なぜ年末にヨガの太陽礼拝を108回するのか?その意味と歴史、驚きの効果を徹底解説
年末になると、ヨガスタジオやSNSで「太陽礼拝108回」という言葉を目にしたことはありませんか?ヨガを愛する人たちの間で、年末恒例のイベントとして定着している「太陽礼拝108回」。この記事では、なぜ年末に108回もの太陽礼拝を行うのか、その深い意味と歴史、そして期待できる効果について詳しく解説します。
太陽礼拝とは?基本を理解しよう
太陽礼拝の意味と起源
太陽礼拝(サンスクリット語:スーリヤ・ナマスカーラ)は、ヨガの代表的なシークエンスの一つです。「スーリヤ」は太陽、「ナマスカーラ」は礼拝や敬礼を意味します。
古代インドでは、太陽は生命の源、神的なものの象徴として深く崇められてきました。数千年前までさかのぼるヴェーダの伝統では、日の出とともに太陽を敬うマントラが唱えられていたと言われています。
太陽礼拝には「一日の始まりに太陽に挨拶し、太陽の恵みに感謝する」という祈りが込められています。私たちに命と恩恵を届けてくれる太陽を拝み、感謝をささげる——そんな神聖な祈りの一連の流れが、現代の太陽礼拝の原型となったのです。
太陽礼拝の歴史的背景
興味深いことに、現代のハタヨガにおける太陽礼拝の明確な起源は、意外にも比較的新しいものです。
伝統的なヨガの経典には、太陽礼拝というアーサナ(ポーズ)への言及はありません。太陽礼拝について言及されている最も古いテキストは、現代ハタヨガの父と称されるT・クリシュナマチャリアによって1934年に書かれた『ヨガ・マカランダ』です。
クリシュナマチャリアは、インド人レスラーのための運動競技と、スピリチュアルなプラクティスの両方から影響を受けたと考えられています。彼の太陽礼拝の特徴は、単なるエクササイズではなく、呼吸と信仰が重要視されている点です。
そして、クリシュナマチャリアの生徒たち——アシュタンガヨガの創設者であるK・パタビ・ジョイス、アイアンガーヨガの創設者B・K・S・アイアンガー、世界でヨガを教えた初めての西洋人女性インドラ・デヴィ——が、この太陽礼拝を世界中に広めました。
太陽礼拝の構成
太陽礼拝は、12のポーズ(アーサナ)を流れるように連続して行うシークエンスです。この「12」という数字にも意味があり、太陽が1年(12か月)かけて黄道十二宮を1周することに由来していると言われています。
基本的な太陽礼拝には以下のようなポーズが含まれます:
タダーサナ(山のポーズ)
ウールドヴァ・ハスターサナ(両手を上に伸ばすポーズ)
ウッターナーサナ(前屈)
アルダ・ウッターナーサナ(半分の前屈)
クンバカーサナ(板のポーズ)
アシュタンガナマスカーラ(八点のポーズ)
ブジャンガーサナ(コブラのポーズ)
アド・ムカ・シュヴァーナーサナ(下向きの犬のポーズ)
アルダ・ウッターナーサナ(半分の前屈)
ウッターナーサナ(前屈)
ウールドヴァ・ハスターサナ(両手を上に伸ばすポーズ)
タダーサナ(山のポーズ)
「ひと呼吸+ひと動作」で行われ、前屈・後屈の動きをバランスよく取り入れた、全身を効率よく動かせるシークエンスとなっています。
なぜ「108回」なのか?その深い意味
煩悩の数としての「108」
年末に太陽礼拝を108回行う最大の理由は、「108」が煩悩の数と言われているためです。
煩悩とは、仏教の教義において、人間の心を惑わせ、苦しみを生み出す心の働きのことを指します。怒り、執着心、妬み、欲望など、私たちの心を乱すさまざまな感情や欲望が煩悩に含まれます。
日本では、大晦日の除夜の鐘が108回鳴らされることでもお馴染みですね。鐘の音に耳を傾け、一つひとつの音に集中することで、さまざまな煩悩から解放されると言われています。
太陽礼拝も同様に、1つの礼拝を行うたびに煩悩が1つずつ浄化されていくと考えられています。108回の太陽礼拝を行うことで、1年間に溜まった心の汚れを洗い流し、心身をリセットして、清々しい気持ちで新年を迎えることができるのです。
「108」が持つスピリチュアルな意味
108という数字には、煩悩の数以外にも、さまざまなスピリチュアルな意味があります。
インド哲学において、9という数字は神聖な数とされており、1+0+8=9となることから、108は完全な数字とされています。
また、108を構成する一つ一つの数字にもそれぞれ象徴があります:
1:個人、統一、始まりを象徴
0:すべての人、空、無限を象徴
8:永遠、無限大を象徴
何か大きなもの——宇宙全体の調和や、自己の本質を知るための神聖な道具として、108という数字が位置づけられているのです。
「動く瞑想」としての太陽礼拝108回
太陽礼拝は「動く瞑想」とも呼ばれます。
