ビビビを届けるという生き方
私の歩む道は、イラストレーターでもなく芸術家でもない。
昔は、どちらかにならなければいけないと思っていた。
絵で生きていくならイラストレーター。
自由な表現を追求するなら芸術家。
世の中には様々な肩書きがあり、人は無意識にその枠の中へ自分を当てはめようとする。
でも、どうしても違和感があった。
イラストレーターのように誰かの求めるものだけを描きたいわけではない。
かといって、芸術家として作品だけを残したいわけでもない。
私が本当にやりたいのは、そのどちらでもなかった。
私が描きたいのは、人の心の奥に眠る感覚だ。
言葉にならない違和感。
説明できない衝動。
忘れかけていた好奇心。
自分らしさの欠片。
そんな目に見えないものを、見える形にして届けたい。
作品を作ることが目的ではない。
作品を通して、人の中に眠る何かを震わせることが目的だ。
だから私はイラストレーターでもない。
芸術家でもない。
まだ名前のない道を歩いている。
誰かが作ったジャンルではなく、
誰かが決めた肩書きでもなく、
自分の内側から湧き上がる「ビビビ」を頼りに。
その先にどんな景色があるのかは分からない。
けれど、その道は確かに私だけの道だ。
