神さまは、たぶん小さな声で話している
神社を歩いていると、
ふいに風が吹くことがあります。
さっきまで雲っていた空から
ひとすじだけ光が落ちたり、
どこからともなく鳥の声が響いたり。
そんな瞬間、
私は少しだけ足を止めます。
「いまの、なんだったんだろう」
もちろん、
ただの偶然かもしれません。
でもね。
見えない世界から届くものは、
案外そんなふうに
「偶然と見分けがつかない姿」で
やってくるのかもしれません。
大切なのは、
これは神さまのサインだ、と
決めつけることではなくて。
その瞬間に
自分の心がどう動いたかを
ちゃんと感じてあげること。
風が気持ちよかった。
胸の奥が温かくなった。
なぜか涙が出そうになった。
それだけで十分なのです。
神社は、
願いを叶えてもらうためだけの場所ではなく、
忙しい日常の中で鈍くなった感覚を
もう一度ひらく場所なのかもしれません。
雨も。
木漏れ日も。
葉の揺れる音も。
境内に漂う土や木の匂いも。
少しだけ丁寧に受け取ってみてください。
神さまからのお返事は、
言葉ではなく、
あなたの中に生まれた
小さな「うれしい」で
届いていることがありますから。
