夜風がそっと髪をほどくころ
空音(そらね)のソラより。
陽が沈んで
空が群青に染まるころ
髪をほどいて
窓を開けてみてください。
夜風はやさしく
今日のあなたをねぎらって
そっと肌にふれてきます。
何も言わずとも
わかってくれる存在が
この世界には、ちゃんといるのです。
それは風かもしれないし
過去の記憶かもしれません。
あるいはあなたの中に眠る
もうひとりのあなたかもしれません。
すこし大人になった今だからこそ
見える景色があります。
誰にも見せなかった涙も
もう気づいていないふりをしなくていい。
しなやかに揺れる感情も
それこそがあなたの魅力なのです。
夜の静けさに包まれて
少し自分をほどいてあげてください。
そして、やわらかく微笑んで
「今日の私、なかなかいいわ」って
そっと心で言ってあげてください。
あなたのその声が
癒やしとなって
また明日を照らしていきます。
