、と記す記事を目にしました。
 私もこのワードこそ出さなかったものの「My respect」や「クリフハンガー」でも、それぞれのらしさが出ている点、秋元さんが俯瞰で作詞しているような印象を抱く点を指摘したつもりです。皆さんそのような印象を抱くんですね。


 実は昨年の櫻坂46の曲は正直好みではなかったんですよね。
 昨年、3枚のシングルと1枚のアルバムを出ました。シングルは、11th「UDAGAWA GENERATION」、12th「Make or Break」、13th「Unhappy birthday構文」。アルバムは「Addiction」。

 個人的なことを言えば、正直楽曲面が好みではなかったんですね。記事執筆に当たり改めて聞き直しているんですが、私が好きだと思うのは、11thでは、「ULTRAVIOLET」、13thでは、「木枯らしは泣かない」と「Alter ego」ですかね。少ないように思います。

 10thの「I want tomorrow to come」ではかなり好きな曲が収録されていたので期待値が高すぎたのかもしれませんが、11thで「あれ?」という感覚になり、12th以降は正直「うーん」という感想を抱いてしまったんですね。それに伴って、正直興味も半減していました。
 
 そんな石原の感情を打ち払うがごとく良曲がリリース、公開されました。


 まず、MVがいいですよね。ここを普段は評価項目に挙げることはほとんどないのですが、率直にそう思います。
 歌いだしの箇所、そしてアウトロのサウンドに合わせて一人一人が踊る演出、べたな着眼点ですがここはMVとしていいですよね。

 とにかく歌詞も秀逸で、私が好きだな、と思う要素が盛り込まれています。
 秋元康らしさ全開、と言って差し支えないかと思います。どこか別の曲にモチーフがあるような歌詞でもありますが… どれも私が好きだな、と思う楽曲が想起される歌詞ですね。

 「空の色は青色だと思い込んでいる」というのは、乃木坂46「夕陽は何色か?」でも類似の歌詞が歌われますし、「長いトンネルを抜けると眩しい光が溢れる」というのは、NGT48「Maxとき315号」味を感じます。
 加えて、「ジレンマ」や「既成概念」という言葉も繰り返し秋元さんが欅坂46時代から使ってきたワードのように感じます。
 青春の関する捉え方もザ・コインロッカーズ の「仮病」という楽曲でも定義付けされています。(「定義」自体は大きく異なっていますが)

 それでも、この楽曲の歌詞からは力を感じます。
 先にも出した、「空の色は青色だと思い込んでいる」は「隣にいるのにただの友達だと思い込んでいた」ということで普遍的なlove songに帰着するのかな?、と一聴した際は思いましたが、サビで以下の歌詞につなぐ、ということはこういう一義的なものではなさそうだ、という結論に行きつきます。

青春はいつも 暗闇の中 手探りするものだろう

櫻坂46『The growing up train』 作詞: 秋元康

 こうなると、「恋愛」的な捉え方では不足ですよね。そして、先に出した「メタ認知」というキーワードの通り、今まで欅坂46時代から踏襲してきた雰囲気を感じます。
 言葉の意味としては、実際にそうだと思います。青春に限らずその時は「正しい答え」はわからないんですよね。
 ここまでは今までの割と暗さもあるようなイメージだったのですが、2番のサビ前から雰囲気が変わります。

もう 手の届かない(手の届かない)
星も消えて(星も消えて)
希望という陽が昇る

櫻坂46『The growing up train』 作詞: 秋元康 

 一気に視点が前に向くような印象を抱かせます。以降の歌詞も過去を振り返るというよりは前に、というイメージです。

 更には、二回出てくるtrainが印象的ですよね。「The growing up train」と、「The wisdom train」ですね。
 そういう固有名詞があるのかと思い、調べたところ特にないようですね。あくまで、語義通りにとらえるべき単語、そして人間の歩みの比喩として“growing up”と“wisdom”というワードが使われているんでしょうね。

 特に、wisdomは“知恵”という意味。「強くなるため」の“知恵”ととるのが自然でしょうか?
 それにしてもよくこういう言葉の組み合わせが思いつくよなぁ、とやはり秋元さんの言葉を組み立てる構想力に感嘆させられます。


 ここまで書いてきたものの、理屈抜きでサウンドと言葉の組み合わせが良く、私の駄文によって魅力が減じてしまうのではないか、という危惧すら感じさせます。
 久しぶりに櫻坂46ではまりそうな曲。すでにリピートで聞いています。

 来週の≠MEさんの≠ME 7th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT(@Kアリーナ横浜)、そして、3月13日の≒JOYさんの4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT(@日本武道館)に参戦が決まっているので櫻坂46国立は参加を見送ったのですが、これは行きたくなってしまうなぁと思わされました。元々好きな曲はあるのですが、この曲で、さらに国立にも足を運びたくなる衝動を後押ししてきます。
 =LOVEさんの国立には何が何でも参加希望があるので、さすがに出費が…ということで我慢しておきます。(難しそうな試験もありそうなのでちょっと…)

2026 2/15 石原