luSpet
私の小学生のころの夢は、翻訳家になることだった。
実はそのころには、すでに自分で物語を書くことを諦めていた。
話は考えられないけれど、翻訳ならできるのではないか。
ちょうど、ハリー・ポッターの翻訳にまつわる、シンデレラストーリーのようなものを知ったころだった。翻訳家なら、自分で物語を生み出せなくても、言葉や物語が好きであればできるのではないか。小学生の私は、そんなふうに考えた。
気づけば私は、小説を書きたいと思わないようにしていた。
私は、あまりきれいな文章が書けない。
大好きな作家はみんな、美しい文章を書くために血反吐を吐いているような人たちで、文章は美しくなければ許されないと思っていた。だから自分は、創作の文章を書いてはいけないのだと思っていたのである。
以前、noteで実用的な文章を書いていたことがある。
ガジェットのレビューや、日々のちょっとした思索。
文章を書くことへの憧れは、捨てきれなかったのだと思う。美しい文章は書けないけれど、自分にも、そういう文章なら書けるかもしれないと思っていた。
そのアカウントは、ありがたいことにたくさんの人に読んでもらえた。
けれど、いろいろあって長くは続かず、そのまま放っておいてしまった。
しばらくして、誰かがそのアカウントに投げ銭をしてくれた。
知らない人だった。投稿も何もないアカウントだった。
私は、それをきっかけに小説を書き始めた。
自分には書けないと思っていた、大好きな文章を書いている。
100日投稿してみて、こんなに書けるとは、自分でも思っていなかった。
最近は、ありがたいことに文章を褒めていただく機会も増えて、本当にうれしく思っています。
慣れないことを続けていたせいか、今は少し、出涸らしのようになっています。
それでも、まだ書きたいことがたくさんあります。
いつも私の文章を読んでいただき、ありがとうございます。
スキやマガジンへの追加も、いつも本当にうれしく受け取っています。お一人ずつお礼を申し上げられず、すみません。どれも、とても励みになっています。
今日のタイトルは、クリンゴン語で「絞りかす」という意味です。
100日間、必死に投稿を続けたら、すっかり絞りかすのようになってしまいました。
ちょうど風邪もひいたので、張りつめていた糸が、ようやく緩んだのかもしれません。
