畑と飼育の重要性
私たちは、単なるグループホームではありません。
「障がい者の方々が、自分らしく、笑顔で生き生きと過ごせる場所」
ここにしかない心と体のトータルケアを目指した事業の取り組みを行っています。
その中でも特に力を入れているのが「畑作業と飼育」です。
<畑作業>
広大な敷地内の裏には畑が広がっており、ここで季節の野菜を自分たちで育てています。
近年、農林水産省と厚生労働省が中心となり、農業と福祉が連携した「農福連携」の活動が注目されています。
畑作業には身体的・精神的・社会的な面で様々なメリットがあるとされています。
まず身体的なメリットです。
土を耕す、苗を植える、草を刈るなどの作業を通して全身運動ができ、体力向上や筋力維持ができます。
また、太陽の光を浴びることでビタミンDが生成され、免疫力アップの効果、適度な運動と新鮮な空気で健康維持も期待できます。
自分たちで野菜を育てることで、食べ物の大切さや自然の仕組み、栄養バランスについて考えるきっかけにもなります。
次に精神的なメリットです。
自然の中で過ごす時間、植物と触れ合う時間に、心を落ち着かせ、癒しを感じられるリラックス効果が期待できます。
種をまく、育てる、収穫するという過程を通じて喜びや達成感を味わうことができ、日常生活にもやる気や自信を高めることへとつながります。
さらに、植物の世話をすることは計画性や注意力が求められるため、自ら考え、行動する力も身に付きます。
最後は社会的なメリットです。
畑作業を通じて、地域の方と世代を超えた交流をする機会が増え、地域社会との絆を深める効果があります。
私たちは、販売した野菜を販売(地域住民向けの直売所、訪問販売、地域イベントへの出店等)を検討しており、社会参加へのきっかけになると考えています。
また、そういった交流で相互理解が進み、地域全体の福祉への意識向上にもつながると考えられます。
最近では、畑作業をリハビリの一環として取り入れている病院や施設もあります。
「何かを作る」「作ったもので誰かを喜ばせる」体験ができる畑作業は、運動機能の改善だけでなく、心の豊かさも育める重要な時間と考えています。
<飼育>
各棟で淡水性の緑藻の一種であるマリモの育成をしています。
緑色でふわふわした姿のマリモは視覚的にも癒しを与え、触れることで感覚を楽しんだり、リラックス効果も期待されます。
室内でも自然を感じることができ、グループホーム内の雰囲気を和らげ、明るくする効果もあり、空気作りにも最適です。
また、植物の成長を観察し、定期的な水替えを行うなどのお世話を通して、生き物への愛情や責任感を育むことができます。
「自分たちが育てている」と実感することは、生活の中に楽しみを与え、達成感や自己肯定感の向上にもつながります。
そして、「今日は水槽の水を替えよう」「転がしてあげよう」など会話のきっかけになり、職員や利用者さん同士のコミュニケーションも増えます。
アレルギーの心配や育成に関する負担も少ないので、グループホームでの活動にも最適です。
アニマルセラピー(動物とふれあうことで心身の健康の維持と改善を目的とした活動)が注目されていますが、マリモの飼育にも同様の効果があると考え、重要な活動の一つと考えています。
グループホームでは、利用者の方々の生活の質を向上させるために、さまざまな活動を取り入れることが重要です。
私たちは、その活動の中でも「畑作業と飼育」を行うことで、心身の健康維持と生活の充実、そして社会参加へのきっかけつながると考え、重要な取り組みとしています。
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やくさひろです。
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