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休職しているのに、頭の中で仕事をしている人へ|その沼から、そろそろ抜け出しませんか?

僕はいまだに、昔の仕事で失敗した夢を見ることがあります。

よく出てくるのは、上司になかなか書類を通してもらえなかった頃のことです。

書類を出す。

戻ってくる。

直して、また出す。

また戻ってくる。

そうしているうちに、期限が近づいてきます。

「これ、間に合うんやろか」

夢の中でも焦っています。

目が覚めて、

「ああ、夢か」

となる。

もう何年も前の仕事なのに、起きてからもしばらく嫌な感じが残っています。

不思議なのは、妻の介護で仕事を辞めていた時期には、こういう夢をほとんど見なかったことです。

ところが、再就職してまた働き始めると、昔の仕事の失敗を夢に見るようになりました。

「なんでやろ?」

そんなことを考えていて、ふと思い出しました。

そういえば、休職していた時も仕事の夢を見ていたな、と。


会社には行っていない。でも、会社のことを考えていた


休職中は、当然ですが会社には行きません。

仕事もしません。

上司にも同僚にも会わない。

朝起きて、会社へ向かう必要もありません。

それなのに、頭の中から会社が消えたわけではありません。


僕がよく考えていたのは、

「自分がいなくて、仕事は回っているんやろか」

ということでした。

僕が途中までやっていた仕事は、どうなっているんやろ。

誰がやっているんやろ。

何か分からないことが出て、困ってないやろか。

そんなことが気になっていました。

頭に浮かぶのは、上司や同僚の顔です。

みんなは働いている。

自分は家にいる。

僕が休んだぶん、誰かの仕事が増えているかもしれない。

迷惑をかけているんちゃうか。

会社を休んでいるのに、会社のことを考えていました。

でも、考えたところで何もできません。

それでも気になる。

今、休職している人の中にも、こんな人がいるかもしれません。

会社へは行っていない。

仕事のメールも見ていない。

それなのに、何かの拍子に会社のことを考えてしまう。

時計を見て、

「今ごろみんな仕事してるんやろな」

そんなことまで浮かんでくる。

身体は家にいるのに、頭の中だけ会社へ行っている。

僕もそうでした。


終わった仕事まで、何度もやり直していた


気になっていたのは、休んでいる間の仕事だけではありません。

昔の失敗も思い出していました。

「あの時、もう少し早く相談していたら」

「あそこで違う説明をしていたら」

「なんで、あんなやり方をしたんやろ」

もう終わった仕事です。

今さら考えても、何も変わりません。

それでも頭の中では、何度もやり直していました。

こうしておけばよかった。

ああしておけばよかった。

次は同じ失敗をしないようにしないと。

気がつけば、もう終わった仕事をまた始めています。

会社へ行っていた時だけではありません。

休職してからもです。

今考えたら、自分のことはほったらかしやったんですよね。

仕事がしんどくなって休んでいるのに、

「会社は大丈夫か」

「仕事は大丈夫か」

「みんな困っていないか」

そんなことばかり気にしていました。

自分がどうなのかは、ずっと後ろでした。


休職したからといって、急に休めるわけではなかった


どうして、そこまで仕事のことが気になったんやろ。

仕事が好きだったから。

責任感があったから。

たぶん、それだけではなかったと思います。

僕は長い間、

任された仕事は終わらせる。

問題が起きたら何とかする。

できるだけ人に迷惑をかけない。

分からないことがあっても、まず自分で考える。

そんなふうに働いてきました。

それが普通になっていました。

会社へ行かなくなったからといって、その考え方まで急に消えるわけではありません。

休職届を出した翌日から、

「はい、今日からゆっくり休みます」

とは、僕にはなりませんでした。

会社から身体は離れていても、仕事のやり方や考え方は、そのまま家まで持って帰っていました。

だから、仕事をしていないのに疲れる。

何もしていないはずなのに、頭の中は忙しい。

僕の場合、そんな休職でした。


仕事を忘れるなんて、今でもできない


ここまで書いてきましたが、僕は今でも仕事を忘れたわけではありません。

最初に書いたように、昔の失敗を夢に見ることもあります。

だから今、休職している人に、

「仕事のことは考えない方がいいですよ」

とは言えません。

僕自身ができていないからです。

頭に浮かぶものは仕方ない。

「あの仕事、どうなったんやろ」

と思うことだってある。

過去の失敗を思い出す日もある。

ただ、そのあとです。

僕は昔、

「あの時こうしていたら」

と思ったところから、また仕事を始めていました。

頭の中で。

何度もやり直して、答えの出ないことを考えて、自分を責める。

それをずっと続けていました。

仕事のことが浮かんだ。

そこまでは仕方ない。

でも、その続きをずっとやらなくてもよかったんやと思います。

「あ、また仕事のこと考えてるな」

そこで一度止めてもよかった。

でも、当時の僕には、それができませんでした。

というより、そんな考え方さえ知らなかったから。


休職中まで、仕事でいっぱいにしなくていい


休職中なのに会社が気になる。

自分がいなくて仕事が回っているのか心配になる。

上司や同僚の顔が浮かぶ。

昔の失敗まで思い出す。

そんな自分を見て、

「ちゃんと休めていない」

と、また自分を責めてしまう人もいるかもしれません。

でも、会社を休んだからといって、頭の中まで急に切り替わるわけではない。

僕もできませんでした。

今でも昔の夢を見るくらいです。

だから、仕事を全部忘れようとしなくてもいい。

ただ、もし今日も頭の中で、

昨日の仕事をやり直して、

会社のことを心配して、

まだ起きてもいないことまで考えているなら。

一度、

「あ、また仕事のこと考えてるな」

と気づいてみる。

そして、その続きをいったんやめる。

僕は、それだけでも少し違ったんじゃないかと思います。

仕事のことを思い出してもいい。

忘れられなくてもいい。

でも、休職している今日まで、仕事のことでいっぱいにしなくてもいい。

休職しているのに、頭の中では今日も仕事をしている。

もし今、そんな毎日なら…

そろそろ、頭の中の仕事をいったん終わりにしませんか。

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