【#05】親友と北海道へ。留守番の猫は自由すぎた。
【マコとミレイの北海道旅行】
食べて、歩いて、また食べて。留守番のむぎは——。
「北海道、行かない?」
たぶん、始まりはそんな軽い一言だった。
旅行が決まってからは、行きたい場所を調べたり、
食べたいものを探したり。
そして迎えた出発の日。
今回の旅は、マコとミレイの2人旅。
もちろん——
むぎは、お留守番です。
■ 1日目 札幌へ
旅行当日の朝。
荷物はだいたい準備した。
着替えも入れた。カメラも入れた。
財布もスマホもある。
あとは出発するだけ。
……のはずだった。
「マコ!? 起きてる!?」
スマホにはミレイからのメッセージ。
時計を見る。
「……やば」
旅行初日から、飛行機に間に合うのか少し怪しい。
そんなマコの横では、
むぎが何事もなかったようにくつろいでいる。
「むぎ……起こしてよ」
もちろん、猫にそんな義務はない。

それでもなんとか飛行機に間に合い——
新千歳空港に到着。
「北海道ーーー!」
到着した瞬間からテンションMAXのミレイ。
その横でマコは、
「……眠い」
たぶん、まだ朝のダメージを引きずっている。

それでも空港を出れば、一気に旅行モード。
向かったのは札幌。
まずは札幌市時計台へ。
「マコ、もっとこっち!」
スマホを構えるミレイに呼ばれ、
マコも一緒に記念撮影。
「……近いって」
「いいじゃん、旅行なんだから!」
普段なら自撮りなんて積極的にやらなそうなマコも、
旅行中は少しだけ付き合ってくれる。

そして次に向かったのは、大通公園。
北海道に来たら、やっぱり食べたい。
焼きとうきび。
「おいしーーー!」
「……うま」
反応の大きさは全然違うけど、
どうやら2人とも気に入ったらしい。
【ちなみに、自分が実際に行ったとき】
大通公園の焼きとうきびは、
本当に美味しかったです。
旅行先補正もあるかもしれないけど、
外で食べる焼きとうもろこしって、なんであんなに美味しいんだろう。笑
香ばしくて、
「北海道来たなあ」って感じがしたのを覚えています。

北海道旅行。
観光も大事。
でも——やっぱり食べ物も大事。
ということで夜は、ジンギスカン。
「ん~~~! おいし~~~♡」
ミレイは完全に幸せそう。
一方マコは、
ビールを片手にその様子を眺めている。
「ミレイ、食べるの早くない?」
「旅行中はカロリーゼロだから!」
「……どこ情報?」
【ちなみに、自分が実際に行ったとき】
ジンギスカンは、
地元で食べるものより臭みが少なく感じて、
かなり食べやすかったです。
そして何より——
ビールとの相性が最高でした。笑
「これはビール進むわ……」
ってなった記憶があります。

初日から観光して、食べて、また食べる。
かなり北海道を満喫している2人。
そのころ——。
■ そのころ、むぎは
マコの家では。
しーん。
いつもいるはずのマコがいない。
最初こそ、
「置いていかれた……」
みたいな顔をしていた、むぎ。
……だったはずなのに。
数時間後。
ソファ独占。
テレビ独占。
ベッドも独占。
そして転がる、噛みちぎられたお菓子の袋。
「やっぱり……最高だにゃ」

どうやら、寂しさより自由が勝ったらしい。
マコが北海道を満喫しているころ、
むぎもまた、誰にも邪魔されない生活を満喫していた。
この時点ではまだ、
マコは何も知らない。
自分の部屋が少しずつ、
大変なことになっていることを——。
■ 2日目 小樽へ
翌日。
マコとミレイが向かったのは小樽。
小樽駅に着いた瞬間から、
ミレイは完全に観光モード。
「マコ!
三角市場ってこっちだよー!」
「はいはい」

この日のミレイはポニーテール。
昨日とは少し雰囲気も変わって、
本人もかなり楽しそう。
そして最初に向かったのが、三角市場。

市場に入った瞬間、目の前に並ぶ海の幸。
カニ、ウニ、いくら。
「わぁ~~~!!」
完全に目を輝かせるミレイの少し後ろで、
マコも気になるものを発見したらしい。
「……でか」
歩いているだけでお腹が空いてくるけれど、
まだこのあとも予定はある。
誘惑をなんとか振り切って、小樽運河へ。