太陽礼拝を繰り返し行うことで、今この瞬間に集中する瞑想状態に入りやすくなります。108回という長時間のプラクティスを続けることで、次第に何も考えなくなり、ただ呼吸と動きを意識するようになっていきます。
煩わしい雑念から意識が離れ、純粋な自分の感覚を思い出すことができる——これが太陽礼拝108回の真髄と言えるでしょう。
太陽礼拝108回に期待できる効果
身体面での効果
太陽礼拝108回は、全身をダイナミックに動かす運動量の多いプラクティスです。以下のような身体的効果が期待できます。
1. 体幹トレーニング効果 ポーズとキープを繰り返すことでインナーマッスルが鍛えられ、正しい姿勢とメリハリのあるボディラインづくりに役立ちます。
2. 血行促進と冷え性の改善 ダイナミックに体を伸ばしたり縮めたりすることで、全身の血液循環が良くなります。その結果、冷え性の改善や、肩こり、むくみの解消につながります。
3. 柔軟性の向上 前屈、後屈、体側伸ばしなど、全身をバランスよく動かすため、関節の可動域が広がり、柔軟性が高まります。
4. 代謝アップとダイエット効果 太陽礼拝108回の消費カロリーは、体重60kgの人が約90分間行った場合、約217kcalと推定されます(個人差があります)。定期的に行うことで基礎代謝が上がり、痩せやすい体質づくりにもつながります。
精神面での効果
太陽礼拝108回がもたらすのは、身体面の効果だけではありません。むしろ、精神面での効果こそが、このプラクティスの本質と言えるかもしれません。
1. ストレス解消とリラックス効果 深い呼吸を意識しながら体を動かすことで、自律神経が整い、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑えられます。心の緊張がほぐれ、深いリラックス状態に入れます。
2. 集中力の向上 同じシークエンスを長時間繰り返すことで、自然と集中力が高まります。雑念が消え、今この瞬間に意識を向けられるようになります。
3. 達成感と自己肯定感 108回という大きな目標をやり遂げることで、何とも言えないスッキリとした感覚と、大きな達成感を味わえます。これが自己肯定感の向上にもつながります。
4. 明るくポジティブな気持ち 太陽の光を浴びながら行うことで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、体内時計のリズムが整い、前向きな気持ちになります。
スピリチュアルな効果
太陽礼拝108回には、さらに深いスピリチュアルな効果もあります。
自己との調和:内なる静けさを見つけ、自己と調和できる
宇宙とのつながり:体の動きの中で、宇宙の巨大な広がりを感じ取ることができる
煩悩の浄化:心の汚れを洗い流し、純粋な自分を取り戻せる
どんな人が太陽礼拝108回をやっているのか?
ヨガ愛好者の年末の定番行事
太陽礼拝108回は、今やヨガ愛好者の間で年末の定番行事となっています。
ヨガ初心者からベテランまで:レベルを問わず、多くのヨガ実践者が参加しています
健康意識の高い人:心身の健康を大切にする人々に人気です
スピリチュアルに関心がある人:瞑想や精神性を重視する人たちが実践しています
目標達成が好きな人:108回という具体的な目標にチャレンジすることに魅力を感じる人も多いです
参加者の声
実際に太陽礼拝108回を体験した人たちからは、以下のような声が寄せられています。
「きついけど気持ち良い!終わったあとの爽快感が忘れられない」 「毎年やらないと年を越せない気がする」 「心のモヤモヤがスッキリ晴れる感覚を味わえた」 「同じ動きを続けるうちに、心が無になっていくのを感じた」
なぜ年末に行うのか?その理由と背景
年末に行う意味
太陽礼拝108回が年末に行われる理由は、主に以下の3つです。
1. 一年の総括と浄化 一年間に溜まった心身の疲れや煩悩を洗い流し、心身をリセットする意味があります。
2. 新年への準備 清々しい気持ちで新しい年を迎えるための準備として、心と体を整えます。
3. 除夜の鐘との共通性 日本の除夜の鐘と同じく、108という数字の意味を共有しているため、年末という時期がしっくりくるのです。
火付け人は誰?普及の歴史
太陽礼拝108回が日本で広まったきっかけは、大手ヨガスタジオが年末年始のイベントとして開催したことが大きいとされています。
特に、ホットヨガスタジオLAVAなどの大手スタジオが、2010年代から年末の定番イベントとして太陽礼拝108回を開催し始めました。LAVAでは毎年12月中旬から年末にかけて、全国のスタジオで太陽礼拝108回のワークショップを開催しており、2018年には4日間で延べ14,000人以上の会員が参加したという記録もあります。
