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菅原道真も立ち寄った造化三神「羽束師坐高御産日神社」【京都伏見シリーズ/京都伏見・山科シリーズ】

鴨川と桂川の合流点の西にに鎮座し、かつて羽束師郷(羽束郷)にあった「羽束師坐高御産日」は「はつかしにいますたかみむすびじんじゃ」と読む。この神社は、京都盆地南部における造化神信仰(むすびの神信仰)と織物職掌信仰が結びついた稀有な社であり、平安京の南辺を守護した「産みの神・結びの神」として、古代から現代まで途絶えぬ信仰を受け継いでいます。

『羽束師社旧記(1827年)
 羽束師神社の創建は雄略天皇21年とされています。当時は桂川などの河川の合流地であり、農耕や水上交通で栄えていました。文武天皇の時代である大宝元年(701年)には、『続日本書紀』に羽束師神社に関する記述が残っています。
 また、境内一帯は羽束師の森と呼ばれるように深い森に覆われていますが、周辺環境の住宅開発により急激な変化から歴史を残すため、京都市の指定史跡に指定されています。

変更履歴
2026/09/05:初版


▼HP▼アクセス

  • 公式HP:

  • アクセス:〒612-8485 京都府京都市伏見区羽束師志水町219−1

  • 祭神

    • 高皇産霊神(タカミムスビ)

    • 神皇産霊神(カミムスビ)

日本神話の「天地開闢(てんちかいびゃく)」の際に天之御中主神と共に万物を造化したという造化三神の二柱で「産霊(むすび)」とは天地・万物を生み成長させる霊妙な力の事をいい、生産力向上・縁結び・安産などのご利益があるとされています。

【京都,羽束師坐高御産日神社】菅原道真も立ち寄った造化三神を祀る古社 | ノバブロ神社

▼見どころ

→由緒/歴史

  • 創建年代不詳(古代): 創立の時期は明らかでないが、『延喜式神名帳』(927年)に「山城国久世郡 羽束師坐高御産日神社 名神大」と記載される式内名神大社であり、平安京遷都以前から鎮座していた古社と考えられる。

  • 古代(奈良〜平安初期): 「羽束師(はつかし)」という社名は、古代の服部連(はっとりむらじ)の居住地「機織師(はたおりし)」に由来し、機織や絹布の生産と深く関係していたと伝わる。当地は古来、織物や生業繁栄を祈る聖地であった。

  • 古代: 主祭神の高御産日神(タカミムスビノカミ)は、天地開闢の造化三神の一柱であり、生命の根源と生成発展を司る神。古代氏族の服部氏や機織関係の氏族がその御神徳を崇敬したとみられる。

  • 平安時代(9〜10世紀): 平安京の鎮護として朝廷の厚い崇敬を受け、名神大社として国家の祈年祭・新嘗祭の際に特別奉幣が行われた。当地は当時の山城国南端に位置し、都の守護神的な位置づけを持っていた。

  • 中世(15世紀頃): 応仁の乱などの戦乱により社殿が荒廃するも、地域の豪族や氏子によって祭祀が続けられた。社地周辺には当時の古墳・古社地が点在し、古代信仰の継承地として尊重された。

  • 近世(江戸時代): 周辺の羽束師村は、淀川舟運の中継地として栄え、神社は五穀豊穣と産業繁栄の守護神として村人の信仰を集めた。

  • 1873年: 明治6年、近代社格制度により郷社に列せられる。この際、社名を正式に「羽束師坐高御産日神社」と定め、旧社号や通称を整理。

  • 20世紀前半: 地域の開発により社域の整備が進み、祭礼行事も再興。特に安産祈願・子育て・縁結びの信仰が再び高まる。

  • 現在: 地元では「羽束師さん」の愛称で親しまれ、生成発展・安産・子授け・産業繁栄の神として厚く信仰されている。春季例祭では地域の子どもたちによる行列が行われ、古式ゆかしい神事が伝えられている。

→境内・拝殿・本殿

 「波都賀志社」「羽束社」「羽束師社」「羽束石社」「羽束志宮」と社名が変わった歴史があり、鳥居の扁額「羽束石社」はその名残のようだ。

 京都市内では数が少ない「割拝殿」ですね。南山城から奈良方面は多いのですが。

 本殿の裏手にも鳥居つきの社があった。北野天満宮などと同じく裏参り忘れずに。

→摂社・末社

また、本殿の東と西に祀られている境内社11社は、大同3年(808年)12月に朝廷の祭儀を掌る齋部廣成公(いんべのひろなりこう)が平城天皇(へいぜいてんのう)への御奏聞を得て、勧請造営となったお社です。

京都伏見・羽束師神社|御鎮座1550年記念、御輿の轅を新調し未来へ(宗教法人 羽束師坐高御産日神社 2023/12/11 公開) - クラウドファンディング READYFOR

 本殿左手ですね。各社と本宮を紹介します。

次に「羽束師稲荷社」です。

本殿右手

→北向見返天満宮

羽束師神社の一の鳥居の東に位置する北向見返天満宮(きたむきみかえりてんまんぐう)は、延喜元年2月(901年)に菅原道真公が九州太宰府に左遷された折に、羽束師神社に参詣になり「君臣、縁の切れしを再び結び給へ」とご祈願された後に、「捨てられて 思うおもいの しげるをや 身をはづかしの 森というらん」の歌に託して下向になりました。

京都伏見・羽束師神社|御鎮座1550年記念、御輿の轅を新調し未来へ(宗教法人 羽束師坐高御産日神社 2023/12/11 公開) - クラウドファンディング READYFOR

▼メディア情報

これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。

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