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気づかせたい?──本当の気づきは相手の中から生まれてくる

コーチングを学び始めて2ヶ月した頃、私は悩んでいました。
「どんな質問をすれば、相手に気づきを与えられるのか?」

今思えば、この悩みそのものが、コーチとして成長するための大切な通過点でした。
さらに、その後の学びで、気づきは与えるものではなく、自然に生まれてくるものだと理解できました。

あの頃、同じ問いはコーチングだけでなく、職場のメンバーとの関わりでも抱えていたものだったので、とても真剣に悩んでいました。けれど、気づきとは何かを理解したとき、この悩みはすっと消えていきました。

今回は、私のこれまでの体験と学びを振り返ってみたいと思います。
今回の投稿も最後まで、お付き合いいただければ幸いです。

◾️メンバーに「気づかせたかったこと」

正直に言うと、私が「気づかせたい」と思っていたのは、振り返れば、自分がしてほしいことでした。
プロジェクトの進め方、優先順位の付け方、効率的な動き方──いずれも私の頭の中にある「正解」に近づいてほしいという意図がありました。
つまり、「気づきを与えたい」と言いながら、実態は「自分の意図を理解して動いてほしい」という希望だったのです。

相手は私の希望に「気づく」ことを求められていたからこそ、当然相手の反応は鈍くなり、私が思うような行動につながらなかったのだと思います。
あとから考えると、当然の結果でした。


◾️人が気づくプロセスとは

コーチングで「気づき」が生まれるときには、大きく次のような流れがあります。

まず、コーチは深く掘り下げる問いかけで、クライアントが現状を客観視し、異なる角度から見られるように促します。

すると、クライアントは自分の内面の向き合うことで(内省)、次のようなことがクライアントに起こります。

・自己矛盾の発見
・自分の思考や行動のパターンの客観的認識
・自分の奥底にある本当の願いや価値観に触れる

これらのことから、「ハッ」とする瞬間、いわゆる「アハ体験」が訪れ、「気づき」が生まれます。

このようなプロセスをたどるからこそ、気づきは外から押しつけられるものではなく、自然に本人の中から生まれてくるのです。


◾️納得した気づきの効果

このように生まれた気づきは、他の人からの単なるアドバイスよりもはるかに強い力、意味を持っていきます。
自分で体験したことの納得感が、次の行動に向かわせる主体性も高め、そして、その継続をも支えていくのです。

多くのコーチングはこのような効果を期待できるからこそ、海外では教育現場や公共機関、そしてGoogleやAppleといった世界的企業まで、幅広く導入されています。
そして、日本でも、この気づきの効果を理解している人たちはいち早くコーチングを取り入れていることも納得できます。


◾️気づきは相手の中から生まれる

かつて、「気づきを与えたい」と模索していた私は、
コーチングの学びを通じて、そしてコーチとなったことで、今は、「気づきは相手の中から生まれるもの」と考えられるようになりました。

質問は魔法の杖ではありません。
ですが、相手を信じて問いかけることで、相手自身が自分の可能性に出会う瞬間が訪れることがあります。

これこそが、私がコーチングを通して得た学びのひとつです。

ここまで読んでいただいたあなたに問いかけです。
あなたの“気づかせたい”という思いは、相手のためでしょうか? 少し立ち止まって考えてみませんか?

私自身も、“気づかせたい”と思った経験があるからこそ、この問いを大切にしています。

この投稿が、あなた自身やあなたの周りの人の「気づき」が自然に生まれるきっかけとなればうれしいです。



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