どうして新しい取り組みは失敗するのか
こんばんは。売り方イノベータのよくたろうです。
どうして新しい取り組みは失敗するのでしょうか
よくたろうの会社でこんなことがありました。
ある新事業開発の検討をしていたのですが、社長直下の組織が検討のオーナーシップを持っていました。
その組織は、各部署から企画経験が多く、幹部からの人望の厚い人々が集められました。
ほどなくして新事業はローンチはしたのですが、1年経っても目立った成果はでませんでした。しかし、幹部の肝いり案件でしたので、うまくいってるようにしないといけません。しまいには売れてないけど、売れてる案件の関連ソリューションだ!という前提でこの新規事業がうまくいったことになったのです。
そのチームが今度は別の新規事業に取り組みました。
よくたろうは、その2回目の新規事業にかかわったのですが、いざ同じ立場で会話をしていると、ある課長さんからこんな発言がありました。
「いまよくたろうさんが懸念していることは幹部の誰からの指示ですか?」
⇒いや、しらん。お客様から見たらこういう点も気になるのでは、ということで(byよくたろう)
「我々は幹部の言うことを資料にする専門部隊です。自分の意見を持つことは禁じられてます」
⇒正解は幹部ではなく市場にしかないし、自分の意見の根拠や論点が弱いから幹部に意見言えないだけでは(byよくたろう)
そして極めつけは、幹部が何か発言すると
「そんな観点は僕にはありませんでした。目の付け所が違うんですね!!」と10分以上賞賛を送り続けていました。
⇒喜ばし組だったんですね(by よくたろう)
新規事業の答えは市場にしかありません。幹部の発言を正解として取り組むとほぼ失敗しますが、この場合、この課長さんが悪いのではなく、この課長さんを選んだ幹部が悪いのです。
幹部から見ると、自分の意見をきれいにまとめてくれたり、資料を作ってくれるイエスマンが使い勝手がよいものです。なぜなら、自分自身も一流のイエスマンとして評価されてきて出世してきたからなんです。
イエスマンの得意分野は、「幹部」という絶対的存在(=答)に対して、形をつくること、答え合わせをしていくことです。
一方で、新しい取り組みは、答えがないものを切り開いていく能力が必要です。例えばこんな人材要件でしょうか
■マインドセット編
目的意識が高い【よりよい社会をつくりたい、など】
当事者意識が高い
自分で目標設定ができる
スピード感
■事業化ノウハウ編
対外戦略、対内戦略が立てられる
市場への理解
■マネジメント編
関係者を巻き込める
リソースをうまく配置できる(過不足含め)
一言でいうと起業家マインドということでしょうか
残念ながら、社内にこれら全部を持ち合わせている人材はおそらく皆無です。特に、事業化ノウハウなどはほとんどなく、一から調べるには時間が足りません。
経営者の方は、少なくとも、社員のマインドセットに着目して、大きな課題を自ら発見し、誰からも賞賛されなくても、課題を突破して目的を実現したい!と思っている社員を日ごろから見つける、もしくは引き出す努力をしておくのがおすすめです。
事業化ノウハウは外部の支援をいくらでも受けることができますので、まずは社内でこのような人材要件に当てはまる人材を探し、足りない部分は外部に頼る、ことが新しい取り組みの大きな一歩になります。
そして、次に失敗しがちなのは、せっかく選んだ起業家マインド社員にあれこれ口を出し、暗にイエスマンになれと指示を出してしまうことです。
起業家マインドを評価されたはずなのに、いざ始めると「なぜおまえはイエスマンではないんだ」と怒られる状態になり、最悪のケース退職してしまいます。
起業家マインド社員の自主性を重んじ、彼らを総力でサポートする、のが経営層のやるべき次のお仕事です。
そして、あきらめずやり続けること。
これにより、起業家マインド社員が育ち、感化された社員も育っていき、新しい取り組みの付加価値が生まれるのです。
本日の20字まとめ
新しい取り組みは人選が9割
