なぜ同じノウハウを書いても伝わる人と伝わらない人がいるのか
吉谷です。
以前の僕は、ノウハウを分かりやすく書けば読者に伝わると思っていました。
手順を整理する。
具体例を入れる。
見出しを分ける。
最後にまとめる。
それで十分だと思っていたんです。
でも、同じようにノウハウを書いても、なぜか伝わる記事と伝わらない記事がありました。
内容は間違っていない。
文章もそこまで読みにくくない。
言っていることも大事なはず。
それなのに、読者の反応が薄い。
保存もされない。
相談にもつながらない。
この違いは、文章力だけでは説明できません。
同じノウハウを書いても伝わる人と伝わらない人の差は、ノウハウそのものより先に、読者との前提をそろえているかどうかにあります。
読者は同じ言葉を同じ意味で受け取っていない
noteを書いていると、自分が普段使っている言葉をそのまま使いがちです。
導線。
コンセプト。
ターゲット。
読者ニーズ。
セールス設計。
AI活用。
書いている側からすると、どれも普通の言葉です。
でも、読者が同じ意味で受け取っているとは限りません。
たとえば「導線」と言われても、ある人はプロフィールへのリンクを思い浮かべます。
別の人は、記事の最後の一文を思い浮かべます。
また別の人は、商品ページへの案内を想像します。
同じ言葉なのに、頭の中で見えているものが違うわけです。
この状態でノウハウを伝えると、読者は途中で迷います。
「言っていることは分かる気がする」
「でも、自分の場合は何を指しているんだろう」
「結局、どこを直せばいいんだろう」
こうなります。
読者が迷うのは、やる気がないからではありません。
理解力が低いからでもありません。
前提がそろっていないからです。
前提がズレると、正しいノウハウも使われない
ノウハウ記事で一番もったいないのは、内容は正しいのに読者が使えないことです。
たとえば、記事の中でこう書いたとします。
「記事の最後に相談導線を入れましょう」
これは大事なアドバイスです。
でも、読者の前提がそろっていないと、いくつもの疑問が出ます。
相談導線とは何か。
どれくらい直接的に書けばいいのか。
まだ商品がない人でも入れていいのか。
無料相談がない場合はどうすればいいのか。
自分のような初心者が書くと売り込みっぽくならないのか。
ここが曖昧なままだと、読者は動けません。
正しいことを言われても、自分の状況に当てはめられないからです。
だから、ノウハウを書く前に一度、読者の現在地をそろえる必要があります。
たとえば、こうです。
「ここでいう相談導線とは、いきなり申し込みを求める文章ではありません。読者が『自分の場合はどうすればいいか』を聞ける入口のことです」
この一文があるだけで、読者の受け取り方は変わります。
売り込みではなく、相談の入口なんだ。
商品がなくても、悩みを整理する導線なら作れるんだ。
自分の記事にも入れられるかもしれない。
そうやって、読者がノウハウを使える状態になります。
ノウハウが使われる記事は、答えを出す前に、読者が同じ場所から話を聞けるようにしています。
前提をそろえるために入れたい3つの一文
前提をそろえるといっても、難しい説明を長く入れる必要はありません。
最初に数行だけで大丈夫です。
入れたい一文は3つあります。
1つ目は、言葉の意味をそろえる一文です。
たとえば、
「ここでいう導線とは、売り込みではなく、読者が次に何をすればいいか分かる入口のことです」
という形です。
専門用語を使うときほど、この一文が効きます。
2つ目は、読者の現在地をそろえる一文です。
たとえば、
「この記事は、すでに商品が完成している人よりも、これから相談につながる記事を作りたい人向けです」
という形です。
誰に向けた話なのかが分かると、読者は自分ごととして読みやすくなります。
3つ目は、今回扱わないことをそろえる一文です。
たとえば、
「今回は有料商品の作り方ではなく、記事の中で相談の入口を作る考え方に絞ります」
という形です。
扱わないことを先に言うと、読者は余計な期待をせずに読み進められます。
言葉の意味。
読者の現在地。
今回扱う範囲。
この3つをそろえるだけで、記事はかなり伝わりやすくなります。
AIに記事を書かせる前に、前提を3つ決める
AIでnoteを書くときは、本文を書かせる前に前提を決めておくと、文章のズレが減ります。
いきなり、
「相談につながるnoteについて書いて」
と頼むと、AIはそれらしい記事を書いてくれます。
でも、そのままだと読者の前提に合わないことがあります。
初心者向けなのか。
すでに商品がある人向けなのか。
無料相談を持っている人向けなのか。
これから発信を始める人向けなのか。
ここが曖昧だと、記事全体もふわっとします。
だから、先に決めます。
この記事で使う重要な言葉は何か。
その言葉を、読者にどういう意味で受け取ってほしいのか。
この記事は、どの段階の読者に向けているのか。
今回あえて扱わないことは何か。
これを決めてからAIに渡すと、記事の始まり方が変わります。
AIへの指示にするなら、こうです。
「この記事では、最初に『相談導線』という言葉の意味をそろえてください。売り込みではなく、読者が自分の場合を聞ける入口として説明してください。対象読者は、まだ商品が固まっていないけれど、noteから相談につなげたい初心者です」
ここまで入れると、AIの文章は読者に寄りやすくなります。
AIに記事を書かせる前に、言葉の意味、読者の現在地、扱う範囲を決める。それだけで、ノウハウ記事はかなり伝わりやすくなります。
まとめ
同じノウハウを書いても、伝わる記事と伝わらない記事があります。
その差は、文章のうまさだけではありません。
読者と前提がそろっているかどうかです。
読者は、同じ言葉を同じ意味で受け取っているとは限りません。
導線、コンセプト、読者ニーズ、AI活用。
どれも、書き手と読者でイメージがズレることがあります。
そのままノウハウを渡しても、読者は自分の状況に当てはめられません。
だから、記事の最初で前提をそろえることが大切です。
言葉の意味をそろえる。
読者の現在地をそろえる。
今回扱う範囲をそろえる。
この3つを入れるだけで、読者は迷いにくくなります。
次にnoteを書くときは、本文を書き始める前に考えてみてください。
この言葉を、読者は同じ意味で受け取ってくれるだろうか。
この問いを持つだけで、記事の伝わり方は変わります。
読者にノウハウを届ける前に、まず前提をそろえる。そこから始める記事ほど、読者は安心して自分ごととして読み進められます。
