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記憶するより記録しよう…社会人の学びの場合

1.社会人研修で受け取るたくさんの講義資料やテキスト。その後どうされているのでしょうか。

 ・書棚に保管している?
 ・デスクの引き出しに仕舞っている?
 ・もしかしてゴミ箱にポイっと???
 せっかくの講義資料ですから、仕舞い込んだらおそらく二度と目に触れることはないと想像します。

2.全部記憶する?

 そもそも人は忘れっぽい生き物。いま記憶したことも、3日後に約80%忘れてしまいます(※1)。そもそも、全て記憶すること自体、無理なことかもしれません。このように忘れっぽい生き物ですが、せっかく研修で学んだことは活かしたいですし、研修を担当する者としても研修の学びを活かしていただくことが一番大切だと考えております。

3.そこで、以下の3ステップで研修での学びを活かすための講義資料の活用方法をご提案差し上げたいと思います。

➀記憶するより記録する
 記憶力に頼ることには限界があるようなので、まずは記憶するより記録してみませんか。その際、受講後の早い段階で、もう一度だけ講義資料を振り返ってみてください。但し、決して熟読せずサラッと流し読みです(1教科を数分)。その際、目に留まった、言葉、イラスト、図表に、片っ端から「付箋紙」をバンバン貼っていきます。こうしておくことにより、仕事中に「あ!研修資料の中で見かけた言葉(情報)かな?」という場面で、講義資料の「付箋紙」を頼りに探してみると、意外とその言葉にたどり着くこともあり、研修で学んだ時の記憶や知見が蘇り知識が深まります。なお、このとき「付箋紙」ではなく「蛍光マーカー」でマーキングすることはお勧めいたしません。なぜなら、その資料を閉じると「付箋紙」と違い「蛍光マーカー」は見えません。見えないと人は忘れます(※2)。

②綺麗に一括ファイリングする
 「付箋紙」貼りが終わりましたら、研修でいただいた大量の講義資料を一括ファイリングです。特に綺麗にファイリングしておくことがよいかもしれません。なぜなら、綺麗であると愛着がわきます(※3)。愛着がわくと身近に置きたくなります(大事な手帳や大好きな人やペットの写真を肌身離さず持っていたくなる心境と同じです)。

③いつでもどこでも取り出せるところへ保管する
最後に「綺麗にファイリング」した講義資料は、仕事中、最も目線を置くところに保管してみてください。例えば、デスク上のPC モニターあたりでしょうか。仕事中、常に目線にあるような場所で手を伸ばすとすぐ届くようなところがお勧めなのです。決して、引き出し、書棚、ロッカーに仕舞い込まないでくださいね。これは、➀で「蛍光マーカー」をお勧めしなかったように、目線にないとその存在自体を忘れます。電子ファイルで講義資料を保存する場合も同様、PCのトップ画面に表示せずフォルダの深い階層に格納していると、記憶の迷宮入りに。一生、目に留まることなく終わることも想像します(なお、決して「ペーパーレス社会」に物申すつもりはございません)。

4.最後に

 以上のとおり、たくさんの講義資料を研修後も活かしていく方法として、3つのステップ(記憶より記録、キレイにファイリング、目の届くところに保管)でご紹介させていただきました。情報過多の時代は、ご自身の記憶力に頼るよりよさそうです。簡単なことではありますが、参考にしていただけましたら幸いに存じます。
 但し、学生さんはあまり参考にしないほうがよいかもしれません。試験など正確な答えを必要とする場合、記憶することはとても大切です。受検シーズン真っただ中。受験中の学生さんにおかれては、体に気をつけて頑張ってください。

                            以上
                              4110

(参考)
※1 エビングハウスの忘却曲線・・・H・エビングハウス(心理学)が1855 年に発見。「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節を記憶しその再生率を調べ導いた曲線。これにより、博士は忘れないための「復習」「意味付け」「記録」を推奨している。
※2 サフィックス効果・・・記憶や認知における心理現象のひとつ。<読むより聞く、聞くより見る>ほうが印象に残るということ(認知心理学)。
※3 愛着形成・・・J・ボウルビィ(医学)に代表される理論のひとつ。人や動物が特定の対象に対し形成する特別な情緒的結びつきのこと。例えば、大好きなペットをスマホの壁紙にしたり、スーツの裏地にプリントしたりするなど。 


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