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凡俗奮闘記 #2週目

月曜日:
真夏の宅録はまさに灼熱地獄である。ギリギリまでエアコンを稼働させたとしても、三十分もしないうちに室温は元通り、気合いで続けていると暑さで集中力が持っていかれる。実際野外フェスをこなすバンドマンはどんな体力をしているのだろうか。彼らの過酷さを思うとこれも鍛錬のように思う。


火曜日:
オルタナティブロックに憧れがある。しかし、バンドはともかくオルタナティブな弾き語りというのはあまり聞いたことがない。既に存在はするのだろうか。それは何と呼称するのだろう。オルタナティブシンガーソングライター、もしくはシンガーソングライター・オルタナティブ。なんか必殺技とか出そう。


水曜日:
何もする気が起きない。何をしても気持ちが上がらない。こんな時は何もしないに限る。生きる為の最低限の活動を除いて私はぐったりした。ただぐったりするのも何だったので、徐ろにボブディランを流した。『答えは風の中にある』…。外は風どころか台風が来ている。


木曜日:
気を取り直して制作を進める。先日レコーディングしたテイクを聴き比べたが、手応えはまずまずといったところで目立った成果はない。良いものを作るのに試行錯誤はつきものである。めげている場合ではない。


金曜日:
「応援してくれる皆の為に」と憧れの存在が言う。私は今まで誰かの為に頑張れたことがあっただろうか。なんだかんだ、いつも動機は自分の為である。ただ、そうして自分の為に頑張ったことが、結果的に『誰かの為』になったのなら。今のところ何の確証もないが、いつか憧れと肩を並べ、そんな奇跡を証明できたら、それは『誰かの為』になるだろうか。

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