「始めたら、聴いてくれる人はいますか?」自分の悩みをタロットで引いてみた
いつもは、誰かの悩みにカードを差し出す側です。
今回は、珍しく逆でした。自分の悩みを、自分でカードに聞いてみました。
相談内容
実は、stand.fmを始めようか悩んでいます。
タロットを引きながら、恋愛とか、人間関係とか。Threadsでは書ききれないことを、声でゆっくり話す場所があってもいいんじゃないかなって。
もともと私は、恋愛だけじゃなくて、友達、家族、夫婦、仕事、学校……いろんな人間関係の相談を受けてきました。
だから、「彼は私のことどう思ってますか?」だけじゃなくて、「この人とは、どう付き合えばいい?」「もう少し距離を置いていいのかな」「私が気にしすぎなのかな」みたいな話も、声で一緒に考えてみたい。
ただ問題がひとつ。
……私、喋るの、たぶんめちゃくちゃ緊張します。笑
でも、もし聴いてくれる人がいるならやってみようかな。
夜更かしタロット屋Radio。
そもそも需要はあるのか?
始めたら、聴いてくれる人はいるかな?
自分の悩みを、
「現状→可能性→アドバイス」の3枚で見てみました。
1枚目:現状 — カップの3
カードをめくって、最初に浮かんだのは、「あ、そっちか」でした。
カップの3。
人と気持ちを分かち合うカード。

もっと硬いカードを予想していたんです。「本当にできるの?」と試されるようなカード。でも出てきたのは、誰かと安心して過ごせる場所を表すカードでした。
読みながら、自分のやりたいことを思い出しました。
「答えを一方的に教える」んじゃなくて、「そういうこと、あるよね」「じゃあ、どう付き合っていこうか」と一緒に考えたい。
それをそのまま肯定されたようで、少しほっとした自分がいました。
もし「一人で発信し続けるカード」が出ていたら、たぶん始める前から気後れしていたと思います。
分かち合うカードでよかったぁ。
自分で引いたカードに、自分で安心させてもらうのも変な話ですが、実際そうでした。
もう一つ、気になったのは、このカードが「大勢の前で派手に」という感じの一枚ではないことでした。
むしろ、少人数でも気持ちが通じ合う場所。最初、これには少し拍子抜けしました。
普段noteを書くときは、できるだけ多くの人に届いてほしいと思っているからです。
でも、少し考えて、腑に落ちました。
声というのは、文字よりずっと距離の近いメディアです。
大勢に届けるより、少人数に、深く届くほうが、たしかにこの形には合っている気がします。
「たくさんのリスナーを集めなきゃ」と気負わなくていい。
「この声を聴くと、ちょっと心が軽くなる」
そう思ってくれる人が、少しずつ集まってくればいい。
そこまで考えて、ようやく肩の力が抜けました。
2枚目:可能性 — 星
二枚目をめくった瞬間、思わず声が出ました。「え、これ出るんだ」と。
星。
希望、癒やし、素直な自己表現。
そして、遠くにいる誰かへ光を届けること。

出た瞬間に、頭の中で繋がったのは、屋号のことでした。夜更かしタロット屋。
夜更かしだから星が出てくる。
狙って引けるものじゃないと分かっていても、自分の屋号を、自分のカードが肯定しにきたような気がして、少し不思議な気持ちになりました。
カードにあまり感情移入しないようにと自分を戒めているつもりでしたが、今回ばかりは、何かがふっと軽くなるのを感じました。
このカードを見ながら想像したのは、夜にひとりで悩んでいる人が、偶然この声を見つける場面でした。
恋愛だけじゃない。
人間関係に疲れた人。
誰にも相談できないことを抱えている人。
「自分が気にしすぎなのかな」と眠れない夜に考えてしまう人。
そういう人にとって、答えをくれる場所じゃなくて、一緒に考えてくれる場所になれたら。そう思うと、少し胸が熱くなりました。
そして、一番救われたのは、このカードが「最初から完成されたものを求めない」カードだったことです。
「ひとりで喋るの、たぶんめちゃくちゃ緊張します」これをThreadsに書いた自分を、今まで少し情けなく感じていました。
緊張するのは、克服すべき弱点だと思っていたからです。

でもこのカードを見て、初めてその考えを手放せました。
たどたどしくてもいい。
言葉に詰まってもいい。
むしろ、その人間らしさこそが、声の魅力になるかもしれない。
堂々とした声を無理に作らなくていいんだと思えたことが、今回一番大きな収穫でした。
3枚目:アドバイス — ワンドのペイジ
三枚目を見て、内心少し耳が痛くなりました。
ワンドのペイジ。
「まずやってみよう」というカード。

