拝啓、ポテトチップス。
ごめんなさい、あなたのポテトチップス食べたの私なんです。
この手紙は、いま子供を公園に連れて出掛けている、ある人の事を想って書きはじめた手紙である。なお、この手紙がその人の元へ届く事は無い。いや、ごめん。届けたく無い。本当にゴメンナサイ。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。そして、残念なことに「ある人」は実在する。
「まことに申し訳ございませんでした。それはほんのりちょっとの出来心だったのです。許してください。お願いします。」
完全に自分が悪い。あの人が夕飯を買って来てくれる事になっているし、自分ひとりの昼ごはんを作るのもなんだし、そもそも勿体無いし。いろいろな悪条件が重なってしまった。いや、正直になろう。
「すまん、はらへった。」
笑って許してくれるだろうか。いや、まて。そもそもこんな事をしてる場合ではない。別に無かった事にする事も出来る。ポテチくらい、買ってこればええやん。悪い知恵が働きはじめた。それはそう、だってそれは本来あったものがそこにあればいいだけの話。なんだこのわかりにくい表現は。
ごめん、酒飲んだ。
車にも乗れんし、なんならもう歩いて買いに行くのもダルい。洗濯物、いつもより丁寧に畳んでおくので許して下さい。
「中身が無くて、ゴメンナサイ。」
どーでもいいから、はやくかえってこいよ。
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