【国語】音読の意義とは
みなさんこんにちは。よしきteacherです。
今週3日間子どもたちと会って、楽しかった反面へとへとになりました。
でも、これからまた頑張ろう!って思えるスタートだったと思います。クラスの子たちはとてもよく頑張ってくれたし、7月までのがやがやが少し収まった気がしました。リスタート、成功かな。
はじめに
国語科だけではなく、いろいろな学習で行う「音読」ですが、宿題として取り入れている学年も多いと思います。ただ、「めんどくさい」「意味が分からない」と考えている児童もいますよね。保護者も「どうして毎日するのか?」と感じているかもしれません。僕も、具体的に説明するのは…?と感じたので調べてみました。

音読の2つの機能
調べていくと、音読には2つの機能があると分かりました。自分の理解を確かめる働きと、自分の理解を表出する働きです。
①自分の理解を確かめる働き
音読するときに、一文字一文字読んでしまう子どもがいます。お・ん・ど・く…のような読み方です。このような児童は、言葉や文章の意味を理解しているとは言えないですよね。少しずつ、意味のまとまりを捉えて読むうちに、「おんどく」と意味のまとまりを理解して読むようになります。
つまり、音読をすらすら読むことは、自分がきちんとその言葉や文を理解しているからこその行為だと言えます。ぼくは、この力を「読む力」という言葉にまとめました。読むことの一番根底になる力だと考えたからです。
②自分の理解を表出する働き
自分がすらすらと読むことができるようになると、登場人物の気持ちや情景に思考が広がっていきます。『ちいちゃんは小さくて幼いから、かわいらしい声を使って表現しよう』というように、自分の考えたことを音読を使って表現したくなります。これが自分の理解の表出です。考えたことを声の強弱や間、表情などによってさらに詳しく分かりやすく表現する時、それは児童が理解したことが表出したと捉えることができそうです。ぼくは、この力を「伝える力」という言葉にまとめました。音読しながら、自分が考えた登場人物の心情が表現できるとうれしくなりますよね。
音読の意義
それでは、その音読をすることでどのような効果があるのでしょうか。次に音読の意義について調べてまとめてみました。
①「読む力」を伸ばす意義
黙読の初歩段階としての位置づけ
理解を確かめたり、深めたりする
音読の技能そのものが国語の学力である
読み返す習慣をつけることにもなる
誰でも取り組めて成長が分かりやすく、達成感を得やすい
②「表現する力」を伸ばす意義
話すことの練習としての位置づけ
声に出して読むことで、言葉の響きやリズムを感じ取る(言語感覚)
自分の理解を相手に伝えることで、他の児童の理解を助けることもある
声を出すことに関連し、「前向きさ」「明るさ」等の人間性も伸びてくる
調べてみると、音読が黙読の初歩段階になることや、話すことの練習になることなどが分かり、とても納得しました。言語化ってすごいなぁと感じたのは、今までそんな意識をしたこともなかったけど、文字になったとたんに『確かに、そんな面もあるかもな…』と思ってしまうことですよね。
音読カードに載せるときには、これらの情報を厳選しました。
音読の具体的な姿
子どもたちに音読させる時、どんなことに気をつけさせているでしょうか?「まちがえず」「はっきり」などのチェックをさせるような音読プリントをよく見ますし、僕自身もそんなワークシートを作成してきました。でも、どんな姿を描いているんだろう。音読することで、子どもたちにどうなってもらいたいんだろう。ゴールって何なんだろう。そうな疑問をずっと抱えていたので、3つの姿としてまとめられたのは自分自身にも大きな収穫でした。
ハキハキ読み…レベル1
口をしっかり開ける
息をたくさん吸って、吐きながら読む
姿勢を正しながら読む
スラスラ読み…レベル2
少し早口で読む
1分間に300文字程度読む
句読点まで一気に読む
バッチリ読み…レベル3
言葉の意味を考えて読む
漢字や言葉の言い間違いがないか気をつけて読む
読み飛ばし、間違い読みをせずに、正しく読む
このような3つの姿に言語化することで見えてきた気づきもあります。
クラスで読み飛ばしや読み間違いの多い児童がいました。「指で押さえながらすると良いよ」「ゆっくり読むようにすると良いよ」とアドバイスしても、全然できるようにはなりませんでした。『ただ書いてあることを読むだけなのに』と思っていました。
でも、これをまとめたとき、「正しく読むことって高度なことだったんだ!」と気付きました。その子には、「まずはハッキリ読めるようになろう」と伝え、間違いがあってもそんなに気にしなくて良いと伝えることができました。子どもにも、保護者にも、そして教師にも、指標があることでちょうどいい指導ができることを再確認しました。
おわりに
今年度も音読カードを年間の宿題として位置付けています。その音読カードに、音読の意義についてまとめたプリントを、「めざせ!音読マスター」という題名にして印刷しました。8つ切画用紙の見開き左ページがこのプリント、右ページが音読カレンダーのチェック表という感じです。子どもにも保護者にも、意味を理解してもらえれば取組が加速すると考えたからです。
最後に、wordのデータを置いておきますので、ご自由に活用してください。スキやコメントしてくださると励みになります。
