名古屋で線状降水帯の豪雨に巻き込まれた
防災士の推し旅トラベラーです。
3日間名古屋に滞在していました。
初日の9月8日。名古屋周辺は線状降水帯による記録的な豪雨に見舞われ、市内のあちこちで冠水し、鉄道などの交通機関もマヒしました。
これは豪雨に巻き込まれて、そこからなんとか脱出してホテルにたどり着いた記録、メモです。
この日は午前中早い時間に名古屋に着き、市内のあちこちを回っていました。すでに午前中から雨模様でしたが、昼頃まではまだそれほど強い雨ではありませんでした。
昼頃からは地下鉄を使って移動していました。
午後2時頃に名古屋駅の西側にある、地下鉄桜通線の太閤通駅で地上に出たところ、かなりの雨でした。とはいえ、道路が冠水するとかそういう感じではありませんでした。

次に地上に出てみたのが、名城線の平安通駅です。
歩道に水が溜まってしまっていましたが、車は普通に走っていました。

雨が少し強くなってきたのでちょっと迷ったのですが、予定があったこともあり、ここから地下鉄上飯田線と名鉄小牧線(直通運転をしている)を使って犬山方面に向かうことに。
電車は平安通駅を予定通りに出発しました。

上飯田から名鉄線となり、ひと駅めが名鉄味鋺(あじま)駅です。
ここで停車したときに、車内放送が流れました。
「小牧駅の雨量計が規制値を超えたため、運転を見合わせます」
うーん、困ったな、というのが最初の感想ですが、しばらくしたら動くのか、そうではなくしばらく動かないのか見極めないといけません。
とりあえず、気象サイト(私はウェザーニュースのアプリを使用)を見ると、名古屋周辺一帯が豪雨に。しかも今後の予測でも強い雨が続く予測になっています。

車内放送も脅しをかけてきます。
「運転再開は未定です。これまで、このように運転見合わせになった場合は、すぐに動いたこともありますが、運転再開まで5時間以上かかったこともあります」
すぐに、電車はしばらく動かないと判断しました。
もし動いたとしても、私が行くべきは戻る方向ですし。
地図を確認すると、上飯田駅と味鋺駅の間に庄内川・矢田川が流れていて、しかも合流地点です。
これは、線状降水帯のような豪雨で川の水嵩が増した際に一番溢水や浸水しやすい場所です。
これ以上事態が悪化する前にここから抜け出す!
ことを決めました。
とにかく、ふたつの川を越えて名古屋市街に戻るということです。
さっさと電車を降り、改札を出て、まずはタクシーを呼んでみます。
味鋺駅は住宅街の中で、タクシー乗り場や車寄せすらありません。
なので、
Go Pay !
けれど、数分しても空車はつかまりません。
プレミアムモードにしてもだめ。
であれば、次の手段はバスです。
豪雨が長時間続くとバスも運転見合わせになりますが、まだ始発を出たバスは運行しているはずです。
なので、近くのバス停を検索。
すると、徒歩3,4分のところに大通りがあり、上飯田方面(市街に戻る方向)のバスが15分間隔くらいで走っていることがわかりました。
すでに、駅のあたりもかなりの豪雨になっていましたが、折りたたみ傘だけを頼りにバス停に向かいます。
途中、道がすでに冠水していて迂回しなければならないほどです。
(写真撮っておけばよかったのですが、そんな余裕がなかった)
なんとかバス停に着くと、幸いなことに遠くにバスが見えました。
ほとんど待たずにバスに乗れたのはラッキーでした。
庄内川、矢田川を無事に越えて上飯田駅に到着。しかし、道路はすでに冠水状態。運転士さんが、できるだけ水が少ない場所にバスを停めてくれました。

