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IRIS 名前の由来 花をもたせてくれたひと

IRISと言う名前は、
作業療法士さんとの関わりの中で
生まれました。

私は
もう一度働く道を
探すために
OTに通っていた

OTとは作業療法のことで
私にとっては、作業をしながら
自分を整えたり、少しずつ自信を
取り戻していく場所でもあり
もう一度働くための準備をする
場所でもあります。 

ある日、
OTで花菖蒲の塗り絵を
手伝いました。

「これを他の方が塗る時の
見本にしようと思って」

そう言われて、なんだかその気遣いが嬉しかった

だから、その感謝が溢れるままに
色をのせてできた時

作業療法士さんに
「感謝の気持ちを込めて塗りました」
と言って渡しました。

次のOTの日
私は仕事をしていた時と
同じ格好で行きました

黒いシャツに黒のズボン
髪は一つにまとめていました

その
仕事はOTに通いながら
悩んだ末に自分で選んだ仕事でした

いつも自分なりに
一生懸命働いていたよっ!
こんな姿でね!

前々から頑張ってた姿を
みてもらいたかった


「ねぇ 見てください 
私、この格好で仕事してたんだよ」


「でも、もうこの姿でいるのは
今日で最後なんだ
私‥‥
仕事を辞めちゃったから‥」


作業療法士さんは、黙って頷いた


髪を結んでいることも
気づいてくれて
私は嬉しそうに言いました


「そうっ 掃除の仕事だから
綺麗に結ばなきゃね」 
そう言いながら笑って話しました。


すると今度は、
作業療法士さんから
私にも
「ちょっと見てくださいっ」
と声がかかって

何かな?と思ったら


私が手伝った
花菖蒲の塗り絵をもとに、
利用者さんが塗った塗り絵を
見せてくれたのです。

それは、濃い紫の花びらが
とても丁寧に塗られて
素敵だった‥ ‥    
ちょっと感動!

………

そして又、次のOTの日がきた

仕事を失い家族とも
大げんかをして
傷つき元気のないまま
OTに行った時。


作業療法士さんが
この間
私が見本として塗った
花菖蒲の塗り絵について
教えくれました

それは、
利用者さんと作業療法士さんが
作りあげた作品として
病院の壁に展示されていると。


そして、こう言ってくれました

「今までで、
一番上手に出来ました」

まったく元気のない私は
ただその言葉に応えるように、
微笑んで頷くだけでした


でも、
後になってその言葉と出来事は
静かにとどまって
私の中で広がっていった

作業療法士さんにとって
あくまでも私は、たくさんいる
利用者の一人です

だから私だけが特別なわけ
ではない
それはちゃんと分かっています

それでもーー

「これを見本にしようと思って」

と言ってもらえた時
私はほんの少しだけ
「特別なもの」をもらった
ような気がしました。

私の塗った作品を
見てくれていた

私のやってきたことを
誰かの
前に出していいもの
としてあつかってくれた

私の塗ったものを
見本として
使ってくれたこと

それは作業療法士さんが
私にそっと
を持たせてくれたような気がして
とても嬉しかったのです。

………

自分なりに
一生懸命やってきた仕事を
突然
ある出来事をきっかけに
なくしてしまって


一体 何がいけなかった?
どうしてこんなことになったの?


納得がいかなくて
自分を責めては自問自答し
何日も泣いてばかりいました

自分の中にも
自分がやってきたことにも
価値を見いだせず
苦しくてたまらなかった

でもその出来事は
そんな私に
ほんの少しだけ違う見方
くれました

ずっと
自分をダメだと思ってきたけど
そんな私の中にも
誰かの見本に
なるものがあるかもしれない

そう思わせてくれたのです。

だから
この出来事は自信を失くしていた
私の中に深く残り

ずっと 息をするようにそこに
いてくれた

IRISという名前は
その時もらった

小さな自己肯定感

約4年間にわたる
作業療法士さんとの関わりの中で
育った深い感謝から
生まれた名前です。


そして…

この名前を生むきっかけをくれた
作業療法士さん。

いつも、ありがとう🍀

あなたに出会えて
私は
本当に
よかった✨

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