それ自体は軽やかで、明るいカードです。
でも、そこに添えられていた「完璧な番組を作ろうとしないこと」という部分に、思い当たることがありすぎました。
実は、構想段階で、すでに頭の中では「毎週何曜日に配信しよう」「台本はどれくらい準備しよう」「上手に話せるように練習しなきゃ」と、勝手に計画を立て始めていたんです。
占いを引く前から、もう自分で自分を型にはめようとしていました。
まだ一回も配信していないのに。笑
「何考えてんだよ!」って言われてる気分。
そのことに気づかされて、自分でちょっと笑ってしまいました。
だから、「今日このカードを引いてみたんだけどね、くらいから始めてもいい」という部分は、まるで自分の肩の力を抜くために出てきたカードのように感じました。
「今日は恋愛相談」
「今日は友達との距離感」
「今日は職場の人間関係」
そんな軽さでいい。
Threadsでは書ききれない、声だからこそ伝わる温度を大切にすればいい。そう思うと、今まで勝手に自分に課していたハードルが、少し下がった気がしました。
後から気づいた、ワンドのペイジとラジオの重なり
この記事を書いたあと、コメントで「ワンドのペイジも、なんだかラジオを連想させますね」という言葉をいただきました。
言われてみて、初めて気づいたことがありました。
書いているときは、「緊張していい」というアドバイスの部分にばかり気を取られていて、カードそのものが持つ意味とラジオという媒体の重なりまでは、正直見えていなかったんです。
あらためて考えてみると、いくつも符合していました。
「良い知らせ」を運ぶメッセンジャー
ペイジは、タロットの中で「伝令」を表すカード。
特にワンドのペイジは、吉報や新しいニュースの到来を意味する。
ラジオも、常に新しい情報や音楽、人々の声を電波に乗せて届ける役割を持っています。
純粋な情熱とワクワク感の伝播
ワンドは「火」の元素を持ち、情熱や好奇心、ワクワクするエネルギーを象徴している。
ペイジは、その初期衝動をまだ持ったままの存在。
深夜ラジオの熱気や、パーソナリティが好きなことを熱っぽく語る声も、聴いている人の心に火をつけ、好奇心を刺激するものだと思います。
「声」によるコミュニケーション
カードに描かれたペイジは、まっすぐ立ち上がったワンドを見つめ、何かを呼びかけたり宣言したりしている。姿は見えない。言葉や音、つまり「声のエネルギー」だけで届ける。これってラジオそのもの。
新しい始まりとアイデアの発信
ワンドのペイジは、新しい計画のスタートや、インスピレーションの湧き出しを意味するカードでもある。
新番組のスタートや、まだ誰も知らない何かをいち早く見つけて世の中に発信していくイメージに、そのままつながります。
自分で引いて、自分で解釈したはずなのに、こんなにも見えていなかった部分があったのかと、驚きました。
カードというのは、一度引いて終わりのものじゃなくて、誰かと言葉を交わすたびに、新しい面を見せてくれるものなのかもしれない。
今回、コメントをくれた方の視点を借りて、あらためて自分の一枚を見直すことになりました。
3枚をまとめると
カップの3→星→ワンドのペイジ。
「人と気持ちを分かち合いたい」から「誰かの夜に小さな光を届ける」、そして「まずは自分から一歩踏み出す」という流れになっていました。
「始めたら、聴いてくれる人はいますか?」という問いに対しては、「いる可能性は十分ある」と読みました。
(ちょっと希望的観測も入ってるかもしれません)
ただし、「最初からたくさんの人が押し寄せる」という感じではなく、少人数でも、声を待ってくれる人ができる。そして、その人たちとの関係が少しずつ育っていく。そんな流れに感じました。
(ここも希望的観測が入ってるかもしれません。。。笑)
だけど、今回の3枚を見て気づいたことがあります。
これはたぶん、「タロットそのもの」だけが武器になる場所ではなさそうです。
相談してくれる人とどう向き合うか。
どんな言葉を選ぶか。
どんな声で話すか。
そこに価値が生まれる。
だから「タロットを引くRadio」というより、「タロットをきっかけに、人間関係について一緒に夜更かししながら考えるRadio」くらいに考えることにしました。
緊張することを、隠さなくていい
「ひとりで喋るの、たぶんめちゃくちゃ緊張します」
ここは、そのまま出しちゃってもいいのかと。
最初の配信で、「いやー……喋るのめちゃくちゃ緊張しますね。これが配信されると思うとね。」って言っちゃえばいい。
その瞬間、聴いてくれる人との距離が、少し縮まる気がするんですよね。
プロのラジオパーソナリティじゃない、ドがつくほどの素人なんだから。
「夜にちょっと話を聞いてくれる人」になれればいい。
今回のカードは、そんな始め方を背中からそっと押しているように見えました。
今回のカードの結論を一言にするなら
「待っている人を探してから始めるんじゃなくて、始めた場所に、少しずつ待ってくれる人が生まれていく。」
そんな3枚かなと読みました。
最後に
「夜更かしタロット屋Radio」という名前、星が出たことで、なんだか妙にしっくりきています。
この記事を読んでくれた方から、「夜と星のイメージが本当に綺麗に浮かんでくるようで、とても素敵なお話でした。カードの方から積極的に語りかけてくるような感じもあって」というコメントをいただきました。「緊張したままでいい、という結論もすごく好きです」とも。
自分の内側だけで完結させていたはずの一枚が、誰かに読まれることで、こんなふうに新しい言葉をもらえる。
ワンドのペイジの考察も、この方の一言がなければ、私自身、最後まで気づかないままでした。
自分の悩みにカードを引いてみて、あらためて思いました。
誰かに答えを渡すためだけじゃなく、こうして自分自身の一歩を後押ししてもらうためにも、タロットは使える道具なのだと思います。そして、その一枚の意味は、自分一人で読み切れるものでもないのかもしれません。
もし、夜に声を聴いてほしいと思ってくれる人がいたら。緊張しながらでも、始めてみようと思います。
夜更かしタロット屋 / sun
眠れない夜に、答えを急がなくていい。今度は、声でも一緒に夜更かしできたら嬉しいです。
個別鑑定については、Threadsからご案内しています。
