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写真110枚超え!ロードバイクのオーバーホール実例を詳しくお見せします★2025年08月26日更新

有料扱いになっていますが、このページは全て無料で閲覧可能です。

『予約制で動く自転車の便利屋』イルセグトの公式noteをご覧いただきありがとうございます。
当店についてはコチラを、当店の利用方法はコチラをご覧ください。

こんにちは。
快適長持ち系自転車安全整備士、店長のNory(ノーリー)です。
腕が良く方針説明もわかりやすい歯科医師に巡り合うことができ、しばらくお世話になります。
定期点検・オーバーホールは人間の歯も自転車も必要ってことですね。


■ピットイン

今回のオーバーホール対象車両は【ELVES】FALATH EVO(エルヴス・ファラス エヴォ)です。
ちなみに当店でも【ELVES】の取り扱いがあります。

今回の車両は当店での購入車両でもなく、組立を担当させていただいたわけでもありませんが、お持ち込み大歓迎です。

ホイールは【ELITEWHEELS】DRIVE(エリートホイールズ・ドライブ)で、スポークにささくれがあります。

走行中に路面から小石や何かの破片等を巻き込み、それらによってカーボンスポークに微細なダメージが入ることもあるため、こまめに目視チェックが必要です。

サイコン、フロントライト、ベルをスマートにまとめるマウントが付いています。
技ありカスタマイズですね。

しっかり走り込んでいらっしゃるようで、バーテープは寿命を迎えています。

各部に使用感(小傷等)がありますが、全体的にキレイです。

お持ち込み前に軽く洗車してきてくださったそうで、こちらとしても非常に助かります。

さすがに駆動系(ドライブトレイン)の汚れは簡単には落ちません。

このあたりも当店のオーバーホールでキレイにしていきます。

事前にヒアリングておいたユーザーさんの使用目的や保管環境等を考慮し、予算配分も考えながら作業を進めていくつもりです。

■実際におこなった作業の様子

これがイルセグトのオーバーホール!
ということで写真が100枚を超えますが詳しく公開します。

作業はまず分解からです。
意外とボトルケージとフレームの隙間には砂埃等が溜まります。

ボトルケージもこの機会に洗浄していきましょう。

中性洗剤で優しく丁寧に洗います。

前後のディレイラーも使用上の汚れは溜まるものです。

リアディレイラーはさらに分解します。

これを機にプーリーもしっかり洗浄しましょう。

電子部品なのでガシガシ洗える部分とそうでない部分があるので注意が必要です。

プーリーの歯の汚れもしっかり落ちました。

そこからユーザーさんの使用用途に合わせたチューニングをしていきます。

まずは古いグリスを除去!

そしてベアリングには特別なオイルを使いました。

リアディレイラーは完了です。

フロントディレイラーはブラッシングと拭き上げでキレイにしていきます。

クランクセットも汚れが蓄積しがちなパーツです。

走っていればブレーキダストが溜まるのは避けられません。

ホイールからブレーキローターをはずして状態をよく観察してみます。
カーボンスポークならではのささくれはありますが、スポークが折れているわけではありません。

カセットスプロケット(以下、スプロケ)も可能な限り分解します。

ハブまわりも汚れが溜まりがちです。

センサー類のシリコンカバーも優しく洗います。

もともとのコラム切断面の精度がイマイチですが、これ以上コラムを切るわけにもいきません。

ドライブ側のBBスリーブは割れが見受けられましたが、反対側は無事でした。

↑当店流のプレスフィットBB抜き作業です。

ユーザーさんの大切な愛車を傷つけないよう、慎重に作業していきます。

スプロケの洗浄は楽ではありません。

この通り無事に洗浄完了です。
使用感があるのに汚れはありません。

チェーンもそれなりに汚れています。

走行していれば当然のことです。
ここでキッチリ汚れを落としていきます。

脱脂も完了し、ピカピカになりました。
素手で触ってもその手が全く汚れません。

クランクセットもしっかり洗います。

まずは砂落としのための下洗いです。

センサー類は別で洗わなければなりません。

下洗いをしながら分解していきます。

徹底洗浄完了です。

クランクセットにチェーンリングを取り付ける際に、ボルトへ下処理もしています。

こうすることで固着防止に繋がるからです。

フレームから外せるものはどんどん外していきます。

普段の洗車では洗えない部分です。

ロードバイクは繊細な乗り物なので、1年~2年に1回はオーバーホールが推奨されます。

ケーブル内装タイプのフレームなので、ブレーキホースの切断は必須です。

ちなみにホース先端のインサートコネクトやオリーブは再利用できません。

ブレーキパッドは予め外して洗浄していきます。

ブレーキダストにアリーヴェデルチ(さよならだ)!

