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努力は、報われるとは限らない。ただし、思ったような形では────

■ 努力は、報われるとは限らない。自分が思ったような形では───

私は、舞台の世界にいたことがあります。


自分でチケットを売り、隙間時間にはアルバイトをする日々。訓練の時間を確保、また師匠の身の回りのことをする時間が第一優先。

収入はほぼ無く、少しでも多く時間とお金をつくるために、夜の仕事を選んだ。
常に睡眠不足で、立ったままうとうとすることもあった。
「私の人生はうまくいかない」と感じる日々。

あの頃の私は、間違いなく努力していた。

そしてこの生活の努力は報われなかった。
そう、当時思ったような形には──

でも、
あの経験があったから今、
本当に手にしたいものに対して真剣に向き合い、
自分が報われる努力とは?を考えるようになった。

そしてそれはBeauty Japan東京大会で叶った。

■ 点ではなく面で見る

かつての私は、ものごとをものごとのままにみていました。
1位を目指せと言われたら順位を見る。
100点を目指せと言われたら正解を見る。
主役を目指せと言われたならば役柄を見る。

すべてを点でみていた。

成果が手に入らなかったら失敗と感じ、
逆に成果が手に入ったのなら、幸せになるどころか
成果が出たあとの方が「この状態を守らなくては」と焦りと恐怖でいっぱいになった。

時を経て今、
面という見方を知り、
相対的にものごとを見るようになりました。

この見方を知ってから意味を理解するのに1年近くはかかっているかもしれません。

特にBeauty Japanのファイナリストとしての課題を行なっていくにつれて、
色濃く自分に落とし込めてきました。

点ではなく面でみたとき。
外部の評価ではなく、自分が欲しいものに対し、努力をすることが可能だ、と知った。

人脈を育みたいという目標
誰かの生き方の見本になるという目標
自己成長を追う、という目標。

社会の一員として自分の目標を捉えた時
成果への執着が驚くほどなくなった。
明らかに日々の焦りが減り、恐怖ではなく、努力をしている自分が好きになれた。

そして今、不思議なくらい
助けてくれる人が増えました。

努力の方向性を変えただけで、結果が変わり
人生が変わった。

■ 自閉スペクトラム症という特性

私はヨガ講師。6年目に入ります。

初めての講師トレーニングでは
誰もが体の部位や動かし方をわかるような
言葉を選ぶトレーニングをしてきました。

言葉の選択一つで
みなさんの集中力が変わり
動きや満足度が変わるのです。

面白いことに自閉スペクトラム症の診断を受けている息子に実践したところ、母子の人生も劇的に変わった。

「忘れ物ない?」の意味が全く理解できなかった息子。

彼は”忘れ物”というイメージが湧きづらい言葉に対し
”ない”という確認を一生懸命続け
努力が報われなかっただけだった。

「◯◯の授業で必要な◯◯は持った?」
具体的なイメージができる言葉に変えただけで
彼は自分の力で物事を考えられるようになり
みるみる自信をつけていった。

かつて問題児と言われた彼が
団体の中でリーダーを努め
習い事で賞をもらい
毎週友達と遊ぶ約束ができるようになった。
彼は人生を選べるようになった。

そして今、私の仕事の心強いパートナーでもある。

答えは、その人の中にしかない。
外からの言葉は、どうしても抽象的になる。

だからこそ、その人に届く言葉に翻訳できる伴走者が必要なんだと
私は思っています。
息子に起きたことが、その証明でした。

これは子供だけではなく
ヨガ講師として人生の相談を受ける中で
多くの大人も苦労しているものだと知った。

私が性暴力の経験を受けた時
「全てに素直に従え」という圧力を受けていた。
お金も時間も体も全て、言葉の通り言われた通り差し出した。
それ以外の意味が浮かばなかったからだ。

以前YouTubeで性暴力の出来事を全て話したとき
本当に多くのDMをいただきました。

「私も同じ経験があって」
「風俗で働いていたこと、あみさんに初めて言いました」と。

またBeauty Japanのスピーチをしてからも
「私も同じ経験があって、、、」
という声を複数もらった。

1件や2件ではない。
複数。

上司から性暴力を受けた。断れなかった。結果的に、自分が住まいを変えた。
ストーカー被害を受けた。それでも顧客を守る職場の雰囲気を受け、自分が職場を変えることにした。

