天の岩戸の真の実
天岩戸伝説は日本神話最大の見せ場ですが、残念なことに古事記原文の表記は「天石屋戸」、天は高い山の意味だし、戸は水戸の戸と同じ、港の神を古事記は水戸の神と記します。邪馬台国の邪馬台は山戸かも、戸は戸口の戸を現しています。したがって「天石屋戸」から、天と戸を取り除くと「石屋」。お墓を建てる時には、石屋さんに墓石を作成してもらいます。
墳墓からいきなり墓石になったのではなく、平安時代になり古墳を造成しなくなった後は石を積み上げた五輪塔を経る。古墳造成を止めたのは、費用や労力が大変な面もありますが、何より作り続けると住む場所や糧を得る田畑まで無くなり、森林を伐採してしまったら煮炊きする薪を入手できません。
岩戸を神社や磐座を訪ねるのではなく古墳を追ってみます。天岩戸はここと言わんばかりの古墳が福岡県八女市にある。九州北部で最大規模である前方後円墳、岩戸山古墳は珍しく文献から被葬者も造成時期も特定され、それは「磐井の乱」。六世紀初頭に北部九州を支配した筑紫君磐井が眠っている。日本書紀に潤色あり反乱か疑わしい。しかし時代が違います。
島根県松江市に石屋古墳、五世紀後半の古墳時代ですが方墳、造り出しから多くの出土品、しかし埋葬施設は未調査で残念。天石屋戸の石屋は古墳の石室ではないかと考えたからです。明日香村にある岩屋山古墳は精巧な切石加工がされていて、古墳終末期を代表する横穴式石室が岩屋山式と分類される。
だが卑弥呼死す三世紀中頃、古墳時代初期は竪穴式石室です。竪穴式は棺の周りに石を積上げ最後に天上石を被せて覆う。一度埋めたら掘り返さないが、横穴式は石室の短辺の一方に入口と通路を設け追葬できる。墓地を少なくする工夫ですね。横穴式は四世紀後半から、北部九州で始まり東へ広がります。
横穴式石室は、天照が戸を開け閉めするシーンにドンピシャ、しかし卑弥呼の時代に横穴式が無かったから非主流なだけ。隠れたのが現実的なお墓では神秘的な神話にはならないが、【ツクヨミノマコト】「天之御中主を抹殺した日本書紀の真の理」、古事記編纂時期、高松塚古墳やキトラ古墳が造成されていて、石室に描かれる朱雀、青龍、玄武、白虎が神世七代と解いた。日本書紀が魏志倭人伝通りに創作されているとしたならば、時代考証は不要です。寧ろ神話が創作された証拠になります。
【ツクヨミノマコト】「天照と素戔嗚の誓約の真の理」にて、邪心あるは剣となる男神を生み後に国譲りを強要する天照。須佐之男が女神を生んだは攻める意志なしの証明と語った。天照が隠れたのは勝った勢いで須佐之男が乱暴狼藉したと通説では解釈するが、これは須佐之男を貶める意図した誤訳。
まず天照の御田の畔を壊し溝を埋め、大嘗殿に屎まり散らす。しかし原文の畔の部分にあたるのは、阿波の阿の一文字のみ、壊したでなく離した。「屎麻理」は糞をあさりと読むべしだ。【ツクヨミノマコト】「天の安河の実の理」乱暴狼藉する須佐之男を我が那勢命と天照が呼ぶのは違和感大と語った。
この乱暴狼藉を咎めずと解釈する部分は「登賀米受」です。阿波は粟、稲は高温多湿を好みますが、粟は高温乾燥を好む。粟を育てるために排水用の溝は必須。畔を離ちて溝を埋めは、粟田を離れ溝を埋めて米を作った、だからお祝に登った米だ。その登賀米を受けて「阿多良斯登許曽、我那勢之命」です。大嘗殿の屎をあさって田に散らしたのはもちろん土質改良、その新しきこそを惜しとこそと、とんでもない誤訳なのです。
そして悪態止まずにと続きますが、次の屋根から馬を落とし、驚いた織女が機織る道具の梭で陰部を突き亡くなりますが、須佐之男が上ってきたのは、悪い態度では無いで文は切れて、その後の主語は高天原を知らす天照にチェンジしています。
【ツクヨミノマコト】「高天原と夜之食国の真の実」の通り、天照の使命は天球に凶兆を起こすな、星々を観測しての占い。だから天球を観測する忌服屋にて、神御衣に衣装を着替えて、屋根を開け天球を見るのは当たり前、吉兆や瑞兆にしたいが天斑馬と天織女を見た。天馬と織姫に書換えたら解けました。
この時代の日本に馬はいませんが、天を駆ける馬はいました。「聖闘士星矢」天馬星座の星矢はペガサスのセイヤと読む。ペガサスはギリシャ神話だが、中国神話にも天馬は登場する。天馬は天駟、四頭立ての馬車、王良五星の内の四星であると。王良五星は奎宿の第二宿にて、王良は春秋時代の名御者です。織姫は七夕伝説「牛郎織女」雲錦を織る道具、天梭を持つ。
【ツクヨミノマコト】「天之御中主を抹殺した日本書紀の真の理」神世七代の六代が奎宿であり、西方白虎だと紐解きましたが、天之御中主は一万二千年前の北極星、ヘルクレス座イオタ星、歴代の別天津神と神世七代の初代は過去の北極星と語った。
そして天之御中主の二千年前、北極星はこと座ベガの織女星。王良五星はカシオペア座、四星が天馬で残り一星が王良本人。カシオペアに現れた彗星がこと座の方へ動いたでしょうか。彗星は凶兆ですが、それが現実に起きたから天岩戸に籠った。
【ツクヨミノマコト】「高天原と夜之食国の真の実」の通り、夜之食国を知らす月読尊、憑く黄泉にて天神地祇へ御斎をし、神がかりの託宣を行って、邪馬台国の快進撃を導いた卑弥呼。魏志倭人伝通りに展開するならば、天照と須佐之男の誓約が、「倭女王卑彌呼 與 狗奴國男王 卑彌弓呼 素 不和」、その後は「卑彌呼以死」。天照は月読が亡くなって殯に入る。殯は別れを惜しむ意味もあるが、遺体の物理的変化を確認し、蘇ることはないと確信する。後世では殯宮にて安置しますが、この時代は石室にて殯を行う。
高天原を知らす天照が籠もり天球を観測せず、即ち高天原を照らさないから暗くなります、照らすとは星を観測しての占い。そして葦原中国は闇になる。為政者である統治王の天照と、祭祀王の月詠が不在ですから。天照の悲しみが深く、殯が終わらないから常夜が往きました。ヒミコ月読を織姫星に模すのは、機織る秦氏の氏神だから?
【ツクヨミノマコト】(古事記全文解読シリーズ)
三貴子なのに古事記では活躍しない月読尊。きっと天皇家を陰で支えた氏族が信奉しました。古事記を全文解読し、謎の神ツクヨミのマコトに迫り、日本古代史に光を当てます。まだまだ古事記には暗号が埋まっています。暗号だけじゃなく、恣意的に誤訳しています。どんどん解明していきますから、フォローして楽しんで頂けたら幸いです。