このような大規模なイベントがメディアやSNSで取り上げられたことで、「年末=太陽礼拝108回」というイメージが定着していきました。
現在では、全国各地のヨガスタジオやオンラインでも開催されるようになり、ヨガ愛好者の間で年末の風物詩として完全に定着しています。
太陽礼拝108回への参加方法
スタジオでの参加
多くのヨガスタジオが、年末に太陽礼拝108回のイベントを開催しています。
主な開催スタジオ:
ホットヨガスタジオLAVA
ヨガスタジオ各地
スポーツクラブのヨガプログラム
スタジオでの参加の魅力は、インストラクターの指導を直接受けられることと、他の参加者と一緒に行うことで生まれる一体感を味わえることです。
オンラインでの参加
最近では、オンラインでの太陽礼拝108回イベントも増えています。
オンライン参加のメリット:
自宅から気軽に参加できる
人目を気にせずマイペースで行える
休憩を自由に取れる
全国どこからでも参加可能
オンラインヨガSOELUなどのサービスでは、毎年12月に太陽礼拝108回のライブ配信イベントを開催しています。
初めて挑戦する人へのアドバイス
太陽礼拝108回に初めて挑戦する方は、以下の点に注意しましょう。
事前準備:
日頃から太陽礼拝を3〜5回練習して慣れておく
フローヨガなど運動量の多いレッスンで体を慣らしておく
当日は動きやすいウェアと、水分補給の準備を
当日の心構え:
無理せず、自分のペースで行う
きついと感じたらチャイルドポーズで休憩してOK
水分補給をこまめに
完璧を目指さず、途中でやめても自分を責めない
呼吸を止めないよう意識する
所要時間: 太陽礼拝108回にかかる時間は、やり方によって異なりますが、ウォーミングアップとクールダウンを含めて約90分〜2時間程度です。
太陽礼拝108回を安全に楽しむために
やってはいけないこと
無理をする:痛みを感じたら無理に続けない
呼吸を止める:常に呼吸を意識する
水分補給を怠る:脱水症状に注意
完璧主義になる:途中で休んでも大丈夫
より効果を高めるポイント
1. 朝の時間に行う 日の出前後の時間帯(ブラーマ・ムールタ:神の時間)に行うと、より効果的とされています。マインドが最も落ち着いている時間帯です。
2. 太陽の方向を向く 可能であれば、太陽が昇る方向を向いて行いましょう。太陽の恵みに感謝する気持ちが深まります。
3. マントラを唱える 動きにマントラを加えることで、スピリチュアルな側面が深まります。オームのような聖なる音を唱えるのも効果的です。
4. 意図を持つ 太陽への感謝の気持ちや、新年への願いなど、明確な意図を持って行いましょう。
日常に太陽礼拝を取り入れよう
108回は年末の特別なイベントですが、太陽礼拝は日常的に行うことで、より大きな効果を実感できます。
毎日のルーティンとして
朝起きたら太陽礼拝3〜5回:一日をエネルギッシュにスタート
仕事の前に:集中力を高める
運動不足解消に:短時間で全身を動かせる
ヨガの観点では、一度に長時間やるよりも、短時間でも毎日続ける方が、心と体を安定して快適に保てると言われています。
太陽礼拝のバリエーション
太陽礼拝には、流派によってさまざまなバリエーションがあります。
太陽礼拝A:基本のシークエンス
太陽礼拝B:ウォーリアポーズを含む、より運動量の多いバージョン
太陽礼拝C:さらに上級者向けの変化形
自分のレベルや体調に合わせて、様々な太陽礼拝を試してみるのも楽しいでしょう。
まとめ:太陽礼拝108回で新年を迎えよう
太陽礼拝108回は、単なるエクササイズではありません。
古代から続く太陽への感謝の祈りを体現し、煩悩を洗い流して心身をリセットし、新しい年を清々しい気持ちで迎えるための、深い意味を持つプラクティスです。
太陽礼拝108回のポイント:
108という数字は煩悩の数を表す
一つ一つの礼拝で煩悩を浄化していく
「動く瞑想」として心を整える効果がある
身体面・精神面・スピリチュアル面での多くの効果が期待できる
年末に行うことで一年の総括と新年への準備ができる
大手ヨガスタジオのイベントをきっかけに普及した
無理せず自分のペースで行うことが大切
今年の年末は、太陽礼拝108回に挑戦してみませんか?
きついと感じるかもしれませんが、やり遂げた後の爽快感と達成感は格別です。スタジオでもオンラインでも、自宅でも参加できます。
大切なのは、ヨガをする方の心と体が安定で快適であること。完璧を目指さず、自分のペースで、太陽の恵みに感謝しながら、この特別なプラクティスを楽しんでください。
太陽礼拝108回を通じて、心身ともにスッキリとした状態で、素晴らしい新年を迎えられますように。
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