大人になるほど、友達ができにくくなる理由
子どもはもちろん個性がそれぞれ違って、バリエーションが豊かだけれど、それでも大人と比較すると、全員なんとなく似通っているよな、と思う。
大人になるほど価値観は分岐していき、その人の個性はより際立つようになる。歳を重ねるほど「趣味・志向」といったものが特殊化していって、他人と交わりにくくなる、ということでもある。
これは裏をかえすと、小さいうちはまだあまり価値観が分岐しておらず、柔軟性がある、ということを示している。小さい子ほど友達がつくりやすいのはそのためだろう。
子どもは、たまたま近所に住んでいるとか、たまたま席が隣だった、というだけのことで唯一無二の親友になれる。大人になると、会社という閉鎖空間でずっと一緒にいて、同じ目標に向かって頑張っている仲間であったとしても、親友というポジションまで昇華するのはほんの一握りだ。それぞれの価値観が多様化し、固定化しているからだろう。
歳をとるほど結婚しにくくなるのもこのメカニズムだ。やっぱり一人暮らしが長くなると、自分ひとりで暮らすのが快適になりすぎて、他人と暮らしにくくなるというわけだ。
もちろん、それは「幸福」とはまた別の話ではあるけれど……。
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思えば、僕はだいたい高校卒業ぐらいまでは四六時中一緒にいる友達がいたのだが、大学入学時ぐらいからその価値観から離れたと思う。
大学に入学したとき、同じ学科の同級生らと徹夜でカラオケに行ったりしていたのだけれど、2週目も同じように徹夜でカラオケに行ったとき、なんとなく時間の無駄を感じ、「グループの友達と四六時中一緒にいるのはやめようかな」と思った。
自分が気が合うと思った人とだけ個人的に付き合うこととし、「グループ」での付き合いをやめた。以後、人間関係は「一対一」が基本になり、グループでの付き合いというのが激減した。まあ、それは自分の志向によるものなので、それが快適なのは間違いない。
それは自分なりの価値観がある意味では定まったということであり、むやみやたらと友達とつるまなくなった、ということだろう。これは成長といえるのだろうか。
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世の中は少子高齢化が進行しているので、「大人に向けたもの」が増えている。だが、大人ほど趣味が分岐してマイナーな方向にいく傾向にあるのだから、ターゲットがどんどん細分化してしまう。
そんなマニアックな「大人の世界」をターゲットにするよりは、趣味がまだ分岐するまえの段階、つまり子ども向けにチューニングしたほうが広く当てられるということになる。そっちのほうが実はたくさんの人に届きやすいのでは、ということだ。
YouTubeでも、子ども向けのチャンネルでとんでもない再生数をたたき出しているものがあったりするが、それだけターゲットが広く、届きやすいということなのだろう。
とりあえず、周りで流行っているからとか、なんとなく人気だから、といったきっかけで見始めたものでも、そのまま本当に人気コンテンツとして君臨するようになる。大人はなんだかんだそれぞれに趣味というものがあるので、なかなかそうはならない。
個人的には趣味が細分化した大人の世界のほうがいいとは思うけれど、個人個人がそれぞれの趣味に邁進すると、なんかとんでもないことになるような気もする……。
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