TOOL at 神戸 2025
日本での単独公演は19年振りということで、相当な期待と異様なテンションで行われたTOOLのライブ。
横浜はKアリーナ、神戸はGLIONアリーナという微妙に東京、大阪からずれた会場で行われましたが、何ともTOOLっぽいのかもしれない。
私は土曜公演ということもあり、観光も兼ねて神戸を選択。
TOOLは熱狂的ファンも多い重鎮プログレメタルバンドであり、X(旧Twitter)でもこの貴重な日本公演に関する衝撃体験が溢れかえっていた。
兼ねてよりそのライブパフォーマンスには定評があり、聴くというより体験するものとして認識されていた。
さて、では私はどのように彼らのライブを体験したのか、一般論ではなく物凄く個人的な感想を記しておきたい。
まずライブそのものはとても素晴らしく、圧倒的な世界観にただただ浸り、驚き、感動した。
しかし、私はTOOLのドラマーであるダニーケアリーを、一足先に9月のBAETで体験していた。
これは記事にも書いた通り、とてつもない体験でもあったのだ。
TOOLとBEATでは同じプログレではあるが後者はメタル色のない時代のクリムゾンなので、微妙にずれる。
しかし、どちらもミニマルミュージックの要素がある。
TOOLの音楽には中毒性があるが、このミニマル要素がとても大きいと感じている。
BEATでダニーのドラムに打ちのめされたこともあり、TOOLは初体験であるにも関わらず、初めての衝撃とはならなかったが、それは期待通りであり、そして期待以上でもあった。
単に、既に物差しがあったというだけだ。
個人的に衝撃的だったのは、ベーシスト、ジャスティン・チャンセラーだ。
TOOLは公式でライブ映像作品を発売していない。
YouTubeでオーディエンス撮影のライブ映像を見ることはできるが、音は言わずもがなのレベルである。
そんな状況なので、彼らが演奏する映像はほとんど見ることはなかった。
曲の印象的なフレーズを誰がどのように弾いているのか、正直分からないところもあった。
ギターで弾いていると思ったフレーズがベースだったことに驚くと同時に、このライブの低音の処理がこれまで聴いたライブの中では一番良かったことにも感動した。
ライブにおいてベース音は結構暴発して他の音を消してしまうことがあるが、終始とてもクリアで、バスドラムは心の奥底に響き、ギターのリフもソロも繊細でクリアだった。
音響はとても良かったと思うが、ボーカルがやや小さく感じた。
これは場所によりけりなので一般的な評価は難しい。
ベースがモコモコにならず、ある意味でCDと同じようにしっかり音として聴こえたのは素晴らしかった。
スマホでの撮影は最後の曲のみOK、というのは事前情報としてあり、共有されていたので多くの人はそれを守っていたが、私の前の外国人カップルの男性は、ちょこちょこと短めだが撮影をしていた。それがとても残念だった。
私は最後の曲でもスマホは出さなかった。
だって、最後の曲『Vicarious』だよ?
ずっとスマホ出して撮影して終わっていいの?
と不思議に思ってしまった。
むしろ私は最後だけスタンドでそれまでは座っておりましたが(笑)
これは前の席が立っていなかったため、視界が良好だったこともある。
そして不思議と言えば、TOOLはどでかいスクリーンに例の凝った映像をずっと流しており、視覚効果も楽しむものなのだろうけれど、ちょっとそれだと気が散ってしまうことが分かり、目を閉じてみた。
すると、音が今まで以上にクリアに聴こえた。
それからは聴き入りたいところでは目を閉じて音に意識を集中した。
なので個人的にはあのビジュアルは必要ないように思ってしまった。
音を純粋に聴きたいという人がライブに行ってもいいよね。
ということで、TOOL初参戦は、衝撃度は予想の範囲ではあったが、上がった期待値を見事に回収してくれたということで、それは本当に凄いことなんだと思う。
期待を裏切らなかった。
圧倒的な音と演奏と迫力。
爆音歪み系なのに心地よく浸れる音楽、それがTOOLなのだと改めて感じる夜であった。
写真は公演後に撮ったこの一枚のみでしかもピンボケ!

最後に、個人的観てみたいTOOLのライブは、やはりアルバム全曲通しである。
1st以外は特にコンセプチャルなので、あの順番で完全再現をして欲しいと思ってしまう。
セトリは全アルバムから平均に入っている感じなので、それはそれで嬉しいのだろうけど、やはりアルバムの流れで聴きたい。
★会場に関する補足
GLION ARENA KOBE(グリオンではなくジーライオンと読む)

すり鉢状でスポーツ観戦が主ということで武道館にも似ているがそれよりも傾斜があるのでは、と感じた。
最寄り駅が三ノ宮(神戸三ノ宮)で、徒歩だと20分から25分くらいかかる。
始めは余裕をもっていくつもりが用事が長引き、ギリギリになってしまったので直通のバスを利用。
帰りは歩いてもいいかと思ったが、雨がパラついてきたのでバスを利用したが、待ち時間もほぼなくピストン運行してくれており、特に不便は感じなかった。
あと、事前に荷物の持ち込みが厳しいようなことを聞いていたので、リュックを駅でコインロッカーに入れようと思ったがどこも一杯であり、しかたなく持っていったが、バックパッカーが背負うようなものではなく普通のサイズだったので特に問題はなかった。
