今夜、星を撮りに行こう 〜自然は気まぐれ〜
みなさまこんばんは。
また国道18号線や402号線を走りたいなーーなんて考えていたので、今日は星空を撮りにいったときの経験談をしたいと思います。
1章:自然の気まぐれ
それはクルマで新潟へ向かっている途中のことでした。
横川や松代、関越回りなら谷川岳や塩沢石打あたりで休憩するときに天気予報アプリを眺めます。
一般的に使われることの多い天気予報アプリ…ではなく、「Windy」だったり、Webなら「SCW」と睨めっこ。
どちらも雲量0%の予報を出しています。
それならと意気揚々と撮影地へ乗り込んでみるものの…

例になるかは分かりませんが、
星空に雲被ってるのコレくらいしかないんだよな…
なんと雲が湧いているじゃありませんか🥲
コレはコレで綺麗なんですけど、やっぱり星空を撮るならスッキリ晴れているときがいいですよね。
これまでお話してきた撮影技法はもちろんフル活用するんですけど、今回は技法以前のお話になります。
「撮るステージに立つ」までの部分です。
とにかく運ゲーな世界です。
これまでどうやって星空を撮ってきたのか…
ちょろっと綴っていきます。
2章:予測を立てよう
公営ギャンブルをやられている方なら分かるかと思うんですが、馬券や舟券を闇雲に買う…という方はそんなにいないんじゃないかと思います。
戦績はもちろんですが、競馬なら芝の状態、競艇なら風向きやボートの部品交換状況あたりを参考にしながら予想を立てるものと思います。
ちょっぴり競艇を齧っていましたが、プロペラ角度と戦績をもとに予想したら100円が5000円くらいに化けたことがありました。

予想が的中したら嬉しいように、星を撮る時も最高のコンディションに巡り合えると嬉しいものです。
写真を撮る…特に星を撮るうえでも予測は大切です。
完全に博打で突っ込むよりも、いくらか安心できる材料があると心強い。
天気予報ツールがいくつもある現代において、ボクがメインで使っているのはこのふたつ。
WindyとSCWです。
詳しい見方まで書いてしまうと長くなるので割愛しますが、この2つには色々な場面で救われたり裏切られたりしてきました。
たとえばWindyではこのように見ることができます。

今年の3月に飯田線を撮りに行ったときのやつ。
それで撮れた写真がこちら。

千畳敷カールを背に走るドクター東海です。
背景に薄雲が僅かに見えるものの、条件としては申し分ないのではと。
ただしスーパーコンピュータの予想とは言えども、自然の前には太刀打ちできないときもあります。

ショバにいた一同から落胆の声。
どんなに予想を立てたとしても、自然が示す答えがその全てなわけです。

雲もっくもく。
他にも月明かりや街灯も天敵になるときがあります。

この日は満月で、星々の煌めきが
月明かりの奥に霞む形になってしまいました。
なので、満天の星空のもとへ導かれるためには運も味方につけないと行けないんです。
こればかりは写真を撮る腕やセンスではどうしようもない。
いかに先述したようなツールを駆使して予想を立てるかにもかかっていますが、最終的には運なんです。
では、運良く満天の星空のもとへ導かれた暁には…撮るのみです。
参考になるかは分からないんですが、「こう撮ってるよ」ってことをオハナシできればと。
3章:星空を撮ろう 〜準備〜
運ゲーに勝った貴方、おめでとうございます。
空を見上げれば満天の星空が広がっていますね。
さて、撮るにあたって「あるといいもの」について軽く触れておきましょう。
必ずしも無いと撮れない…というわけではないですからね。
三脚
もちろんカメラを安定させるために欲しいですね。
三脚があることで撮り方が広がりますよ。

