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【金沢工業大学アート&デザインラボ】「Igarashi Takenobu: Towards 'Environment'」展を訪問して

先日、金沢工業大学内のアート&デザインラボ(K.I.T. Art & Design Laboratory)で開催中の「Igarashi Takenobu: Towards 'Environment'」展を訪問。グラフィックデザイナーであり、環境デザインの先駆者として知られる五十嵐威暢のデザインの軌跡を、じっくりと体感できる展示であった。


展覧会の概要

会場に入ると、五十嵐が長年問い続けてきた「環境」というテーマに沿って、作品や活動が年表のように壁面に沿って展示されていた。UCLAで学んだグラフィックデザインから始まり、70年代以降の環境デザイン、都市計画、プロダクトデザインに至るまで、幅広い分野での足跡を一望できる構成である。

さらに、展示室内には彼が手がけたデザイン模型やプロダクト、愛用してきた道具なども並び、デザインを「つくる」だけでなく、「環境」や「社会」とのつながりとして問い続けてきた五十嵐の姿勢が感じられる空間となっていた。

授業とのつながりも

途中、大学の授業の一環として学生たちが展示を活用している様子を拝見。普段の授業でこのような施設が積極的に生かされていることは、非常に有意義な取り組みであると感じた。デザイン教育が座学にとどまらず、実際の作品や空間に触れることで学びを深めていくプロセスを目の当たりにし、学生たちがどのように受け止めているのかという点にも関心をもった。

さらに、展示室内には彼が手がけたデザイン模型やプロダクト、愛用してきた道具なども並んでいた。デザインを「つくる」だけでなく、「環境」や「社会」とのつながりとして問い続けてきた五十嵐の姿勢が感じられる空間であった。

感じたこと・気づき

特に印象に残ったのは、展示空間の一角に掲げられていた次のメッセージ。

「感動から、言葉から、論理から、計算から、実験から、夢から、失敗から、酷評から、嫌いなものから、あらゆるモノから美が生まれる。感性とは出会うもの。」

「デザイン=きれいなもの」と短絡的に捉えがちな日常において、この言葉は大きな気づきを与えてくれた。「デザインはあらゆる経験から生まれるもの」であるという本質を再確認。実験や失敗、そして偶然の出会いから生まれる美しさこそが、五十嵐デザインの真髄なのかもしれない。

展示品の中には、デザインという枠組みを超え、社会や環境に対する問いかけのように感じられるものも多かった。特に、街並みや社会システムまでを視野に入れた「環境デザイン」への取り組みは、現代においてさらに重要性を増しているテーマである。

おわりに

今回の訪問は、デザインを単なる表層的な美しさとしてではなく、「環境」「社会」「人との関わり」という視点から捉え直す契機となった。我々の暮らしを豊かにするデザインとは何か。その問いを大切にしながら、自身なりのデザインのあり方を引き続き探究していきたい。

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