読むのも書くのも間に合わなかった話【創作大賞感想文】
「今年は、読んだ作品ぜんぶ感想文を書かせていただこう」
と思いながら迎えた、創作大賞2025。
5月から少しずつ書いては公開させていただいてたのですが、感想文を書き慣れてないこともあり、手探りすぎて1記事あたりむちゃくちゃ時間がかかってしまい(読む時間とは別で平均5時間。いちばん難航したやつは10時間こえた)、
なんか、あっという間に感想文の応募期間が終わってしまった。っていう。
応募期間に関係なく、読みたい作品は読もうと決めていて、8月に入ってからも実際拝読していたのですが、感想文を書く時間は捻出できず。
しかし全作、本当に本当に面白かったので、少しでも多くの方に読んでほしいし、自分のためにも読書録を残しておきたい。
というわけで、一覧という形にはなりますが、みなさまの作品をご紹介させてください。独断と偏見(と作者によるあらすじ)に基づいて、文庫の裏表紙に書かれている内容紹介風のブックレビューを添えさせていただいています。
※掲載は最終話の公開順です
【創作大賞2025 ミステリー小説部門 】
許すとか許さないとか/二郎丸 大
「アンタ、誰なの?」父親の浮気相手に会いに行った真希は、悪びれずに関係を続けようとする清水のぞみにも、それを呑気に許容する母・しおりにも翻弄され、喫茶店のマスターに悩みを打ち明けることに。調査依頼から明らかになった真実とは。軽快な文体とユーモアに彩られた一篇。
Dive /くま
港町で暮らす七十代の京子は、家族と共に穏やかな毎日を送りながらも、船の上で亡くなった夫の死を受け入れられずにいた。押し寄せる記憶と隠された秘密。人の真実に触れることは出来ないという現実。全てを受け入れた京子が訪れた島で見た「再会」が胸をしめつける、静謐な短篇。
ホワイトルーム・オープン・ザ・ドア/渡鳥
担任から提案された「ホワイトルーム・オープン・ザ・ドア」は、不登校の白井を学校に戻すためのプロジェクトだった。不登校は個人の自由か。それともクラスの問題か。プロジェクトを通して浮き彫りになったのは一体なんだったのか。高校最後の半年間をクラス全員で駆け抜ける青春ストーリー。
【創作大賞2025 恋愛小説部門】
パーティーはいつか終わる/YASU
寺を生家に持つ潮田朱莉は四十歳を迎え、家族と距離を置くように続けていた東京での一人暮らしに終止符を打とうとしていた。単調な人生に自嘲する中、青羽から誘われて向かった先にあったのはクラブハウスでーー。今だから分かる切なさやときめきがある。揺れる心を描いた大人の青春譚。
おかえり、あんちゃん/穂音いづみ(ほのん いづみ)
弓道に励む25歳の原夕香は、恋人・雄一郎との結婚を反対されたことをきっかけに互いの家族の過去を調べ始める。母。戦死した伯父。恋人の父。弓道の師・田辺。戦争の記憶や呵責に触れた夕香が辿り着いた真実とは。タイトルの意味を知るラストシーンに息を飲む、戦後の影と光を描いた静かな恋の物語。
五月雨コネクト/とき子
五十年来の幼馴染である葵子とモチ子。互いを明るく励まし合ってきた二人の関係は、モチ子を襲ったある事情により少しずつ変化していってしまう。「忘れる」ことは「失くなる」ことなのか。友情。恋。そのどちらの言葉にもおさまりきらない、女性二人の強い絆を描く、記憶と共鳴の恋愛小説。
【創作大賞2025 お仕事小説部門】
スプラウト/福島太郎
福島県郡山市田村町。その地に農家の15代目として生まれた深谷朗は時代の荒波や政治の変動に翻弄されながらも未来に種を蒔き続けた。日々の食卓を通して命をつなぐ「食」。その根源を支える農家として、家族や仲間と共に昭和・平成・令和を駆け抜けた朗の、覚悟と誇りの記録。
【創作大賞2025 ファンタジー小説部門】
Ephemera ーエフェメラー/ひよこ初心者
「Ephemera」。それは不思議な引力で人々を誘い込む骨董店。醜い使用人を惑わせる銅鏡、栄光をもたらす万年筆、異界を映す万華鏡、人魚と結ばれる秘薬――。古道具は幸せをもたらすのか。美と欲望に抗えず惹かれてしまう人間の性(さが)を時を越えて紡ぐ、妖しくも切ない幻想譚。
【創作大賞2025 エンタメ原作部門】
バースプラン𝐗──全人類必見、心と◯◯を揺さぶる出産エンターテインメント/青豆ノノ
夫の家に伝わる奇習「アステカ式出産法」。それは夫婦で出産の痛みを分かち合うことを目的にした分娩法だった。一度聞けば二度と忘れられない強烈な風習に巻き込まれた優里が、アステカ式で得たものは果たして。痛みと愛と笑いを共有しつつ、家族総出で命を迎える出産エンターテインメント!
殺し屋に狙われ続けているうちに殺され屋になった私の話/泥辺五郎
人に殺意を抱かせる才能に恵まれ、「殺され屋」としての自覚&殺し屋たちとの謎の友情を育んでいた「私」は、ある日伝説の殺し屋に本気で命を狙われてしまう。「殺人依頼サイト」を見た殺し屋たちから命を狙われる日々を描く、ハードボイルドハートウォーミングギャグサスペンスミステリー。
風のバイオリニスト/コッシー
バイオリン演奏に自信をなくしていた11歳の律音は、公園で出会った同級生・颯太の自由な調べを聴き音楽の喜びを思い出す。二人の家族である総一郎と大祐の過去。青春と挫折。痛みを抱えた登場人物たちが音楽を通して繋がり人生を乗り越えていくさまが描かれた、世代を超えた成長譚。
風のバイオリニストは、玉三郎さんのイラストとコラボされています。こちらもぜひお見逃しなく!
▼noteでの作品がまとめられたマガジン
どの作品も、絶対に最強に超絶間違いなく面白いです。(※個人の感想です)未読かつ「おもしろそうだな」と思われた作品がありましたらぜひ。
みなさま、読ませていただきありがとうございました。
そして本当におつかれさまでした!
