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「教皇選挙」、俳優たちの演技力

オーストラリア、パースに行く機内でアカデミー脚色賞を受賞した「教皇選挙」を見る。

今年のアカデミー賞は、作品賞をはじめとして、「アノーラ」が5冠。それに比べると、「教皇選挙」は地味で分かりずらい部分もある。教皇が亡くなって、生前つけていた漁師の指輪はカメルレンゴ(教皇の秘書長)や他の枢機卿の前でハンマーを使って儀式的に破壊されるシーンは興味深いし、新教皇が決まるとシスティナ礼拝堂から白い煙が上がるときの礼拝堂の中でのやり方もなるほどと思わせるが、なじみのない人には意味がよくわからないまま過ぎていくかも。セリフの中では説明があるとさらりとしすぎ。

ほとんどがシスティナ礼拝堂の中で起こる新教皇誕生までの話とというのは俳優の演技力が鍵となる。主演のレイフ・ァインズはいうまでもないが、アメリカ出身でリベラル派最先鋒のベリーニ枢機卿を演じたスタンリー・トゥッチがうまい。「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープ演じる編集長を補佐し、次には自分がと狙うがかなわなかったときのシーンがが印象深いが、そういう演技をさせたら秀逸。シスターたちの監督役であるシスターアグネスを演じるイザベラ・ロッセリーニはイングリット・バーグマンの娘。目と鼻に母親の面影がある。食事時に権力をむき出しにして騒ぐ枢機卿たちをいさめるシーンはイングリット・バーグマンの毅然とした美しさをほうふつさせる。

帰りの機内でもぜひまた見たい!

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