ブレーキローターもしっかり洗浄していきます。

なかなか外す機会が無いヘッドベアリングは、しっかり汚れていました。

ちなみにヘッドベアリングは上下で異なります。

使用による汚れこそありますが、幸いなことに目立つサビはありませんでした。

フレームもフォークも徹底洗浄していきます。
プラスチックの飲料ケースが大活躍です。

水や汚れをはじく効果のあるガラス系コーティングも施工しています。

今回使用したのは【SURLUSTER】ZERO FINISH(シュアラスター・ゼロフィニッシュ)です。

ヘッドパーツも慎重に分解して洗浄していきます。

エキスパンダー(プレッシャーアンカー)に付着しているものはバリです。

バリを取り除き洗浄してから斜臼面に固着防止のグリスを塗っています。

ボルトにも固着防止のための下処理済みです。

ヘッドベアリングのシールを外す場合、作業は慎重にやらなければなりません。

今回はヘッドベアリングに【SHIMANO】PREMIUM GREASE(シマノ・プレミアムグリス)を採用しました。

はみ出た余分なグリスはそのままベアリングボディーに塗り込み、サビ防止のための油膜として利用します。

古いタイヤを装着したままホイールの洗浄をしているのは、リムを傷つけないためです。

カーボンスポークのささくれは600番の紙やすりで整えます。

再発生しにくくするために瞬間接着剤を使いました。
乾燥したらまたヤスリで整える作業をしていきます。
予備のスポークをお持ち込みいただきましたが、数が足りませんでした。
また、ささくれは生じていたとはいえ深刻なダメージではないと判断し、予備のスポークは本当に折れてしまった時のための取っておくことをご提案しています。

フリーボディーも洗浄のために外しています。

もともとのグリス量が少ないのか、それとも流れ出て少なくなったのかはわかりませんが、いずれにしても劣化が見受けられます。

フリーボディーは再利用するのでこれを機に洗浄しましょう。

ベアリングも洗浄済みです。

ラチェットまわりもすっかりキレイになりました。

今回のユーザーさんの保管場所や使用用途、環境やメンテナンス方針をヒアリングし、ベアリングにはグリスではなく特殊なオイルを使いました。

ハブのベアリングも同様です。
しっかり洗浄しています。

こちらにも特殊なオイル【BOOST】CERAMIC BEARING OIL(ブースト・セラミックベアリングオイル)を使いました。
セラミックベアリングに限らず、金属製のベアリングにも使用可能です。