さて、ここからどうするか。
この時点ではまだ地下鉄は動いてましたし、道路に水は溜まってきてはいたものの、車は普通に走ってました。
ダメもとでタクシーを手配してみることに。味鋺駅と違って市街地なので多少は捕まりやすいかも、というところ。
数分待ってダメなら、平安通駅まで歩くつもりでした。(この時点では上飯田線以外の地下鉄は動いていたので)
何分かして諦めかけたところで、配車できましたという知らせが!
さらに数分待ってタクシーが到着。
しかし、その頃には道の冠水はさらにひどくなっていました。
車道は、もう足のくるぶしより上まで水がありました。
タクシーに乗るためには、靴ごとくるぶしまで水の中を歩かないといけない状態。
びしょびしょです。
上半身もかなり雨に濡れていたので、タクシーの運転手さんには、シートが濡れてしまって申し訳ないと言いながら乗り込みました。
タクシーに乗れたのであれば、ということで、まっすぐホテルに向かってもらうことにしました。
そのあと地下鉄も全線運転見合わせになったので、結果的にこれは正解でした。
タクシーは、上飯田から平安通方向に向かいますが、道路の冠水がどんどんひどくなってきます。

途中、運転を諦めてしまった車も。
運転手によると、この車はEVなのでマフラーがないから水には強いとのことでした。エンジン車は、マフラーから水が入るとダメなんだそうです。
平安通まで辿り着くと、水嵩は低くなり、そこで右折するとだいぶ冠水の状態は改善しました。
名古屋駅近くのホテルまでの間、途中にまだ多少の冠水もありましたが、走行不能になることになく、無事に到着。
最後にホテルの前が多少冠水してたのがアレでしたけど、とにかく無事にホテルに辿り着けました。
運転手さんには、タクシー代のほかに心づけを渡しました。シートが濡れてしまいましたし、何より豪雨の中で来てくれたことが嬉しかったです。
タクシーの中で周辺のハザードマップを確認していましたが、味鋺駅から上飯田駅のあたりは、川の氾濫、内水氾濫の両面でやばい場所ではありました。
ホテルでのチェックイン、ホテルスタッフがまずタオルを貸してくれました。これもありがたかったです。
そして部屋に入って、まずはシャワーで体を温め、びしょびしょになった服を下着も含めて全て干し、濡れた荷物も全てカバンから出して並べました。
体が落ち着いたら、次は夕食の確保です。
この時点では、すでに新幹線を除くすべての公共交通機関が運休になってました。このため店も通常営業はできなくなる恐れがあると判断して、とりあえず駅のデパ地下へ駆け込みました。案の定、すでに叩き売り状態になり始めていた弁当を確保。翌日もどうなるかわからなかったので、2食分確保しました。

電車が止まってから、ホテルに着くまでかかったのが約1時間半でした。
電車が運転を再開したのは夜10時過ぎでした。何もしなければ、5時間は閉じ込められていたことになります。
平安通駅での雨の降りかたを見て、電車に乗るのを見合わせる判断ができれば一番よかったのですが、こういうのは本当に難しいです。
翌日は、岐阜県方面に行く予定にしていたのですが、やはり線状降水帯が発生する可能性があるということで、予定を変更しました。
行く予定だったところへの鉄道は、午後に運転見合わせになっていましたので、予定を変更して正解でしたが、やはり判断は難しいと思いました。
豪雨のとき、指が濡れてしまうと、スマホの指紋認証が使えなくなります。スマホを利用するごとにいちいちパスコードを入力しなければならないので、豪雨の中でスマホを使うのは意外に厄介だと感じました。
豪雨の中での写真がほとんどないのは、それも理由の一つなのです。
写真撮ろうか、と思ってもすぐにスマホが立ち上がらないんです。その間に事態はどんどん変化しますし。
最後に、上飯田駅前の翌日の様子です。雨が降っていない状態はやはり平和です。

同じく、翌日朝の庄内川です。
庄内川は、豪雨の際に上流で氾濫特別警報(レベル5)が出ていただけあって、まだ水嵩はかなりありました。

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