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『平均じゃなくて、“のの”でいい』──子育てにおける「安心」と「不安」の境界線。

「一年生はひらがなは普通書けるらしいんだけど、
うちの娘はまだ書けないのよね…」

妻が心配そうにそうつぶやいたとき、
僕は「大丈夫だよ」と、ゆっくり返した。

4月生まれの子と、3月生まれの子じゃ、
ほとんど一年くらい差がある。
なのに“平均”でひとくくりにして比べてしまうことに、
ちょっとした違和感があった。

“平均”という名前の「安心感」を追いかけすぎて
目の前にいる娘の「いま」を、見失ってしまわないように。
比べるのは他の子じゃなくて、昨日の娘。

その日、娘は「のの」って自分の名前をはじめて書いた。

その一文字に、僕たち家族にしかわからない成長が、
しっかりと詰まっていた。

——だから、大丈夫。
「平均」じゃなくて、「のの」でいい。


このお話は、6コマ漫画としても公開しています📘
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