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【音楽感想文】ヨルシカ『千鳥』やばすぎ!!

ちょっと感動がヤバすぎて、歌を思い出すたびに涙ぐんでしまう。
今さら?って思ったそこのあんた!
仕方ないだろ、今出会っちゃったんだから!!!

今までも僕は自分の中身が変わるくらい衝撃を受けた楽曲に出会ってきた。

今まで聞いたことがない方法で”現在”の愛しさを歌い、バンドが奏でる音楽に興味を持つきっかけになったBUMP OF CHICKENの『R.I.P.』。(このころからMVがYouTubeに出るようになったんですよね)

ひねくれまくったメロディで、全力で走る身体を「36度5分の体温」と奇妙なほどド平熱で、真っ直ぐに表現したフジファブリックの『Sugar!!』

ヨルシカの『千鳥』は、それと同じくらいに脳に突き刺さる曲になりそうだ。

心地よさに酔ってただっ広い野原を両手を広げて駆け回りたくなるような音楽。
ただし、この歌の”私”は幼い存在ではなく、多分大人として世を生きている人だと思う。

だからかな、すっごい解放感に溢れた音楽なんだけど、それが”日常”である感じがしない。
金曜の仕事終わりとか、有休を取った昼下がりを大いに喜ぶのに近い姿が目に浮かぶというか、めちゃくちゃ特別な”解放”を歌っているように聴こえる。

晴れや雨の様子を

ふざけた晴れの炎天
ふざけた雨の曇天

ヨルシカ『千鳥』

と表現しているのもとても”今”って感じがする。
僕も最近の天気にはうんざりしてるんだけど、それでもこの曲はそんな世界を全力で受け入れ、愛している。
なんか天気に気持ちが沈みかけた時とかいい薬になるだろうな。

で、何がヤバいってこの歌詞の一節なんですよ!!!

風下からり晴天
目眩晴れ 白い蘭の月

ヨルシカ『千鳥』

この一節、何回向き合っても涙が出るくらいに美しすぎる!!!!!

強すぎる陽光、からっ風、青空にうっすらと見える月の形か、その心地よさが夜まで続いちゃったという表現なのか。
目に見えている情景全てを全身で受け取っている様子を、こんなたった2行で、こんな美しい言葉で表現できるなんて!

メロディと言葉の調子もバッチリ合っていて、「かっざーしもからり せーいてん」の発音が心地よすぎ、キマりすぎ。
メロディをつけずに読んでも気持ちいい歌詞なんてそうそうないぞ。どうなってんだ!!!!

終いには「目眩晴れ 白い蘭の月」ときた。

「目眩晴れ」って。そんなお茶目に晴天の歓びを表現できるのかよ。
すげえよ。身に覚えがありすぎるよ。
そうか、あれって『目眩晴れ』って言えばよかったのか。
今度から絶対使う。人に首をひねられても真似する、絶対。

「白い蘭の月」。
優勝です。泣きそう。嘘。泣いてます。
言葉自体の美しさに泣かされたのなんか覚えてる限り初めてなんですけど。
なんかどこがどうすごいとかって分析しようとすることも意味ないな。
すっぽりと言葉に収まった”美しさ”がそのまま出ちゃってるんだから。
どこをどう分解してもこの魔法は分かりません。ただ素晴らしいです。以上。

来年の国語の教科書に載せてください。
多分そのくらいに文化的価値がある歌詞だと思います!!!!

ヨルシカは変わった制作スタイルを取っているアーティストだっていうことは知っていた。
確か自作小説がベースにあるんですよね?あんまり詳しくないんだけど。
今までにも『都落ち』、『花に亡霊』、『アポリア』、『あぶく』とかアニメだったりネットで話題だったりしてちょこちょこと聴いていたくらいだったのが、偶然耳に入ったこの曲に鼓膜と脳髄をぶち抜かれてしまったのだ。

なんかこういう偶発的な事故みたいな衝撃との出会いって最近減っちゃったな。
もうちょっとしっかりラジオとか聴くようにしよう。

風下からり晴天
目眩晴れ 白い蘭の月

ヨルシカ『千鳥』

あ~、やっぱいい。
何か大事にこの言葉を飾っておける手段はないか。
この歌詞が収録された詩集が出たら買っちゃうな。
出版してくれ。なるべく早いうちに。


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