見出し画像

わたしがわたしになるまで

気がつけば
わたしはここに生まれていました。

理由も
記憶もなく
ただ、ひとつの命として。

誰かを愛し
誰かに傷つき
見えない不安に足を取られながら

それでも今日という日を
歩いているわたしがいます。

この世界は
やさしいふりをして
ときどき、残酷です。

それでも
この心は
なぜか光に向かって
咲こうとするのです。

なぜ生まれたのか
なぜ苦しまねばならないのか
なぜ、わけもわからず死んでいくのか

答えは
この手ではつかめません。

けれど、
この問いと共に生きるということが
わたしにとっての「生きる意味」なのかもしれません。

花は咲くときに理由を語らず
風は去るときに言葉を残しません。

わたしもまた
静かに、
ただ、生まれて
ただ、生きて
そして、静かに還っていくだけ。

けれどその中に
たしかな光があります。

それは「生きた」という
あたたかな証です。

いいなと思ったら応援しよう!