そんな女性たちは「自分が悪い」と過去を隠し続けている。

私を信頼してくれて心を開いてくれた女性たちに、なんとかしたい、と思った。

でも正直なことを言うと、大きなことを言っておきながら救ってあげられていない。

彼女たちも、努力していないわけじゃない。
むしろずっと努力をしている。

どうしたら「変わった!」と感じてもらえるのか。
どうしたら納得する形で、成長できるのか。
私は、とても興味がある。

きっと物事を広く捉えられる見方を手に入れた時
理不尽な思いをしなくていいと知れるはず。
選択肢が持てるはず。
自分の権利を主張することができるはず。
そして、自分の人生を誇りに思えるようになるはず。

だから私は一人一人時間をかけて対話をすることを大事にしています。

知らない見方に対しては
何を聞いても
"忘れ物"という言葉は
"ない"ままだから。


■責任が自分を守る

過去に受けた性暴力を振り返ったとき、
「他の選択肢が思い浮かばなかった」
「事を荒げるのが恥ずかしい」
「自分の居場所がなくなる気がして怖い」
そんな思考が、自分を理不尽な環境から抜け出しにくくしていたことはあったと思っています。

ここで一つ、データをご紹介します。

フランスで行われた研究では、自閉スペクトラム症のある女性の約9割が、性的暴力を経験していたと報告されています。
(Cazalis et al., 2022, Frontiers in Behavioral Neuroscience)
その背景として挙げられているのが、権威ある人物への従順さ、危険なサインを直感的に読み取りにくいこと、断るという選択肢を取りにくいこと
ということでした。

当時の私の中にも、確かにそれがありました。

これは「だから自分が悪かった」という話ではありません。
思考回路の特性に自分で気づき
変える、と決めた時、
初めて自分を守れるようになったという話です。

■ 「うまくいかない」居心地のよさ

でも「うまくいかない」状態は、
恐ろしいことに実は居心地がよかったりする。

私がそうだった。

深く傷ついたあとは、自己成長を無意識に遠ざけてしまう。
場所を変え、人を変え、肯定してくれる場所を探し続ける。

何故ならこれ以上傷つきたくないから。

そして一度助けてくれようとした人を拒絶してしまったことのある自分の判断に自信が持てないから。

そして「私はかわいそうな人間だ」という意識は、同情が集まり、助けてもらえることでもある。
できない自分を肯定することができたりする。
少し出来ただけで褒めてもらえる。

泣いていると、暴力を振るわれずに済む。
弱くいると、誰かが手を差し伸べてくれる。

勉強会資料より

その居心地のよさを手放して責任をとるということは、恐怖が伴う。

でも、手放した先に初めて、責任を感じられる。
人の温かさを感じられる。
本当の意味で人に応援してもらえるようになる。

私が底にいたのは、
ただ、他の見方を知らなかっただけだった。

■ 誰も見ていない努力の報われ方

私は、目に見える結果だけを追いかけるのではなく、目に見えない後ろ側も、大切にしたい。

舞台って本当に面白い。
人が舞台に立ったとき、本心で言葉を紡いでいるのか、
それともとってつけた綺麗な言葉を選んだのかは、
案外、わかる。

どれだけ自分と向き合ったか。
何を捨てて、何を選んできたのか。

だから私は、誰も見ていないところで、
自分が納得できる生き方を積み重ねたい。

私が努力したいことは
社会の歯車が1ミリでも変わるための革命です。
これは報われるかはわからない。

でも
人と温かさを交換できた瞬間。
その時にできた信頼関係。
目の前の人の感情が動いた瞬間。

これは誰になんと言われようと、
私が手に入れた揺るがない努力の成果です。

私が日本大会に出場することで
社会が少し生きやすいものに進化することを期待して。

かつての私のように自分を否定し続けている女性に。

1人でも多くの女性が自分の人生を誇りに思えますように。

#舞結のBJ2026  #bjtokyo2026


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