安定性が写りに直結します。
リモコン
先ほどの画像で、カメラから垂れ下がってるものが分かるかと思います。
これがあると、バルブモード(B)を用いた長秒露光もできますよ。
広角レンズ
こればかりは好みになります。
星を撮るときは山の稜線や棚田といった、周囲の風景を入れる場合もあります。
そんなときに広角レンズの出番です。
焦点距離については割愛させてください、挙げはじめるとキリがなくなってしまいますからね。
それらもまとめて撮れると表現の幅が広がるのではないでしょうか。
これぐらいあれば、粗方なんとかなります。
各々の撮影スタイルを作っていく際の参考になればと。
星空撮影は下準備が大切です。
4章:星空を撮ろう 〜実践編〜
ここからは作例を交えて解説します。
といっても、「こう撮ってるんだね〜」くらいにお読みいただければ幸いです。
星峠(新潟県)

f4
ISO2500
星の動きをあまり出したくないときは、
開けても25秒くらいまで。
それ以上開けると、星が点から線に変わってしまいます。

f4
ISO2500
電柱や電線はシルエットにしてしまえばいい。

f5
ISO160
開けすぎると星が線になる…
それなら長いこと開けてしまえばよいのです。
北極星を中心にグルグルしています。
ちなみに撮っている間、ずっと「ガルルル…グルルル…」みたいな呻き声が終始聞こえていました。
クマだったのかは分からないものの、山奥での撮影時にはクマ対策も忘れずに。
爆竹とスプレーが効きますよ。
上越市(新潟県)

f3.2
ISO3200
みずがめ座流星群とバッティング。
20秒の間に流れ星を2つ収めていました。

f3.2
ISO4000
横アングルで。
手前の木々はシルエットにしました。

f3.2
ISO4000
妙高山の方面。
18号線や山麓のロッジの明かりが目立ちます。

f3.2
ISO2500
実は三脚使ってません。
タオル敷いてリュックにカメラ立てかけながら撮ってました。
浜辺で寝っ転がりながら撮ってましたね。
市内どこにいても、よく星が見えます。
見どころ色々紹介したいですが、星を見るためだけに行くのもまた良いものです。
青海川駅(新潟県)
日本一海に近い駅として有名な駅。
ここから見る星も綺麗なんですよ。

f3.5
ISO2500
ホームの向こうには夜光煌めくミッドナイトブルーの空が広がる。

f3.2
ISO2500
駅名標の向こうには天の川。
銀河にも近い駅…なのかもしれません。

f3.2
ISO2500
流れ星と…人工衛星でしょうか。

f4
ISO320
まもなく夜明け。
薄雲も少しずつ出てきてしまいました。
海辺で眺める星空もまたロマンがあります。
新潟に早く着きすぎた時にどうぞ。
碓氷第三橋梁(群馬県)
信越本線の横川〜軽井沢間の旧線。
横川から国道18号線の旧道を、車で10分弱走った地点に見えるアーチ橋です。

f2.8
ISO1600
撮ってから3分後、土砂降りの雨に見舞われました。
山の天気は変わりやすい。

f2.8
ISO3200
この日は快晴でした。

f2.8
ISO3200
手前をシルエットにしてみました。
アプトの路を駆け抜けた峠のシェルパが来ないかなあ…と撮りながら思うのでした。
嘆き給いし碓氷山
穿つ隧道二十六…
長野県歌「信濃の国」でもこのように歌われるほどの難所。
山奥なだけあって天気の急変にも悩まされますが…星空は圧巻です。
碓氷越えする際の寄り道にどうぞ。
あとがき
今回は撮影技法のお話ではないよ…というのは先述のとおり。
くどいようですが星空の撮影は自然との闘いです。
前回出した夜光虫のような自然現象を狙うときもそうですが、運にかなり左右されます。
しかしながら、満天の星空に巡り会えたときの感動もまたひとしお。
運良くこの記事に辿りついてしまった皆様が、素敵な星空のもとへ導かれることを願って、この記事の締めとさせていただきます。
次回のテーマは特段決まっていませんが、よく行く地域のことでも書こうかね。
それこそかなりの長編になってしまいそうですが、「寄ってこっさ〜」って呼びかけられるような内容にしたいなと思います。
それではまたどこかの線路際か星空のもとでお会いしましょう。
