Whispers of the River ― 川のささやき
川の音に導かれて
音を感じる写真をテーマに、あちこち寄り道散歩。
やっぱり、川がいい。
風と野鳥の声が混ざって、心がほどけていく。
川の写真を撮ってるうちに、
音に魅せられて、動画撮影に変更。
デジカメ持って、「もっと近くで聞きたい」と上流へ。
気づけば、距離0。

撮った動画は30本。
そこへ、柿を採りにきたおじいさん登場。
「昨日、ここに熊が出たからな」と笑いながら、
手際よく柿を切って、俺にも分けてくれた。

川の音に癒され、人にも癒される。
今日は最高やな。

でも、おじいさんが居なくなり、
この空間に俺一人に気付いた。
― 昨日、ここに熊、来たんやったな。
さらに、音に敏感になる。
但し、川のせせらぎでは無く、
違和感を感じる音に。
意識で聞こえる音まで変わる。
分かってはいたが、一瞬で切り替わる経験は初めて。
「なんや。そういう事か。」
空手の師がこんな事、起こせるって、言ってたな。
これって、自分で操作出来たら面白いな。
ヨガの世界とかにあるんやろうか。
俺みたいなダラけた男でも可能やろうか。(笑)
もしかして、
あのおじいさんは神様の使いやったんかも。
流れに逆らわず、今日は帰ろう。
そして思い出したんや。

自分が好きな空間には、好きな人が現れる。
超基本を思い出した。
綺麗、オシャレ、素晴らしいは、
他人の基準も含まれてる時があるから怪しいが、
好きは、自分だけのもの。
人が喜ぶのが好きやから、
つい、自分の気持ちを置き去りにして、走り出し、
しまいには、自分自身を見失う時がある。
これは、自分も人も喜ばない事を思い知らされて来た。
自分の好きを大事にしなあかん。
写真も動画も、好きだけで行く。
人の感動なんて二の次。
俺の美しいで良い。
うん。俺は、俺自身の感動を撮っていく。
方向、決まった。
それをたまたま好きになってくれる人が居たら、
少し、喜ぼう。
