日曜の祇園、オヤジの静かな寄り道
久しぶりに、昔からの仲間に会いたくなって祇園をぶらり。
日曜は、女将のいる店ほどお休み。
でも今日は、あえてこの日を選んだ。

だって、開いてると、つい寄ってしまう。
そして気づけば、飲みすぎて、翌朝「またやってもうた…」って反省するのが目に見えてるから(笑)

歩く祇園南。
変わってしまったなぁと、しみじみ。
石畳も町屋もあるのに、なんだろう。
京の風情が、どこか薄くなった気がする。

そんなことを思いながら、昔から通ってるBARへ。
カウンターに腰を下ろすと、マスターがぼそっと言う。
「英語メニューもなし、スタイルも昔のまま。でも日本人のオヤジ、ほんまに減ったわ」
聞けば今や、場末のBARにも外国人観光客がメイン。
京都のど真ん中で、そんな時代。

もちろん、観光の方も海外の方も大歓迎。
京都を選んでくれて、ありがたいと思ってる。
でも、ふと目に入るのは、「なんでこの店がこんなに…?」と首をかしげる行列。
そしてもっと切ないのは、かつて本物だった店が、流行りに寄ってしまってること。
30年通い続けた寿司屋も、静かにそののれんを下ろしてた。
「仕方ないよな、経済やし」
そう言いながら、ふと思い出す。
昔、ユニクロが原価以下で服を売り出したとき、
「あ、もうええわ」とファッションの世界からスッと身を引いた自分のこと(笑)

自分の“こだわり”が、だんだん通用しなくなって、
お客の“ニーズ”に自分が寄っていくようになった頃を思い出す。
それでも。
マスターが笑いながら言う。
「最近、同じこと言って帰るオヤジ、多いねん(笑)」

若い子たちとカラオケに行けば、昭和歌謡を嬉しそうに熱唱してくれる。
しかも、えっ、上手いやん!?ってなる(笑)
こっちは高い金払って練習したのに、軽く越えてくる。
でもね。
そんな風に笑いながら過ごせる時間が、
なんだかすごく、安心できるんよね