さっきまで市場ではしゃいでいた2人も、
水面に映る石造りの倉庫を前にすると、
自然と声が落ち着く。
「きれいだね」
「……うん」
こういう時間も、旅行の好きなところ。
何か特別なことをしなくても、
知らない街を友達と歩いているだけで楽しい。
そのまま堺町通りへ。

ガラス細工のお店。
お土産屋さん。
そしてスイーツ。
気になるものが多すぎて、
なかなか前に進まない。
「マコ、これ見て!」
「さっきもそれ言ってた」
「だっていっぱいあるんだもん!」
旅行に来ると、
普段なら素通りしそうなお店まで全部入りたくなる。
そして、歩き疲れたころ——
ついにその時が来た。

「…………!」
運ばれてきたお寿司を見て、
ミレイのテンションが今日最高潮に達する。
「マコ、見て!」
「見えてる」
「すごくない!?」
「うん」
「食べていい!?」
「そのために来たんでしょ」
【ちなみに、自分が実際に行ったとき】
北海道でお寿司も印象に残っています。
とにかくネタが大きい。
一貫一貫の満足感が強くて、
かなり大満足でした。
北海道に来たら、
やっぱり海鮮は外せないなと思いました。
北海道に来てから、
本当によく食べている。
でも旅行だからいい。
たぶん。
たくさん歩いて、
たくさん食べて、
たくさん写真も撮った。
帰りの電車。
窓の外には、夕暮れの小樽。
そして座席には——
すやぁ……。

朝からずっと歩き回っていた2人。
さすがに疲れたらしい。
旅行中は、
「あそこ行きたい」
「これ食べたい」
「次どこ行く?」
と動き続けるけど、
帰り道に急に静かになる。
この時間も、
なんとなく旅行っぽくて好きだ。
■ そして、ただいま
札幌と小樽を巡った北海道旅行も、いよいよ終わり。
「また来たいね」
「……うん」
帰るころには、
マコもすっかり北海道を気に入っていた。

そして——忘れてはいけない。
家では、
ひとりで留守番している猫が待っている。
ガチャ。
「むぎ、ただいま——」
帰ってきたマコを見つけた瞬間。
むぎ、突撃。
「にゃーーー!!」
「うわっ……!」

数日ぶりの再会。
やっぱり寂しかったのかもしれない。
マコも嬉しそう。
「むぎ、ちゃんと留守番してた?」
「にゃ」
「いい子にしてた?」
「にゃ」
「そっか」
……。
そしてマコは、
部屋の奥を見る。
…………。
「むぎ?」

破られたお菓子の袋。
散らかったクッション。
床にはいろいろなもの。
どう見ても、
数日前に出発したときの部屋ではない。
「…………」
ミレイが後ろから部屋を覗く。
「……楽しんでたみたいだね」
「むぎ」
「にゃ?」
本人だけは、
とても満足そうだった。
こうして、マコとミレイの北海道旅行は無事終了。
2人にとっては、美味しい思い出いっぱいの旅。
そして家ではむぎもまた、
誰にも邪魔されない数日間を全力で満喫していました。
たぶん今回、
一番自由を満喫していたのは——むぎです。
「次の旅行も、むぎは留守番ね」
「…………にゃ?」
おしまい。
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ここまで読んでいただき、
ありがとうございました!
今回はXで少しずつ投稿していた
マコとミレイの北海道旅行を、
ひとつの物語にまとめてみました。
Xでは一場面ずつだったイラストも、
こうして順番に並べてみると、
ちゃんと一つの旅行になっていて面白いです。
ちなみに今回登場した場所や食べ物は、
実際に自分が北海道を旅行したときの経験も参考にしています。
自分が行ったことのある場所や、
これから行ってみたい場所を、
マコやミレイたちにも旅してもらう。
そんなシリーズを、
これから少しずつ増やしていけたらと思っています。
次はどこへ行くのか。
そして——
次回もむぎは留守番なのか。🐈
また続きを見てもらえたら嬉しいです。