ラチェット音が大きくて気になるとのことだったので、グリスを多めに使っていきます。

ラチェットのバネが強いというのも大きな音になる要因ですが、グリスでも少しは軽減できます。

ハブのキャップにあるネジにグリスを塗っているのは固着防止のためです。

フロントハブもやることはリアと大きく変わりません。

通常はシールベアリングにはグリスが推奨されます。
今回はユーザーさんからヒアリングしたことを総合的に判断しての選択です。

細かい部分もできるだけ長持ち処理をしています。

振れ取り作業中の様子です。
笑えるくらいホイールがよく回ります。

センター確認も完了です。

お持ち込み品のTPUチューブを使います。

性能には直接影響がありませんが、バルブ位置とタイヤのロゴの位置を合わせるとヴィジュアル的にいい感じです。

スプロケを組み付けていきます。

カセットスペーサーには向きの指定はありません。

しかし、当店では向きを合わせるようにしています。
見えない部分であってもできるだけ手を抜きません。

ロックリングには固着防止目的でグリスを塗布済みです。

フレームとフォーク、ハンドルバーを組んでいきます。

ファラス エヴォのトップチューブは特徴的ですね。

シートクランプも洗浄した後、固着防止のためにグリスを適材適所で塗っています。

現行のシマノ・エレクトリックワイヤーは細くなっているので、旧世代のものより楽になりました。

シートポストも掃除をしていますが、サドル高等は変えていません。

ブレーキホースを通し終えました。

ブレーキ本体と接続します。
ホース長はギリギリ足りました。

セミワイヤレス変速なのでエレクトリックワイヤーは2本だけです。

繊細な扱いが必要なので、エレクトリックワイヤー専用工具を使って接続していきます。

リアディレイラーハンガーおよびフレームのアライメントはOKです。

リアディレイラーも装着できました。

古いブレーキオイルから新しいブレーキオイルに入れ替えます。

使用しているブレーキオイルは【SHIMANO】HYDRAULIC MINERAL OIL(シマノ・ハイドローリック ミネラルオイル)です。

エア抜き作業はじっくり丁寧にやらなければなりません。

ブレーキローターをホイールに装着します。
センターロックタイプの場合、ローターのロゴ位置(向き)とバルブ位置をビシッと合わせるのが当店流です。

参考までにアクスルシャフトの仕様がわかるように掲載しておきます。

スルーアクスルのシャフトもネジピッチ規格が複数あるので要注意です。

車輪を改めて装着し、ブレーキ本体の位置を合わせます。

前後ともローターに若干の歪みが生じていたので専用工具で修正済みです。

クランクのスピンドルに触れるプラスチック製スリーブに割れがありましたが、今回は再利用します。

分解ついでにBBのベアリングも分解洗浄し、【RED-I】ULTRAPLEX EP GREASE((レッドアイ・ウルトラプレックス EP グリス)を使いました。

BBシェルには熱に強い【BOOST】HEAT PROOF GREASE(ブースト・ヒートプルーフグリス)を使いました。
グリスも適材適所で選びます。

割れていたスリーブです。

近々BB交換も視野に入れつつ、クランクを実際に組み付けてみた上ですぐには実用上の問題は発生しないと判断して再利用しています。

ピカピカになったチェーンを繋ぎました。

ちなみにまだまだチェーンの伸びは生じていません。

今回使用したチェーンルブは【SQUIRT】CHAIN LUBU(スクワート・チェーンルブ)です。
ワックス系チェーン潤滑剤で、走行距離約480km~640kmくらいの持続性があります。
汚れにくい点も室内保管派のユーザーさんに嬉しいポイントです。

ボトルケージ固定用ボルトにも下処理をしています。

センサーカバーもキレイになりました。

ペダルの回転具合は良好そのものでSたが、汚れはたまっていました。

合わせてぺダルのオーバーホールもしていきます。

洗浄完了です。

改めて【SHIMANO】PREMIUM GREASE(シマノ・プレミアムグリス)を適量使います。

左右でネジの向きが異なるので要注意です。

ペダルのオーバーホールも完了したら、クランクに取り付けるためのネジ部分に【WAKO'S】THREAD COMPOUND(ワコーズ・スレッドコンパウンド)を塗布します。

ネジの固着防止目的です。

カタチになってきました。

STIレバー(デュアルコントロールレバー)の取り付けです。
【OROME】AEROPRO ONE PIECECOMPACT HANDLEBAR(オロメ・エアロプロ ワンピースコンパクトハンドルバー)の規定トルクが6Nmなので、そちらに合わせています。

バーテープの巻き上げ作業です。

終端や化粧テープの処理も美しさを機能性を考えて作業しています。

■Di2のファームウェア更新と微調整

シマノは定期的にDi2 ファームウェアがアップデートされます。

今回はRD-R8150とFD-R8150、

そしてBT-DN300が更新可能状態になっています。

最新状態に更新しておきましょう。

ファームウェアの更新は完了です。

フロントディレイラーの微調整もしていきます。

微調整は大切です。

完了しました。

■完成

コダワリ仕様でしっかりリフレッシュしました。

それでは各部を見ていきましょう。

ロードバイクの顔とも言うべきバーテープは、できるだけ左右対称を意識して美しく仕上げています。

ユーザーさんコダワリのハンドルバーエンドプラグはお持ち込み品です。
ちゃんと適合し、車体色によく似合っています。

キズはキズのままですが、汚れは見当たらなくなりました。

ブレーキローターも使用感はありますが非常にキレイな状態です。

スプロケもチェーンもご覧のようにキレイになりました。

使用感はあるのに汚れていない駆動系パーツというのは、なかなかいいものです。

ペダルもよく回っています。

ヴィジュアル的に大きな変化はタイヤとバーテープくらいですが、乗れば違いが感じられるでしょう。

■シメ

当店はユーザーさんそれぞれの用途等に合わせて最適なチューニングをすることができます。
それは予約制で運営し、ヒアリングにしっかりと時間を使えるから可能なことです。

当店でお買い上げいただいた製品を使っての作業は工賃が優遇価格になりますが、お持ち込み品での作業も通常工賃にて承ります。

不要なもの、無駄に高額なものを押し売りすることはありません。
安心してお気軽にご相談ください。

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