エッセイ/ 年暮れ レディクレ 思い出
去る2025年12月27日。大阪のラジオ局、fm802が主催するロックフェス「RADIO CRAZY 2025」に行ってきました。
人生初フェス(!)ということで、分からないことも多く、ちょっと不安もあったのですが、結果として、最高の年末フェスになりました。

ライブに参加したバンドは、以下の4バンド。
Chilli Beans.
羊文学
ASIAN KUNG-FU GENERATION
サカナクション
セットリストも振り返りつつ、各バンドの感想や、フェスの感想を述べさせてくれ!
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Chilli Beans.

リハーサル
aaa
本編
tragedy
rose
neck
pain
lemonade
that’s all i can do
Tremolo
HAPPY END
just try it
ひまわり
Chilli Beans.こと「チリビ」と、羊文学は、演者本人がサウンドチェックをしているのが印象的だった。ライブの裏側が見える貴重なひと時である。
Red Hot Chili Peppersなどの、90年代アメリカンロックの影響を強く受けているチリビは、ギターとベースのサウンドに色濃い影響が聴き取れた。自分は普段、UKロックの影響を受けているバンドを聴くことがほとんどであるため、USロックの影響を受けている日本のバンドを聴くのは、新鮮なライブ体験だった。
ギターは、単音カッティングとワウがところどころで聴かれ、Red Hot Chili Peppersの代表曲『Can't Stop』のようなファンカブルで、荒く歪むバッキングと、喰らいつくようなギターソロが、バンドサウンドを一つにまとめていた。
ベースはこちらもRed Hot Chili Peppersのベーシスト、フリーのようなスラップ奏法を多用し、ギター、ベース共に、若手バンドながら、演奏技術が卓越しているな、という印象。
一方、ボーカルのMotoさんは、気だるそうに、しかしのびのびと歌っていて、時々見える腕や鎖骨のタトゥーも相まって、「うちらはロックバンドだぜ!」という矜持が垣間見えた。
CD音源は大人しめな音に仕上がっている一方、ライブでは荒々しい生音を聴かせてくれたので、気になっている方は、是非ライブに足を運んでみて欲しい。ライブの方がチリビの底力を感じられるはずだ。チリビは日本武道館での公演を音源化した『“Welcome to My Castle” at Budokan』もSpotifyでは配信されているので、こちらもオススメできるかもしれない。
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羊文学

リハーサル
パーティーはすぐそこ
本編
1999
いとおしい日々
Feel
声
未来地図2025
more than words
doll
実は2日前のクリスマスに、フェスティバルホールでの単独ライブ「まほうがつかえる」に参加したばかりの羊文学。つまり2日ぶりの羊文学のライブである。大ファンとして幸せこの上ない。
あと、同じバンドを、短期間に、違うステージで聴くことで、ライブ会場の音響の違いを、初めて感じることができた。個人的にはやはり、公演向けに設計されているフェスティバルホールの方が、音のバランスが良く、気持ちよく聴けたのだった。フェスティバルホールの方が、やや耳に負担が少ない感じ。
曲目は、全7曲のうち、5曲が最新アルバムからのリード曲となっており、羊文学の現在地を新規層にしっかりアピールするセットリストだと感じた。代表曲『more than words』をしっかり入れつつ、クリスマスソングであり、「まほうがつかえる」でラストナンバーだった『1999』を冒頭に持ってくるのも良い選曲。
なにより、リハーサルで『パーティはすぐそこ』を演奏する、メッセージ性の強さが羊文学らしい。「パーティ」とは言うまでもなく、今日の「RADIO CRAZY」そのものであり、曲を知っている方なら、感動したであろうリハーサルだった。
リハーサルでも客の前なら気を抜かないのが羊文学。セットリストからも、まだまだロックの高みを目指していく意思が伝わった。2026年も大ファンの1人として、引き続き追っていきます。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION

センスレス
リライト
ライフイズビューティフル
ソラニン
Re:Re:
遥か彼方
MAKUAKE
トリ前に、王道のジャパンロックバンド、アジカンが登場(!)。アジカンがラストじゃないなんて、なかなか稀じゃないかな、と思う。
アジカンは、もう20年近く聴いているけれど、ライブに参加するのは今回が初めて。生の空気感を存分に堪能させてもらった。
セットリストは古い曲が多め。2曲目に代表曲『リライト』をぶち込んでくるのは、流石に驚いた。会場もボルテージが一気に上がり、大盛り上がり!
「消してえええ!!!リライトしてえええ!!!」
と、観客全員迫真の大合唱で、一体感が凄まじい。ライブの一番美味しいところだ。
『ソラニン』、『Re:Re:』、『遥か彼方』と「これぞアジカン!」という曲が続き、どんどん観客を盛り上げていく。会場の熱気も凄まじく、このあたりから自分も汗をかき始めたのだった。
アジカンの凄いところは、デビュー時から一貫して、「アジカンらしい音」、「アジカンらしい曲」にこだわり貫き、アルバムごとに方向性が変わること無く、「アジカン」を貫き続けていることだと思う。
2025年リリースの曲である、『ライフイズビューティフル』や『MAKUAKE』を聴いていても、ちゃんと「アジカンの曲」になっていて、ブレが無い。ファンにとっては「帰って来て安心できる家」のような居心地の良さがあると思う。自分も時々、無性にアジカンが聴きたくなるときがあるけれど、アジカンって俺の家やったんやな…。
2026年、活動30周年になるアジカンは、演奏も熟達していて、会場を最高潮に盛り上げながらも尚、まだ余裕すら感じさせるのは流石としか言い様が無い。文句無しの素晴らしい演奏でした。
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サカナクション

