闘鶏神社神宮寺の弁慶観音?「海蔵寺/本正寺」【和歌山シリーズ/和歌山市周辺シリーズ/和歌山紀北シリーズ】
1605年に田辺領主が建立した海蔵寺には「弁慶観音」と呼ばれる木造観音像が安置されています。菩薩形坐像で、弁慶の父・湛増と縁のある闘鶏神社の神宮寺に伝わって来た。神仏分離で、神宮寺も覚方寺が廃寺となり、弁慶観音は海蔵寺に移座されたといわれている。
「勧進帳」や「船弁慶」をはじめ、歌舞伎や人形浄瑠璃などでもその名を知られる武蔵坊弁慶。怪力・豪傑の代表格として語られることも多いですが、実像は分かりません。しかし京都・五条大橋での義経との出会いや仁王立ちでの壮絶な最期など、多くの逸話に垣間見えるその奥深い人間性は、後世を生きる人々の心を惹きつけています。弁慶は田辺市で出生したという説が有力視されており、父は21代熊野別当・湛増(たんぞう)、母は二位大納言の姫とされ、幼名を鬼若といいました。田辺を出た彼は比叡山へと修行に出向き、山を下りる際に自ら付けたのが、現在一般的に知られている武蔵坊弁慶という名前です。田辺市内に残る足跡の多くは、出生の地、産湯の井戸、幼少時に腰かけた石など、彼が鬼若と称された時代のものだと伝えられています。田辺をめぐれば、豪胆かつ義理に厚い弁慶の人柄を形成した、いわばルーツを触れることができるのです。父・湛増が、源平どちらに味方するかを闘鶏で決めたと伝わる闘鷄神社なども合わせて訪れることで、弁慶が背負っていた「宿命」を、より大きな文脈の中で感じ取れるかもしれません。
闘鷄神社は次のNOTEです。
変更履歴
▼弁慶観音(海蔵寺):和歌山県田辺市南新町20
公式HP:
アクセス:
祭神:
→由緒
1185年(伝承):
源平合戦の最終局面である壇ノ浦の戦いにおいて、熊野別当・湛増が軍船に観音像を安置し戦勝を祈願。この像が後の「弁慶観音」と伝えられる。鎌倉時代:
現存する弁慶観音像が制作されたと推定(県文化財)。1605年:
田辺領主により寺院として海蔵寺が創建される。江戸時代:
熊野水軍ゆかりの観音として信仰を集める。城下寺院として整備され、諸堂を備える規模へ発展。神仏分離(1868年以降):
もともと闘鶏神社の神宮寺にあった弁慶観音が、廃仏毀釈により海蔵寺へ移される。近代以降:
弁慶観音は和歌山県指定文化財となり、毎年5月18日に御開帳される。現在:
田辺の「弁慶伝説」を象徴する寺として、観光・信仰の両面で重要な位置を占めている。
→境内へ




→本堂

→弁慶観音
鎌倉時代作
和歌山県指定文化財
像高約1mの坐像
蓮華を持ち、施無畏印を結ぶ観音像
県文化財に指定されており、指定書によれば鎌倉期とされている。像は全体に煤黒く宝冠を頂き、胸にようらくをかけ、右手に蓮花を持ち、左手に施無畏(せむい)印を結んだ坐像で、像高1メートル(ただし宝冠を除く)、肩幅55センチメートル、体内銘は現時点では見出されていない。弁慶の父親である熊野別当湛増が源平合戦の時、壇ノ浦の決戦にこの像を軍船に安置して戦勝を博したと伝えられている。海蔵寺の秘仏で5月18日には御開帳されているそうです。

写真は次のサイトにあります。
→メディア情報
▼本正寺:和歌山県田辺市南新町2
→由緒
創建時期不詳:
詳細な創建年代は不明だが、田辺の町場形成とともに成立したと考えられる。1600年代初頭:
田辺城の城下町整備に伴い、寺院配置の一環として整備された可能性が高い。江戸時代:
浄土宗寺院として檀家制度のもと、地域住民の葬送・供養を担う中心寺院の一つとなる。
周辺寺院(海蔵寺など)とともに寺町的景観を形成。1868年以降:
神仏分離・廃仏毀釈の影響を受けつつも存続し、地域寺院としての役割を維持。近代〜現在:
大規模な観光寺院ではないが、地域密着型の寺院として法要・供養を中心に活動。
田辺の歴史的町並みの一角を構成している。
→境内/拝殿・本殿

→メディア情報
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
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