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Communic ‎/ Hiding From The World

2020 ベストアルバム10(愛聴盤)で3位に選んだ作品。

曲の中でアグレッションから静謐なパートまで展開し、それを聞かせきる作曲・編曲・演奏能力があります。また、歌メロを作る力も高い。歌メロはけっこう正統派なんですよね。キングダイアモンド的だったり、初期レインボー的だったり。

その後、いろいろなメディアやメタル系ブログでベストアルバムを見ましたが、見事に誰も選んでいません。そもそも知名度がない気がする。聴けば気に入る人もいるとけっこう思うんですけれどね。ぜひ聞いてみてください。

スマホで聴きながら読みたい方はこちら(noteに戻ってくればYouTubeでバックグラウンド再生されます)。

2020リリース

★ つまらない
★★ 可もなく不可もなく
★★★ 悪くない
★★★★ 好き
★★★★★ 年間ベスト候補

1.Plunder Of Thoughts 8:02
やや中東風のリフ、メロディからスタート
盛り上がっていき、コーラス、ややクィーンズライチ、ジェフテイト的
変拍子が入る、ヘヴィなリフ
ギターソロから次のボーカルパートへ
祈りをささげるようなメロディ
いかにもプログレ的なメロディだがミドルテンポで音作り・編曲共に重厚感がある
メロディも良質、アラブ的なのは音階にわずかにあるだけで歌いまわしはヨーロッパ的
いわゆるメタルボーカリストの歌い方
突き抜けるようなポップさというよりじわじわとメロディが展開しながらハーモニーが厚くなっていく
時間をかけて盛り上がっていく
後半に向けて、キングダイアモンドのような盛り上がり方、別に裏声は使わないが、ヒステリックな高音の連打
テンションの上がり方が上手い
ドラムが無暗と変拍子になりすぎないのもいい
★★★★☆

2.Hiding From The World 9:24
1曲目8分からの2曲目9分半か、大曲で押してくる
メロウなスタート、泣きのギターメロディ
だんだんとヘヴィさが増してきてギターの刻みが入ってくる
このバンドを初めて知ったがかなりクオリティが高い
歌メロはコンセプションにも近い印象を受けるが、メロディの作りこみとプロダクションが一段上
各楽器やボーカルのパフォーマンスは一概に比較できないが(ロイ・カーンほどの独特の節回しはない)
ところどころ出てくるハイトーンなどがキングダイアモンド的だなぁ、雄々しいキング、好みのパターン
泣きのツインリード、からのオペラティックなボーカルパートへ
メロディが良い、ちょっとGhost的でもある、もしかして北欧なのだろうか
いずれにせよヨーロッパな感じはするが、、、どうなのだろう
ところどころハッとするメロディが入ってくる
やはり、ボーカルはジェフテイトというよりキングダイアモンドだな
★★★★★

3.My Temple Of Pride 6:54
ヘヴィさはあるもののメロディアスでクラシカルなリフ、きちんとコードが展開する
そこからアルペジオへ、和音がしっかりと続いていく
バロック的な、美しいメロディ
ボーカルが入ってくる、バラード的なスタート
どこか懐かしいメロディ、王道といえば王道なのだが、、、
Rainbowだろうか、中世の欧州音楽的なメロディ
歌い方が激しいというか演劇的(ややシアトリカル)なので違って聞こえるが
ツーバス連打、一歩間違うと陳腐なパターンなのだが全体の組み合わせで新鮮に聞こえる
様式美なメロディ、泣きのツインリード、ツーバス、なのだが、なんだろう
どこかしらホラーでゴシックな感じもある、この辺りがGhost感もあるのだが
懐古主義だけでなく目新しさも感じる
肝はボーカルパフォーマンスとギターサウンドの歯切れの良さにあるかもしれない
ドラムも音の粒が立っている
もしかしてドイツなのかなぁ、ドイツっぽさと北欧っぽさを感じるということはスウェーデンか
★★★★

4.Face In The Crowd 7:39
展開が早めのリフからスタート、少しの変拍子を挟んでボーカルが入ってくる
そこからは疾走、パワーメタル的
揺れるようなメロディ、アラブ的というわけではないな、東欧的というか魔術的というか、
音程移動してスクリーム、急に高音に上がるところがいい
プログレ・メタルに分類されるようだがかなりパワーメタル的、あまりコード進行も複雑ではない
その辺りのバランスが良い
★★★☆

5.Born Without A Heart 9:58
アコギのアルペジオからボーカル、静かな始まり
盛り上がり、リズムが入ってくる
上昇していくメロディ
なんというか純粋なプログレ(プログレメタルではなく)のメロディや展開センスを、メタリックなアグレッションでやっているバンドなのかも
この曲はRainbow的、ただ、ボーカルの声質が違う、やや金切り声、爬虫類、アリスクーパーやキングダイアモンド系
この辺りが王道感、オーソドックスな感じを出しつつイマドキっぽさがある
ちょっとゴシック的でもある
B級メタルの”旨味”を凝縮している
中世的、ファンタジーではない中世、十字軍だったり時には血なまぐさく、魔女狩りやペスト
そういった空気感、それは初期RAIBOWにもあったものだが、そういう雰囲気がある
そこにキングダイアモンドのホラー風味がある
長尺曲をしっかり聞かせきる力量は見事
★★★★★

6.Scavengers Await 7:17
ヘヴィで切り刻むようなリフ、扇風機リフと個人的には呼んでいる、裁断機でもいい
ボーカルにややテンションがかかったハーモニーが乗る、様式美
この曲はホラー感、ゴシック感が強め
これは素晴らしい
初期(1st)メタリカ感もあり、というかキングダイアモンド(Merciful Fate)やN.W.O.B.H.M.感か
中音域の歌いまわしがところどころトビアス・フォージ(Ghost)に似ているのがGhost感の出所かな
★★★★☆

7.Soon To Be 1:17
アコギの音、子供の声、追憶や回想のシーン
インタールード
★★☆

8.Forgotten 9:58
全曲から引き続いてスタート
マイナー調のメロディ、歌メロの作り方が上手い
ベタで分かりやすいメロディなのだが、、、あまりチープさがない これは好みの問題だろう
ゴシックな歌いまわし、耽美な感じが少しある
ヘヴィなリフにボーカルが絡みつく
コーラスの作り方が上手い、だんだんテンポが早まる
大曲でしっかり聞かせるのが上手い、だんだんとドラマを作っていく
核になる歌のメロディがしっかりしている
歌メロに合わせて各パートが展開していく
オペラティック、演劇的ともいえる壮大さ
すすり泣く声が入り、悲劇だろうか、劇が終わりを告げる
★★★★★

全体評価
★★★★★
掘り出しモノ、素晴らしい出来、かなり好みのメロディで娯楽性が高い
ちょっとB級っぽさもあるがそれがスリルや聞きやすさを生んでいる部分もあるし、Ghostのように洗練されていく気もする
70年代を感じさせる様式美、魔術感に2020年代の曲作り、盛り上げ方、プロダクション
少し古めかしさがあるが、一巡して今の時代の説得力がある
ちょうど個人的に今聞きたい音にはまった感覚、名盤
追記:調べてみたらノルウェーのバンドだった、やはり北欧か

ヒアリング環境
夜・家・ヘッドホン

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