ミュージック
陽炎
アイデンティティ
ルーキー
Aoi
モス
新宝島
怪獣
忘れられないの
ジャパンロックの先輩アジカンを抑えて、6年ぶりに出演したサカナクションがヘッドライナー!メンバーは少し緊張したんじゃないか?と邪推もするが、デビュー19年目の熟練バンドの底力をしっかりと見せてくれた珠玉の演奏だった。
全曲盛り上がれるセットリストでありつつ、最新曲『怪獣』から知った新規層向けで、フェス用にチューニングされている選曲だった。
クリープハイプ、アジカン、サカナクションという、日本のロックシーンを牽引してきたバンドが、同ステージで続くため、会場は超満員。都道府県立の体育館を満員電車にした感じ、というと伝わるだろうか。アジカンの前、クリープハイプ終了直後に会場入りし、そこからサカナクション開演まで2時間立ちっぱなしのため、とにかく膝がしんどかった。立ったまま屈伸運動を行い、ひたすら耐える。
満員電車で、2時間立ち続けるのもかなりしんどいが、人の匂いも凄まじい。エアコンは多分弱められているが、会場はおしくら饅頭状態なので、人の熱気が凄く、とにかく暑い。汗の匂いというか、皮脂の匂いというか、もうとにかく男も女もみんな揉みくちゃになって、開演を待っていた。会場でスリに合っても、これは気付けまい。それくらいの人混みなのである。ひょっとしたら収容人数限界である二万人に達していたかもしれなかった。さすが、サカナクション。ライブのチケットがなかなか取れないバンドのことだけはある。
20時45分。定刻通りに大トリ、サカナクション登場。
『怪獣』で再評価されたサカナクションが、6年ぶりにRADIO CRAZYに登場したことと、選曲が全編アッパー曲であることが相成り、1曲目『ミュージック』から会場は大盛り上がり。ただでさえ暑い会場が、さらに熱くなっていくのを肌で感じ、汗だくになりながら、会場中が腕を振り上げる様は圧巻だった。これをステージで見れる演者の贅沢さよ。
ボーカル山口一郎さんの煽りもあり、全曲にわたり観客全員が合いの手を入れ、歌っていた。特に『アイデンティティ』と『新宝島』は、サカナクションにとって、アジカンの『リライト』のような、アンセムになりつつあるのを感じる。とにかく会場全体の一体感よ。一郎さんも、観客と一緒に汗だくになりながら、盛り上げていた。
フェス数日前のYoutube配信で、一郎さんは「みんな、サカナクションが人気バンドに見えるように、一緒に歌ってくれよな。」とおっしゃっていたが、もうそんなことを言う必要がないほど、サカナクションは歴とした人気バンドである。「マジョリティの中のマイノリティ」であり、「マイノリティの中のマジョリティ」でもあるバンド。それがサカナクション。『怪獣』イントロの「おおお!!!」という観客の歓声からも、しっかりそれが伝わってくる。
本日の大トリ、ラストナンバーは、サカナクションでは定番の『忘れられないの』。メッセージ性のある曲で、今日のサカナクションの公演、観客の一つになる感覚を、特別な忘れられない思い出にしようという、サカナクションなりの暖かみを感じる一曲である。
公演終了後、本来写真撮影は禁止なのだが、一郎さんの「写真撮っていいよ。」の鶴の一声で、観客みんなが一斉にメンバーの写真を撮り始めるのも、大変素晴らしかった。そのときのベース草刈愛美さんの「えっ。写真撮られちゃうの?!」みたいな、すごく気恥しいような笑顔が大変素敵でした。(ちなみに『陽炎』のイントロが、『新宝島』のイントロに非常に似てたんだが、あれは狙ってたのだろうか?一瞬、「新宝島?!」って思ったら、全然違うから混乱したんだよな。)
「自分はいつか必ずサカナクションの単独ライブに行く。」
そう決心させてくれた最高のライブでした。マジで喰らっちまったよ、一郎さん。
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総評
聴きたいバンドが、見たい距離感で見れた最高のフェスだった。かなり体力を使うので、来年も来るかは分からないが、是非また来たいと思えるフェスだった。文化の中心地である東京ではなく、大阪でこのようなエモいフェスがあるのは、本当に有難い限りである。fm802のスタッフ様たちのご尽力があってのフェス。改めて感謝を申し上げます。
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寒空の下、とても沁みた。
